「ワイスピ世代を刺激する王道のエクリプススパイダー改」心臓部は400馬力の4G63改TD05ターボ仕様!

スポコン全盛期を彷彿とさせるエクリプススパイダー改!

北米仕様のパーツを使った個性的なチューンド

セキュリティショップながら、人気USブランドの代理店も務める“サウンドコネクション”。デモカーとして1996年式スパイダーを手がけた経験もあることで、エクリプス乗りにはよく知られる存在だ。このスパイダーのオーナーもそんな同社のカスタムに刺激を受け、サウンドコネクションの手によりUSパーツをふんだんに使った仕様へと進化させていった。

映画「ワイルドスピード」の影響からカスタムベースとして北米で高い人気を誇った2代目エクリプス、当然エクステリアの方向性は本場のUSスポコンスタイルを追求。大型ダクトとサイドフラップが特徴的なバンパーはVERSSUS製、そこにダンガンレーシングのダクト付きフェンダーを合わせて個性を演出する。

見た目はUS仕様ながら、心臓部は4G63のポテンシャルを活かすために国産パーツを採り入れてチューニングしているのも見どころ。

本体はオーバーホールと同時にランエボIIの純正ピストンやコンロッドを移植している他、カムやバルブスプリング、ガスケットなどはHKS製をチョイス。そこに、北米の三菱チューン専門ブランド「ROADRACE」が扱うTD05キットを装着。仕様としては450psも狙えるが、換装されたミッションがUSランサー純正MTのため、耐久性を考えてパワーはあえて400psに抑えているという。

エキゾーストは装着率の高い砲弾型タイプを拒み、アメリカのSPRWELLにワンオフオーダーしたオーバルモデルをインストール。長年USDMカスタムを行ってきたサウンドコネクションらしい選択だ。

ブレーキは、フロントとリヤに16インチのAEM製ドリルドローターを装着。同社はECUや吸排気を得意とするアメリカのトップチューナーだ。ローターベルにデザインされたAEMのロゴがUSパーツをアピールする。パープルのシェルケースが目立つ車高調はD2ジャパン製だ。

オープンスポーツということで、室内もドレスアップ。サウンドコネクションオリジナルのアルミ製ロールケージは、機能面だけでなく、オープン状態での美しさを意識してハイトを低く設定。シートはアメリカのスポコンオーナーに人気がある、スパルコのREVをチョイスする。

ドラッグやナスカーなど、アメリカのレースシーンでも古くから使われるオートメーター製のタコメーターも完備。ゼロヨン用に開発されたこのメーターは、シフトインジケーターを搭載、リミットは10000rpmだ。

シフトブーツやサイドブレーキブーツも、シートと同じ生地のスパルコ製をチョイス。ダッシュボードにインストールされたモニターはUS風の雰囲気を出すには欠かせない。ちなみに、ロールケージ装着によって座れなくなったリヤシートもしっかりと張り替えている。

北米カスタマイズ事情に長けた、サウンドコネクションならではのアプローチで仕上げられたエクリプス。スポコン全盛期を駆け抜けた世代にとっては、懐かしさを覚える1台だろう。

●取材協力:サウンドコネクション TEL:046-263-5945

【関連リンク】
サウンドコネクション
http://www.soundconnection.co.jp/

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