「斎藤太吾流の最先端コクピットメイキングに迫る!」機能美あふれるトップドリフターの仕事場

レギュレーションの範囲内でオリジナリティを追求!

ファットファイブレーシング渾身の作

日本が世界に誇るドリフトドライバーであり、近年ではカスタムビルダーとしても手腕を振るう“ファットファイブレーシング”の斎藤太吾選手。車両製作に関しては、ディレクションはもちろん自らの手でパイプ類の曲げ加工や溶接までこなすほどだ。

今回はそんな斎藤太吾選手が製作したD1グランプリ参戦用GRスープラのコクピットメイキングを見ていく。
 
「一番は安全性と剛性向上、そしてレギュレーション(FIA規定)に沿っていることが前提なんですが、その中でいかにカッコ良いものができるかを考えてますね」とは斎藤選手。

室内を覆い尽くすロールケージは、冷間引抜鋼材をベンダーで曲げて製作した完全オリジナル。強度面や重量などに拘りつつ、見た目のスタイリッシュさも追求している。

ドライカーボン製のダッシュボードとセンターコンソールはHGK製のBMW・Z4用。汎用品としても使いやすく重宝しているという。シルバーの削り出しレバーは油圧サイドブレーキ、黒いレバーはサムソナスの6速シーケンシャルドグミッションだ。ステアリングはVERTEX(T&E)の330φ、ロガーメーターはLINK製のMXSで、ここにECU(LINK)からの情報を一括表示させている。

電気系統はPDM(ヒューズ機能が盛り込まれたスイッチング&ブレーカーボックスのモジュール)によってイチから再構築。イグニッションからウインカーに至るまで、スイッチ類はセンターコンソールとオーバーヘッド(ロールケージ固定)に配置されたファンクションスイッチに集約される。

慣性マスの集中化を追求すべくシート位置は後方にオフセット。それにともない、ABCペダルはチルトンのオルガンタイプへと変更されている。

シートはブリッドのXERO VSとZIEG IVをセット。最先端のチューニングパーツに、最新のマシンメイク技術。そこには、世界を股にかけて戦ってきた男の経験とノウハウが豊富に注ぎ込まれているのだ。

●取材協力:ファットファイブレーシング 埼玉県所沢市岩岡町681-4

「日本最速ランエボの“仕事場”を徹底チェック」これが最先端コクピットメイキングだ!

【関連リンク】
ファットファイブレーシング
http://www.fatfiveracing.jp/

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