確かな“質”を備えた魅惑のサイド出しマフラー
チューニングパーツとしてのマフラーは、規制強化とともに「難しくなった」と言われて久しい。とりわけ自然吸気エンジン(NA)はその傾向が強く、中間パイプやエキマニなどゴッソリ交換する場合ならまだしも、リアピースだけとなるとなおさら……。そんなマフラー受難の時代にあっても、パワー、トルクの性能アップに貢献し、燃費まで改善するのがガナドール独自の技術『PBS・S』を搭載したスポーツマフラーの真骨頂。
今回比較試乗したランクル250は、とりわけガソリンエンジン(2.7L)はパワーに注文がつく。プラド時代から「物足りない」との声もあり、その上車重が重い。そんな250だからこそ、ガナドールのPBS・S搭載マフラーによる性能アップには期待が高まる。
数値を見てもわかるが、実際に運転した実感としては、ガラリ一変という表現が相応しい!! 発進時からもたつくことがなくいたって軽快。ノーマル状態では、回転数ばかりが上がり、高速道路でもなかなか上のギアに上げてくれず、物足りなさを感じる。対して、カナドールマフラー装着時は、スムーズな発進や加速レスポンス、常用回転域での高いトルクなど、物足りなさが払拭されストレスは激減。快適性も格別。
今回装着したのは、特徴的な見た目と実用性を両立する新作の左サイドダブル出し。ランクル250用のバーテックス4WD/SUVには、他にも左右4本出しなど、異なるルックスや求める性能が選べるラインアップを揃えているのも好印象だ。
また、これらのモデルはモデリスタエアロにも対応しており、スペアタイヤを外す必要のある左右4本出しにはタイヤパンク応急修理キット(1万285円)も用意。ランドクルーザー300/70用となるPBS・S搭載マフラーもラインアップされているので、そちらもチェックして欲しい。



GANADOR Vertex 4WD/SUV (PBS.S搭載) 【GDS-304】
■価格:13万2000円(PO)/14万3000円(BL)
■構成:左サイドダブル出し(1ピース)
■対応:ランドクルーザー250・ガソリン/ディーゼル車共通(※)
■テール:105×70オーバルポリッシュ(PO)/ブルー発色(BL)
※モデリスタエアロ装着車、純正ヒッチ付車にも対応。








純正比DATA(ガナドール計測値)
| パワーデータ | ||
| ノーマルマフラー | 162.4ps/5160rpm | +7.3ps |
| GANADORマフラー | 169.7ps/5170rpm | |
| トルクデータ | ||
| ノーマルマフラー | 23.6kgf・m/4250rpm | +2.0kgf・m |
| GANADORマフラー | 25.6kgf・m/4040rpm | |
| ※トルク最大差は3140rpm時に+2.7kgf・m | ||
| 燃費改善率 | +14.5%UP |
[充実のランクル250用マフラーはモデリスタエアロにも対応]

迫力のあるリアスタイルを演出するスクエア2×2本出し仕様。ガソリン車でトルク最大差4.1kgf·m、パワー+9.1psを実現するなど、高い性能を発揮する人気モデル。
■価格:22万円
■構成:左右4本出し(2ピース)
■テール:120×90スクエア(ポリッシュ仕上げ)

左側スクエアW出しテール仕様。サイド出し仕様も含め、早い段階でパイプを分岐させ、サイレンサーを2つレイアウトしている。コレも性能向上を狙ってのことだ。
■価格:11万円
■構成:左ダブル出し(1ピース)
■テール:120×90スクエア(ポリッシュ仕上げ)

スポーティなルックスとインパクトのあるリアスタイルを実現するφ112サークルのシングル出し。テールの仕様はポリッシュ、ブルー発色から選択可能。
■価格:7万7000円(PO)/8万2500円(BL)
■構成:左シングル出し(1ピース)
■テール:φ112サークル(ポリッシュ/ブルー発色)

スポーティなサークルダブル出し仕様は、ガソリンで+7.0ps、ディーゼルで+9.3psアップを実現。ガソリン車のトルク最大差で+2.8kg·f(3060rpm)を実現する。
■価格:9万9000円(PO)/11万円(BL)
■構成:左ダブル出し(1ピース)
■テール:φ98サークル(ポリッシュ/ブルー発色)
▷『LAND CRUISER』CUSTOM WORLD 300/250/70
STYLE WAGON(スタイルワゴン) 2025年10月号 No.358より



