サーキット走行を前提としたビッグタービン仕様!

着実な進化でバランスも超優良!

間瀬サーキットの走行会で出会ったのは、低く構えたスタンスとパツパツのタイヤがフェンダーに収まる、迫力満点のダイハツ・エッセ。ロールケージにダクト付きボンネットまで備えた姿は、もはや軽自動車の枠を超えた雰囲気を放っている。聞けば、大阪のCADカーズによってターボ化を含むエンジンチューンが施されたマシンだという。完成度の高さにも納得だ。

オーナーがエッセに目を向けたきっかけは、東北660選手権だった。レースで見たそのポテンシャルに惹かれ、サーキット走行と日常使用を両立させるマシンとしてチューニングを開始。最初は峠で格上の普通車をターゲットに、ターボ仕様のKF-DETへの換装からスタートした。

その後はハイフロータービン、フルタービン化、エンジン内部の強化、さらにはフルコン導入と、確実なステップを踏んで進化を重ねてきた。

そして2023年、RHF5タービンと強化エンジンを組み合わせた現仕様に到達。ブースト圧2.0キロで160psを発生するまでに仕上げられている。エンジン本体はバルブスプリングの強化を施すことで、サージング等もなくなり、高回転までしっかりパワーが伸びる特性に変貌したそうだ。

吸気効率の向上も重要なポイントだ。純正サイズの小型インタークーラーでは冷却性能に限界があり、吸気抵抗も増えてしまう。そこで前置きの大型空冷インタークーラーを採用。さらにダクト左右にもインテークを追加加工し、サブラジエターとオイルクーラーを設置するなど、熱対策も徹底している。

高出力ターボ仕様では燃料系の強化も欠かせない。インジェクターと燃料ポンプを大容量タイプへ変更し、燃圧低下を防ぐためのコレクタータンクも追加。サーキット走行を想定した万全の燃料システムが構築されている。

エンジン制御はF-CON Vプロ。初期はサブコンのeマネージアルティメイトで燃調と点火時期を補正していたが、Vプロへ変更して再セッティングした結果、同仕様のままピークパワーが10ps向上。フルコンならではの緻密な制御の恩恵を実感したという。

ハイフロータービン仕様とRHF5仕様の出力特性を比較すると、大型タービンは立ち上がりがやや遅れるものの、5000rpm以降も失速せずにパワーが伸び続ける。パワーバンドがやや狭くなったぶんは、クロス化したギヤ比でカバー。通常は8400rpmシフトだが、9000rpmまで常用できる耐久性も確保している。

室内は完全にレーシング仕様だ。パワステはエンジン負荷を減らすため電動化し、サーキット専用車としての性格を強めるためエアコンは完全撤去。ロールケージを組み込みつつ内装をすべて取り払い、アンダーコートまで剥がすことで軽量化とボディ剛性アップを両立させている。

足元にはブリヂストンRE-71RSを装着。サイズはフロント195/50R15、リヤ165/55R15というセットだ。ブレーキはエンドレスの4ポットキャリパー、サスペンションはスピリット製SPEC-Sを採用するなど、足回りにもハイエンドパーツが惜しみなく投入されている。

現在の主戦場は、関東在住のオーナーにとって身近な筑波サーキット。目標タイムは1分7秒。着実な進化を続けてきたこのエッセには、その目標を現実に変えるだけのポテンシャルが備わっている。

●問い合わせ:キャドカーズ 大阪府和泉市納花町406-4 TEL:0725-58-1323

「1万回転オーバー&150馬力!」軽自動車の枠を超えた初代コペン快感チューンドの秘密

L880K型コペンが、もはや軽自動車の常識を超えた。腰下強化、ハイカム、RHF5タービンで150ps/15kgmを発揮し、レブリミットは1万1000rpm。ワイドフェンダーや専用車高調で走りも徹底強化。ナンバー付きながらレーサー然とした装備は、サーキットも街乗りも楽しむための究極仕様だ。

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