『ジャパンモビリティショー2025』で日本初公開
トレイルシーカーは2025年4月の「2025ニューヨーク国際オートショー」にてワールドプレミアを飾り、日本では『ジャパンモビリティショー2025』で初公開された。

そしてこのほど、2026年4月9日(木)の正式発表および受注開始が告知された。
すでにジャパンモビリティショー2025』で多くの人が目にしていると思われるが、改めてその詳細に迫りたい。
ソルテラのステーションワゴン
端的に言ってしまえばトレイルシーカーはソルテラのステーションワゴンだ。リヤオーバーハングとルーフを延長し、リヤゲートの傾斜を立てる形で大きなラゲッジルーム容量を確保している。

また、スバルは2025年3月でアウトバックの販売を終了しており、かつ北米で販売する7代目アウトバックの日本導入が未定な状態で、レヴォーグ/レイバックのひとクラス上のステーションワゴンというポジションを担うことになる。

実際、日本導入にあたり車名を「eアウトバック」とする案もあったそうで、スバルとしても”アウトバック後継のステーションワゴンEV”と位置付けている。確かに、eアウトバックであればその立ち位置がわかりやすく、ユーザーにも訴求しやすい。しかし、スバルはブランニューモデルとして北米と同じくトレイルシーカーとした。

エクステリア
大きな違いは車体後部の形状とそれに伴う独自のデザインだが、他にもフロントバンパーやドアガーニッシュ、ラダータイプとなったルーフレールなど、よりSUVテイストを高めており、自然の中で存在感があるラギッドな雰囲気を演出。

また、標準の18インチホイール、オプションの20インチホイールともにソルテラとは異なるデザインになっている。
ボディカラーは「クリスタルホワイト・パール」「ブリリアントブロンズ・メタリック」「マグネタイトグレー・メタリック」「サファイアブルー・パール」「デイブレイクブルー・パール」「クリスタルブラック・シリカ」の6色の寒色系のみ。暖色系は設定されないようだ。ソルテラにあるツートーンカラーは導入されるのだろうか?


もちろん、デザインはルックスばかりではない。リヤゲートの角度が立っているワゴンは空力的には不利で、EVでは電費性能に大きな影響を及ぼす。トレイルシーカーはルーフスポイラー、リヤサイドスポイラー、リヤバンパー、アンダーカバー(AWD)によりリヤまわりの空力を最適化して、ソルテラと変わらぬ電費性能を実現している。

インテリア
基本的なレイアウトや装備はソルテラを踏襲。インテリアカラーは標準グレード「ET-SS」でブラック。上級グレード「ET-HS」でブルー/ブラックのツートーン。
シートは「ET-SS」がブラックの合成皮革、「ET-HS」がブルー/ブラックツートーンの本革仕様となる。



ユーティリティ
トレイルシーカーならではとなるラゲッジルームは通常状態で633L(VDA法)。ソルテラから155mm伸びたリヤオーバーハングと、伸びたルーフ、傾斜の少ないリヤゲートによりスバル車では最大級の容量を確保したほか、ルーフやカーゴのトリムも変更。また、容量のみならず、スバルのステーションワゴンらしいユーティリティを備えている。

| 車名 | ラゲッジルーム容量 |
| トレイルシーカー | 633L/619L(ウーファー装着車) |
| ソルテラ | 452L/441L(ウーファー装着車) |
| アウトバック(販売終了モデル) | 561L |
| フォレスター | 512L/484L(S:HEV) |
| レヴォーグ/レイバック | 561L |
| クロストレック | 315L/279L(S:HEV) |
| インプレッサ | 368L/315L(e-BOXER) |

パワートレイン
フロントの2XM型モーターはソルテラと共通だが、AWDモデルはリヤにソルテラと同じ3XM型ではなくフロント同様の2XM型モーターを搭載。前後のモーター出力はどちらも167kW・268Nmとなり、AWD車はシステム最高出力は280kWを実現(FFは165kW)。

280kW(380ps)はこれまでのスバルの量販モデルとして最高出力だったVA型WRX STIの227kW(308ps)を大きく上回り、0-100km/h加速は4.4秒に達する(ソルテラは4.9秒、WRX STIは5.0秒)。

「ECO」「NORMAL」「POWER」の3つのドライブモードはソルテラ同様だが、トレイルシーカーでは高出力化により加速タイムが向上。アクセル開度50%時の40km/h加速時間が短縮されている。さらに「POWER」モードでは動的G制御が追加され、低アクセル開度でも加速度が維持されるセッティングとなった。

バッテリーはソルテラから変更はなく、容量74.7kWhのリチウムイオンバッテリーを採用。航続距離はFFで734km、AWDで690km(18インチモデル)とソルテラと同等、 AWDではやや向上させている。これはAWDのみ、アンダーカバーの形状を最適化して空力性能を向上させたことと、最終減速比をソルテラやFFより高速・燃費寄りのハイギヤードとした(13.817→12.363)効果だろう。

フロント:ストラット・リヤ:ウィッシュボーンのサスペンション形式や前後ベンチレーテッドディスクのブレーキはソルテラから変更はないが、荒れた路面での車体のロールふらつきはソルテラから21%減少させており、路面状況を問わずフラットな乗り心地を実現したセッティングとなった。

ラインナップ・価格・スペック
グレード展開はソルテラと同様で、スタンダードグレード「ET-SS」がFFとAWD、上級グレードの「ET-HS」がAWDのみという設定が予想されている。

上級グレードはハーマンカードン製オーディオやブルー/ブラックの本革(ナッパレザー)シート、フロントシートのベンチレーション機能、パノラマムーンルーフなどが用意されるようだ。

価格は北米ではAWD車のベース価格が3万9995ドル(約630万1000円)と発表されており、北米のソルテラ(ベーシックグレード「Premium」が3万8495ドル≒約606万4700円)との価格差を鑑みると、ソルテラ+1500ドル(約23万6000円)高程度となるだろう。
| 車名 | トレイルシーカー | |||
| グレード | ET-SS | ET-SS | ET-HS | |
| 駆動方式 | FF | AWD | ||
| ボディサイズ | 全長 | 4845mm | ||
| 全幅 | 1860mm | |||
| 全高 | 1675mm | |||
| ホイールベース | 2850mm | |||
| 最低地上高 | 210mm | |||
| 最小回転半径 | 5.6m | |||
| 車両重量 | 1900kg | 2010kg | 2020kg(2050kg) | |
| フロントモーター | 型式 | 2XM | ||
| 最高出力 | 167kW | |||
| 最大トルク | 268Nm | |||
| リヤモーター | 型式 | ー | 2XM | |
| 最高出力 | ー | 167kW | ||
| 最大トルク | ー | 268Nm | ||
| システム最高出力 | 165kW | 280kW | ||
| バッテリー | 種類 | リチウムイオン | ||
| 容量 | 74.7kWh | |||
| 航続距離 | 18インチタイヤ | 734km | 690km | |
| 20インチタイヤ | ー | 627km | ||
| サスペンション | フロント | ストラット | ||
| リヤ | ウィッシュボーン | |||
| ブレーキ | 前後ベンチレーテッドディスク | |||
| 最終減速比 | フロント | 13.817 | 12.363 | |
| リヤ | ー | |||
| タイヤサイズ | 18インチ | 235/60R18 | ||
| 20インチ ※オプション | ー | 235/50R20 | ||
※以上の内容は全てプロトタイプのものになります
フォトギャラリー
本文中に掲載していない写真や解説は記事冒頭の「この記事の画像をもっと見る(70枚)」をチェック!写真をまとめて見られるだけでなく、エクステリアやインテリア、ユーティリティなどを写真付きで解説しているのでぜひ見てみてほしい。

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