スバル「トレイルシーカー」は4月9日受注開始!アウトバックの後継モデルとなるEVステーションワゴンの価格は? | Motor-Fan[モーターファン] 自動車関連記事を中心に配信するメディアプラットフォーム

スバル第2のEVはソルテラのステーションワゴン スバルは2025年3月をもって6代目(レガシィ)アウトバックの販売を終了。北米エリアでは7代目の発売が発表されており、日本でも『ジャパンモビリティショー2025』においてア […]

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スバル・トレイルシーカー、4月9日受注開始!

今買える国産スポーツワゴンはレヴォーグだけ?

世界的なSUVブームの中にあって、ステーションワゴン市場が縮小したのは日本も同じ。なかでも、スバルがレガシィで切り拓いてきた”スポーツワゴン”というジャンルは実質消滅した。現在、このジャンルで残っているのはスバル・レヴォーグのみと言って良いだろう。

スバル・レヴォーグ「STI Sport R」

特にレヴォーグには現在のスバル最強エンジンであるFA24型2.4L水平対向4気筒インタークーラーターボを搭載したモデルがある。フラッグシップスポーツセダンであるWRX S4と同じエンジンを搭載するれっきとしたスポーツワゴンなのだ。

スバル・レヴォーグ「STI Sport R-Black Limited」

また、(レガシィ)アウトバックが2025年3月をもって販売終了した後は、レヴォーグとその派生モデルであるレイバックがスバルでも唯一のステーションワゴンなのが現状だった。
そこに、スバル第2のEVとしてトレイルシーカーがラインナップに追加されることになる。トレイルシーカーはクロスオーバーSUVであるソルテラのステーションワゴンでもあり、日本市場ではアウトバックの後継ポジションも期待されるモデル。

スバル・トレイルシーカー「ET-HS」

しかも、トレイルシーカーはツインモーター搭載のAWD。このフォーマット自体はベースとなるソルテラと同様だが、トレイルシーカーはリヤモーターもフロントと同じ高出力のものに変更しており、そのパフォーマンスは”スバル最強”と思わせるほど。

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トレイルシーカーの詳細はこちらも参照。

先の企画でトレイルシーカーとアウトバックを比べてみたものの、残念ながらアウトバックは現在は新車で買うことはできない。そこで今回は、現在スバルで購入できるステーションワゴンであるレヴォーグあるいはレイバックと比べてみよう。クルマの性格的にはSUVテイストのレイバックが良いかも知れないが、レイバックは1.8Lターボのみ。”最強”トレイルシーカーと比べるにはいささかパワー不足だ。

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Lサイズステーションワゴンは少なく、EVワゴンはさらに少ない 世界的にステーションワゴン市場はかなり縮小した。それでもヨーロッパでは多くのメーカーがステーションワゴンをラインナップしているが、日本においてはその傾向は特に […]

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トレイルシーカーとアウトバックを比べてみた。

というわけで、スバル伝統の水平対向エンジン+ターボ+AWDであるレヴォーグ、中でもFA24型エンジン搭載モデル(※)と期待のEV、トレイルシーカーを比べてみよう。
※「STI Sport R EX」および「STI Sport R-Black Limited」(特別仕様車)

エクステリア・ボディサイズ

ボディサイズはトレイルシーカーがレヴォーグよりも全長で90mm、全幅で65mm大きい。アウトバックの後継モデルだけに、レヴォーグよりはひとクラス上だ。もちろん、ホイールベースもトレイルシーカーが180mmも長い。やはり水平対向エンジンをフロントに搭載するレヴォーグはフロントオーバーハングが長くなる。

スバル・トレイルシーカー「ET-HS」(20インチタイヤ装着車)
スバル・レヴォーグ「STI Sport R-Black Limited」

その差はトレイルシーカーのフロントオーバーハングが915mmであるのに対し、レヴォーグは1005mmとという差になって表れている。
ソルテラから延長された(+155mm)トレイルシーカーのリヤオーバーハングは925mm。対してレヴォーグは1080mmと、こちらもレヴォーグが155mm長い。

スバル・トレイルシーカー「ET-HS」(20インチタイヤ装着車)
スバル・レヴォーグ「STI Sport R-Black Limited」

背が高く(車高167mm)オーバーハングも短いトレイルシーカーはそのスクエアなデザインと相まって塊感のある印象だが、レヴォーグは車高も低く(1500mm)、前後のオーバーハングで伸びやかな印象を受ける。サイズ的にはトレイルシーカーの方が大きいのだが、パッと見の印象ではそれほど違いがないようにも見える。

スバル・トレイルシーカー「ET-HS」(20インチタイヤ装着車)
スバル・レヴォーグ「STI Sport R-Black Limited」

ステーションワゴンではあるが、基本的にSUVであるトレイルシーカーは最低地上高210mmを確保しているが、スポーツワゴンであるレヴォーグの最低地上高は145mm。その差は65mmと大きく、キャラクターの違いを如実に感じる部分である。

トレイルシーカーの標準タイヤは235/60R18サイズ。上級グレードにはオプションで235/50R20も用意。
レヴォーグは18インチホイールに225/45R18サイズのタイヤを装着。

ちなみに、レイバックもSUVといえど都市型クロスオーバーSUVであることから、最低地上高こそ200mmを確保しているものの車高は1570mmに抑えられ、トレイルシーカーよりも100mm近く低い。

車名トレイルシーカーレヴォーグ
ボディサイズ全長4845mm4755mm
全幅1860mm1 795mm
全高1675mm1500mm
ホイールベース2850mm2670mm
フロントオーバーハング915mm1005mm
リヤオーバーハング925mm 1080mm
最低地上高210mm145mm
最小回転半径5.6m5.5m
トレイルシーカーとレヴォーグのサイズ比較

このように数値や写真を並べてみても、ボディサイズやエクステリアについては同じワゴンボディではあるものの、クラスとキャラクターの違いから基本的に並び立つものではないことがはっきりとわかる。

インテリア

現行の2代目(VN型)レヴォーグは2020年デビュー。すでに6年が経過しており、毎年年次改良が行なわれているものの先進安全装備の改良が中心。昨今はクルマのモデルライフは長くなってきているとはいえ、そろそろ大きめのマイナーチェンジの噂も囁かれる。

スバル・トレイルシーカー「ET-HS」
スバル・レヴォーグ「STI Sport R-Black Limited」

レヴォーグは昨今のスバル車の特徴である縦型の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイこそ備えるが、クラスターに包まれたメーターやインストゥルメントパネルのデザイン、ピアノブラック調+ダークキャストメタリック加飾の本革シフトレバーなど、今となっては古典的なスポーティテイスト溢れるレイアウトだ。

スバル・トレイルシーカー「ET-HS」(20インチタイヤ装着車)
スバル・レヴォーグ「STI Sport R-Black Limited」

トレイルシーカーはEVであり、ガソリンエンジン車と求められるインターフェースが異なるだけでなく、”EVらしい”先進感を演出するデザインになっており、レヴォーグはもちろんこれまでのスバル車とは一線を画している(これはベースのソルテラがトヨタ製ということも大きいと思われる)。

スバル・トレイルシーカー「ET-HS」(20インチタイヤ装着車)
スバル・レヴォーグ「STI Sport R-Black Limited」

特にメーターはレヴォーグがクラスターを備えたオーソドックスなレイアウトに、液晶とはいえタコメーターとスピードメーターの二眼を基本としたスポーティなデザインなのに対し、トレイルシーカーはクラスターを持たないパネルタイプと両極端。もちろん、表示内容もEVとガソリンエンジンで全く異なっている。

トレイルシーカーのセンターコンソールには2台分のスマートフォンワイヤレス充電スペースを用意。USB電源を備えたトレイはセンターコンソールの下段に配置。
レヴォーグのセンターコンソールトレイには、奥にAUX、USBタイプA、USBタイプC、シガーソケット(DC12V)が備わるが、トレイはスマートフォンには小さい(写真はiPhone16e)。

また、トレイルシーカーのUSBはタイプCに統一されたが、レヴォーグはタイプAとタイプCが備わる。さらに、トレイルシーカーはセンターコンソールにスマートフォン2台分のワイヤレス充電スペースを設けているが、レヴォーグのトレイは一般的なサイズのスマートフォン1台も収まらないのはちょっと残念なポイントだ。

ラゲッジルーム

ラゲッジルーム容量はレヴォーグクの561Lに対してトレイルシーカーが633L(ウーファー装着車は619L)と72L(58L)も大きい(いずれも床下サブトランク含む)。ラゲッジルームが大変を占めることになるリヤオーバーハングの長さでいえばレヴォーグの方が大きいのだが、ボディサイズが大きい分フロアからトノカバーまでの高さがトレイルシーカーの方が高くなっているのだろう。

スバル・トレイルシーカー(「ET-HS」)のラゲッジルーム(通常時)。
レヴォーグのラゲッジルーム(通行時)。

一方で、トレイルシーカーのラゲッジルームサイズは、フロア長が通常時で1094mm(1070mm)、後席格納時で1905mm※(1639mm※)。開口幅で1074mm(1100mm)と、通常時は容量ほどには差が少ない。ボディサイズが小さい割にレヴォーグのサイズは優秀だ。
( )内レヴォーグ
※トレイルシーカーはフロントシート後端まで、レヴォーグはリヤシートシートバック端まで

スバル・トレイルシーカー(「ET-HS」)のラゲッジルーム(リヤシート格納時)。
レヴォーグのラゲッジルーム(リヤシート格納時)。

また、リヤシートはトレイルシーカーが6対4分割なのに対し、レヴォーグは4対2対4分割。トランクスルーこそ無いが、4名乗車での長尺物が積みやすいという利点がある。

トレイルシーカーのサブトランク。トノカバーが収納できるほか、サブトランク下にはパンク修理キットを収める。
サブトランクはスペアタイヤを前提とした円形だが、写真ではパック修理キットを積載している。スペースは十分で、トノカバーも収納可能。
車名トレイルシーカーレヴォーグ
フロア長(通常時)1094mm1070mm
フロア長(後席格納時)1905mm1639mm
開口幅1074mm1100mm
ラゲッジルーム容量
※サブトランクを含む
633L/619L※ウーファー装着車561L

レヴォーグは現行モデルとしてはスバルでは一番古い(WRX=2021年、クロストレック=2022年、インプレッサ=2023年、フォレスター=2025年)クルマだけに、ラゲッジルームのユーティリティも昨今のモデルほど充実していない。SUV系では上位モデルで標準装備となる傾向のAC100V/1500Wのアクセサリーコンセントはもちろん、アクセサリーフックなども少ない。この辺りは最新SUVであるトレイルシーカーが優れている。

トレイルシーカーのラゲッジルームにはカーゴランプや充実したアクセサリーフック、AC100V/1500Wのアクセサリーコンセントが備わる。
レヴォーグのラゲッジルームは、カーゴルームランプはあるものの壁面やルーフのアクセサリーフックなどはない。また、後席格納レバーも小さめだ。

パワートレイン

トレイルシーカーのパワートレインは前後に2XM型モーターを搭載するツインモーターAWD。モーター出力/トルクは前後どちらも167kW/268Nmで、システム最高出力は280kW(380ps)を誇る。

スバル・トレイルシーカー(「ET-HS」AWD)

レヴォーグのパワートレインは現在のスバル最強ユニットであるFA24型2.4L水平対向4気筒DOHCインタークーラーターボ。出力/トルクは202kW(275ps)/375Nm(38.2kgm)。8速マニュアルモード付きのCVTとVTD-AWDを組み合わせる。

スバル・レヴォーグ「STI Sport R-Black Limited」

2トンを超えるトレイルシーカー(AWD)の重量に対してレヴォーグは1.6トン半ば。その差は400kg弱とかなり大きい。しかし、トレイルシーカーのツインモーターとハイパワーは重量を感じさせないパワフルな走りを見せる。対してレヴォーグはパワーでこそ約80kW(約100ps)劣るものの重量差を考えると軽快かつ十分以上パワフルだ。

車名トレイルシーカーレヴォーグ
車両重量1900kg2010kg2020kg
(2050kg)
1640kg

パワーウェイトレシオ(※)を見てもトレイルシーカーは5.31kg/ps、レヴォーグが5.96kg/psと、トレイルシーカーが上回っている。
※編集部計算値

トレイルシーカーのモーターならではのシームレスかつトルクフルな加速性は大きな魅力だが、水平対向ターボエンジンのフィーリングは代え難いものがある。とはいえ、やはりレヴォーグの275psというカタログ馬力は意外と控えめで、初代レヴォーグのFA20ターボ並の300ps(実用上意味があるかは置いておくとして)が恋しくなる。

スバル・レヴォーグ「STI Sport R-Black Limited」

レヴォーグの2.4LモデルはVTD-AWDを搭載しており、走行時の回頭性に優れ、ZF製電子制御ダンパーと合わせてスポーティで爽快な走りを披露してくれる。
トレイルシーカーのAWDもスバルが積み重ねた知見は活かされており、操作に対するダイレクト感こそプロペラシャフト式のレヴォーグに軍配が上がるが、制御のリニアリティは圧倒的にトレイルシーカーが上だ。

スバル・トレイルシーカー「ET-HS」(20インチタイヤ装着車)

また、トレイルシーカーはステーションワゴンとはいえSUVとのクロスオーバーだけに、不整地や雪道用に「X-MODE」が用意されている。レヴォーグとて「X-MODE」こそ備え無いが、”スバルの四駆”であることは間違いなく、「X-MODE」が必要な極端なコンディションでもなければ十分以上の走破性は備えていると言えるだろう。

トレイルシーカーのドライブセレクターとドライブモード、「X-MODE」のスイッチ類。

ちなみに、航続距離はカタログ値でトレイルシーカーのAWDが690km(20インチ車は627km)、レヴォーグがWLTC燃費(11km/L)×燃料タンク容量(63L)で693kmとほぼ等しい。スバル車、ましてターボエンジンの実燃費がカタログ値どおりというのは難しいだろうし、タンクが完全に空になるまで走ることはまずない。EVも走行条件(速度=空気抵抗の影響が大きい、ヒーターの使用=電力を消費しやすい、など)でかなり変わるので、実燃費的には比較しづらい部分ではある。給油・給電の利便性ではエンジン車の方が有利かも知れないが、燃料代・オイル類などランニングコストならEVの方が有利になるだろう。

グレード・価格・スペック

トレイルシーカーのグレードと価格はこれまで述べてきたとおり標準グレードの「ET-SS」がFFとAWD、上級グレードの「ET-HS」がAWDのみという構成。
それに対してレヴォーグの2.4Lモデルは「STI Sport R EX」のみ。そもそも、2.4Lモデル自体がレヴォーグの最上位グレードという位置付けだ。加えて「STI Sport R EX」をベースにした特別仕様車が設定される。

スバル・トレイルシーカー「ET-HS」(本革シート装着車)
スバル・トレイルシーカー「ET-HS」(本革シート装着車)
スバル・レヴォーグ「R Black Limited」のフロントシートはレカロ製が装着される。
スバル・レヴォーグ「R Black Limited」のリヤシート。ウルトラスエード地にレッドステッチを施す。

価格は流石にEVであるトレイルシーカーが上回り、特に今回のAWD比較で言えば80万円〜140万円の差がある。ただし、EVであるトレイルシーカーには補助金が適用されるだろう。ソルテラの場合で国、都道府県、市町村を合わせて100万円(自治体によって異なる)程度が助成されたとすると、レヴォーグとの価格差は実質ゼロになってしまうどころか、「ET-SS」のAWDならトレイルシーカーの方が安くなる可能性まである。

車名トレイルシーカーレヴォーグ
グレードET-SSET-SSET-HSSTI Sport R EXSTI Sport R-Black Limited(II)
価格550万円590万円630万円509万3000円536万8000円
トレイルシーカーの価格は推定

昨今の自動車価格の高騰と補助金というブーストがあるとはいえ、レヴォーグの2.4LモデルとトレイルシーカーのAWDがほぼ同じ価格となると、トレイルシーカーが非常にお買い得に感じられる(レヴォーグが割高という意味ではなく)。

『東京オートサロン2026』で発表された特別仕様車「STI Sport R-Black Limited Ⅱ」。価格は536万8000円。

トレイルシーカーとレヴォーグの2.4Lモデル……これはもう、EVとガソリンエンジンモデルのツートップと言って良いだろう。EVを取るか水平対向エンジンを取るか……非常に悩ましい選択になることは間違いない。

車名トレイルシーカーレヴォーグ
グレードET-SSET-SSET-HSSTI Sport R EX
駆動方式FFAWDAWD
ボディサイズ全長4845mm4755mm
全幅1860mm1795mm
全高1675mm1500mm
ホイールベース2850mm2670mm
最低地上高210mm145mm
最小回転半径5.6m5.5m
車両重量1900kg2010kg2020kg(2050kg)1640kg
エンジンFA24型
水冷水平対向4気筒DOHCインタークーラーターボ
排気量2387cc
最高出力202kW/5600rpm
最大トルク375Nm/ 2000- 4800rpm
燃料(タンク容量)ハイオク/63L
電費・燃費(WLTC) 114Wh/km121Wh/km134Wh/km11.0km/L
フロントモーター型式2XM
最高出力167kW
最大トルク268Nm
リヤモーター型式2XM
最高出力167kW
最大トルク268Nm
システム最高出力165kW280kW
バッテリー種類リチウムイオン
容量74.7kWh
航続距離18インチタイヤ734km690km693km
※燃費×タンク容量計算値
20インチタイヤ627km
サスペンションフロントストラット
リヤウィッシュボーンダブルウィッシュボーン
ブレーキ前後ベンチレーテッドディスク
トランスミッションCVT(8速)
最終減速比フロント13.81712.3634.444
リヤ
タイヤサイズ18インチ235/60R18225/45R18
20インチタイヤ
※オプション
235/50R20

※トレイルシーカーについては内容・写真・スペックなどすべてプロトタイプのものになります。

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