誕生10年目の改良で魅力倍加 燃費も安全性能も大きく向上

セダン系の軽自動車として挙げられるのはダイハツ・ミライース、スズキ・アルト、そして同じくスズキ・アルトラパン(以下ラパン)の3台。

エクステリア

2025年7月の一部仕様変更に伴い、フロントグリルとバンパーのデザインを変更。ラパンLCの「HYBRID X」はハーフキャップ付き14インチアルミホイールを標準装備する。最小回転半径は4.4m。

ラパンの特徴は、ファッション性と上質感があることだ。ミライースやアルトは「経済性を最優先したエコノミーカー」という割り切りが根底にあるが、ラパンは女性の感覚を意識したキャラクターの濃いデザインやビジネスライクではないインテリアなど、経済性だけではない〝選ばれる商品企画〞となっている。

インストルメントパネル

ラパンLCの「HYBRID X」は、キャメルカラーとヘリンボーン柄の加飾を備えて上品さを演出。写真の8インチナビゲーションは販売店オプションとして設定。

そんなラパンは2025年7月に一部仕様変更したのだが、その内容は実に多岐にわたる。見た目はグリルやバンパーが変わった程度だが、中身の進化が濃いのだ。エンジンはスズキの最新世代であるR06D型に入れ替わり、マイルドハイブリッドも追加。燃費も向上し、先進安全機能も同社最新タイプに入れ替えて安全面も強化された。

居住性

車体も補強を増やして剛性が上がっているほか、高減衰接着剤を採用してルーフ周辺の微振動やそれが生むノイズを緩和。振動低減はCVTのロックアップ率(低回転域のロックアップは微振動とそれに起因するこもり音を生むが車体剛性向上で抑えられた)を高めて燃費向上にも役立っているというから面白い。

うれしい装備

メーカーオプションのスズキコネクトは、スマートフォンを使ったエアコンのリモート操作や、ドアロックやハザードランプ消灯のうっかり通知などに対応。新車登録から3年間は無料で利用できる。
一部改良発表     25年7月24日 
月間販売台数      2182台(25年6月~11月平均)
WLTCモード燃費    27.3km/ℓ ※FF車

ラゲッジルーム

今回の改良は電子プラットフォームも刷新され、〝車体以外はフルモデルチェンジ〞と言っていいだろう。ターボエンジンの搭載はないが、車体が軽いので日常域での加速はまったく不満がない。車線変更などをスムーズにこなす操縦性も好印象だ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.174「2026年 国産新型車のすべて」の再構成です。

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