新型パトロールには北米に2台の兄弟車が存在! 日産SUV最高峰の「QX80」に現地試乗

先のジャパンモビリティショー2025にて、27年度前半の日本市場投入が正式に発表された日産の新型パトロール。実は北米市場にはプラットフォームを共有するモデルが2つ存在している。それが日産の「アルマーダ」とインフィニティの「QX80」だ。

新型パトロールとプラットフォームを共有するインフィニティ「QX80」。ブランドのフラッグシップに位置付けられるフルサイズSUVで、現行モデルは2024年3月にデビューした。

いずれもブランドのフラッグシップに位置付けられるフルサイズSUVで、中でも高級車ブランドであるインフィニティのQX80は、名実ともに日産SUVのトップ・オブ・トップに君臨する存在である。現行モデルは24年3月にデビュー。苦境が続く日産の中にあって、25年度の北米市場の販売台数を前年並みに維持することに貢献し、高級SUVカテゴリーの販売シェアを保つことに貢献した。

QX80 SPORTは、2025年8月に追加された新グレード。専用デザインのグリルやフロントバンパー、22インチアルミホイール、ダーククロームの加飾などを採用し、QX80に精悍でスポーティな印象を与えている。

そして、その成長に弾みをつける存在として25年8月に発表された新グレードが、今回レポートする「QX80 SPORT」だ。

“悪っぽい”雰囲気がカッコいい! ブラック基調で仕立てた「QX80 SPORT

QX80のデザインコンセプトは“Artistry in Motion”。日本語にすると「動く芸術」や「動きの美学」といったイメージだが、新グレードのQX80 SPORTには専用デザインのグリルとフロントバンパーが与えられ、よりアグレッシブな外観が実現されている。

QX80 SPORT

他のグレードと比べると、フロントグリルはスポークの本数が少なくなり、より直線的な形状を採用。フロントバンパーに備わるディフューザー形状のスポイラーもワイドなデザインとなり、他のグレードよりもタフでスポーティな印象を強調する。

QX80 SPORT

また、エンブレム類やその他の加飾類、ルーフレールなどにはダーククロームを採用。専用デザインとなる22インチアルミホイールも含めて全体的にブラック基調の仕上げとなり、いい意味で悪っぽい雰囲気も演出されている。

QX80 SPORT

全長5.3m超の巨体は室内も圧巻! 3列目まで大人が快適に座れる

QX80 SPORTは、グレードラインナップの中では最上級の「AUTOGRAPH」に次ぐ2番目の立ち位置となるが、ボディサイズは基本的に共通。全長5364mm、全幅2115mm、全高1955mmと、広大なアメリカの大地で見てもなお「デカい」と呟いてしまう大きさだ。

QX80 SPORTのボディサイズは全長5364×全幅2115×全高1955mm。3.5L V6ツインターボエンジンは最高出力456ps、最大トルク700Nmを発揮。9速ATを組み合わせ、駆動方式は4WDとなる。

運転席に乗り込むとインテリアの高級感にも圧倒される。インパネの大半はレザー仕立てで、その他の加飾はダークブラウンのオープンポアアッシュウッドトリムやダークマットクローム調で装飾。さらに、QX80 SPORTはダスクブルーと呼ばれる専用の内装色が採用され、黄昏時(ダスク)のような静謐な雰囲気も演出されている。

QX80 SPORTのインテリアには、専用色のダスクブルーを採用。レザーやオープンポアアッシュウッド、ダークマットクローム調の加飾により、上質で落ち着いた空間に仕上げられている。

センターコンソールの最前部は9インチのタッチスクリーンとなっており、エアコンや車両設定などの操作に対応。3ゾーン式のフルオートエアコンには赤外線センサーで乗員の体温を検知するバイオメトリッククーリングという機能も備わり、温度や風量を自動調整する。

センターコンソール最前部には9インチのタッチスクリーンを装備。エアコンや車両設定を操作できるほか、乗員の体温を検知して温度や風量を自動調整する「バイオメトリッククーリング」も備える。オートエアコンの進化版のような機能だ。
センターコンソールのリッド付き収納にスマートフォンのワイヤレス充電器を装備。

メーターとセンターパネルは14.3インチのディスプレイが水平方向に2枚並べられ、さまざまな情報表示に対応。基本OSはGoogleが提供するGoogle-built-inが搭載されている。

メーターは14.3インチのディスプレイが搭載されている。
メーターディスプレイには様々な情報が表示される。

QX80 SPORTは2列目席にキャプテンシートを備える7人乗りのみの設定。シートのセミアニリンレザーもダスクブルー仕立てとなり、前席にはエアランバーサポートを使ったリラクゼーション(マッサージ)機能も備わる。

前席のシート

セカンドシートはもちろん、サードシートも大人が常用することができる十分な広さと快適さを確保。60:40分割のパワーリクライニング機構も備わっている。

2列目席にキャプテンシート仕様。
後席用の独立したエアコン操作パネルを装備。2列目はシートヒーターとシートベンチレーションも備わる。
2列目席の間にあるコンソールには収納トレイと充電用USB、その前方にドリンクホルダーなどが備わる。
3列目シートも大人が常用するシーンが多いため、十分な広さと快適さを確保してる。
3列目席のドアパネルにもドリンクホルダー、充電用USB、背もたれの電動スイッチを装備。

エンジンはVR35DDTT型の3.5L V6ツインターボで、最高出力は456ps、最大トルクは700Nmを発揮。トランスミッションは9速ATが組み合わせられ、QX80 SPORTは4WDのみの設定となっている。

エンジンは、VR35DDTT型の3.5L V6ツインターボを搭載。最高出力456ps、最大トルク700Nmを発揮し、9速ATと4WDを組み合わせる。

引き続き、後編では走りのインプレッションや荷室の使い勝手などについてレポートしていくのでお楽しみに。