3月発表のBEVのi3に続き、48Vマイルドハイブリッドのエンジン車3車種が加わる
BMWは今年の3月、ノイエ・クラッセ第2弾のBEVとしてi3を発表していた。今回発表されたのは、48Vマイルドハイブリッドを組み合わせたエンジン車の318、320、M350 xDriveだ。318と320は直列4気筒、M350 xDriveは直列6気筒を搭載する。また、プラグインハイブリッドも今後1年のうちに追加される予定だ。


MINIのデザインを率いたオリバー・ハイルマー氏が、BMWのコンパクトおよびミッドサイズモデルを担当
デザインを統括したのは、ノイエ・クラッセ、BMWコンパクトクラスおよびBMW Mのデザイン責任者を務めるオリバー・ハイルマー氏だ。

ハイルマー氏はMINIのデザイン責任者を経て、2024年10月のBMWグループデザインの組織再編で、BMWブランドのコンパクトおよびミッドサイズの全モデルとBMW Mのデザインを担当することになった。
ハイルマー氏は次のように述べている。「新型BMW 3シリーズは、私たちのブランドの本質を体現している。そのデザインは、ノイエ・クラッセの明快で抑制されたデザイン言語の中で、スポーティなダイナミズムと時代を超えたエレガンスを融合させている」
先代より全長52mm、全幅23mm拡大。i3より全高を25mm抑え、ホイールベースは37mm短い
BMWは、i3とエンジン車の外観の違いは、パワートレイン(BEVかエンジン車か)に由来するディテールにとどまると主張する。
エンジン車のボディサイズは、全長4765mm、全幅1850mm、全高1455mm、ホイールベース2860mm。先代(G20)と比べると、全長が52mm、全幅が23mm、全高が7mm、ホイールベースが9mm拡大した。トレッドはフロント1597mm、リヤ1617mmで、先代からそれぞれ26mm、28mm広がっている(M350 xDriveはフロント1595mm、リヤ1599mm)。BMWは、トレッドの拡大がワイドなスタンスを強調しているとしている。

i3(全長4760mm、全幅1865mm、全高1480mm、ホイールベース2897mm)と比べると、エンジン車は全長が5mm長い一方、全幅は15mm狭く、全高は25mm低く、ホイールベースは37mm短い。また、フロントオーバーハングはエンジン車が830mm、i3が855mmで、i3のほうが25mm長くなっている。
空気抵抗係数(Cd値)は、320が0.26、M350 xDriveが0.28。i3は0.21だ。

長いホイールベースと短いオーバーハング、後退したグラスハウスで構成する2.5ボックスのシルエット
シルエットは、BMWが「2.5ボックス」と呼ぶ構成をとる。長いホイールベースと短いオーバーハングを基本に、グラスハウスを後方に寄せ、大きく張り出したホイールアーチと組み合わせることで、ショルダーの量感をつくっている。ボディサイドには低い位置にキャラクターラインを通し、視覚的な重心を路面に近づけた。ドアハンドルはフラッシュタイプで、解錠時に自動でせり出す。

サイドウインドウまわりの処理は、i3と異なる。i3はシールを見えない位置に収め、ガラスとボディの境目を段差なくつないでいる。エンジン車では、縦方向のシールをウインドウまわりのフィニッシャーで覆う処理としている。

キドニーグリルとツインヘッドライトを一体化し、縦配置のデイライトで4灯の顔を再解釈
フロントは、キドニーグリルとツインヘッドライトを、フロントに配置したセンサー類とともにひとつの造形としてまとめた。水平方向のライトシグネチャーがフロントのほぼ全幅に伸び、車幅を強調する。左右には縦に2段配置したデイタイムランニングライト(ターンシグナル内蔵)を置き、BMWの新しい顔を表現している。
フロントエンドはBMWが「シャークノーズ」と呼ぶ前傾した形状で、BMWのエンブレムはキドニーの上の谷部に配置される。オプションの「Iconic Glow」は、キドニーの輪郭を照らす照明と、3種類のライトアニメーションを備える。
M Performanceモデルの M350 xDriveには、フロントに「M Yellow Lights」が標準で付く。これはGTレーシングカーとBMW M Hybrid V8から着想を得たものだ。
リヤは、深く絞り込んだグラスハウスと、彫刻的に造形したショルダーで構成する。リヤランプは水平基調で、ショルダーの奥まで回り込み、立体的なライトシグネチャーをもつ。片側2つのライトエレメントは、従来のBMWのL字型リヤランプを抽象化したものだという。M350 xDriveは、リヤスポイラーと4本出しのテールパイプを標準装備する。


18〜20インチのホイールと、新色M Le Castellet Blueを含む最大11色のボディカラー
エンジン車のホイールは18〜20インチで、18インチが標準となる。M350 xDriveは、Bi-colour Jet Blackの19インチMアルミホイール「1139」を標準装着する。
ボディカラーは発売時点で最大11色。新色としてM Le Castellet Blueメタリックが加わった。エンジン車のBMW Individual Frozen Space Silverは、2027年3月からの設定となる。そのほかのBMW Individualのボディカラーも、2027年中に追加される予定だ。

オプションのMスポーツパッケージは、専用バンパー、スカート、ディフューザーで構成するMエアロダイナミクスパッケージを含む。エンジン車では、ボディ同色のサイドスカートも付く。Mスポーツパッケージ Proでは、ブラックのミラーキャップとリヤスポイラーが加わる。
流れるラインで室内を包み、17.9インチのセンターディスプレイをドライバーに向ける
インテリアはi3と基本的に共通で、BMWによれば、違いはコンセプトに由来するわずかなものにとどまるという。ノイエ・クラッセのデザイン言語を適用し、ドアから前方へ流れるラインをインストルメントパネルへつなげて、乗員を包み込むように構成した。

表示操作系の「BMW パノラミックiDrive」は、BMW パノラミックビジョン、オプションの3Dヘッドアップディスプレイ、ステアリングホイール、17.9インチのセンターディスプレイの4要素で構成する。パノラミックビジョンとヘッドアップディスプレイが走行に関わる情報をドライバーの視線上に投影するため、ステアリングホイールの奥にはメーターパネルを置かない。センターディスプレイは外形を自由に切り出した「フリーカット」デザインで、ドライバー側に角度をつけて配置される。

ステアリングホイールは、i3シリーズとして初めて上部にセンタースポークを備えるデザインとなった。エンジン車のステアリングホイールには、すべてシフトパドルが付く。また、エンジン車のM350 xDriveには、4時と8時の位置にスポークをもつMステアリングホイールが標準装備される。M350 xDriveが標準装備するMスポーツシートは、背もたれ上部に発光するMロゴを備え、車外からも見えるというのがユニークだ。

インテリアデザインは4種類。標準のEssential(Econeer、Vivid Grey)、Contemporary(Veganza、Digital White、Castanea、Agave Green、Black)、BMW M(Veganza/M PerformTex、Black)、BMW Individual(メリノレザー)を用意する。ラゲッジ容量は450リッターだ。

ドイツでの新型3シリーズの受注は2026年9月30日から開始された。エンジン車はディンゴルフィング工場、i3はミュンヘン工場で生産される。日本上陸が今から楽しみなモデルだ。







