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今日は何の日?■RX-8のワンメイクレース開催

2004年(平成16)年5月5日、マツダのレース仕様車「RX-8 NR-A」によるワンメイクレース“RX-8・パーティレース”の初戦が行なわれた。RX-8 NR-Aは、JAF公認NR-Aカテゴリー(ナンバープレート付車両によるレース)の手軽に参加できるモータースポーツ入門用のレース車である。
RX-8 NR-AのベースとなったRX-8 Type S

ロータリーエンジン量産車の第1号となった「コスモスポーツ」は、1967年5月に市場デビューを果たし、世界中に大きな衝撃を与えた。その後、マツダはロータリー車のフルラインナップ攻勢をかけ、次々と個性的なロータリーエンジン搭載車を放って、ロータリーエンジンはマツダ技術の代名詞のような存在になった。


1990年以降ロータリー車は、低燃費に対応しづらいことから下火になったが、そのような中で2003年5月に高性能スポーツ「RX-8」がデビューした。RX-8は、ユニークな観音開きの4ドアクーペで、高性能スポーツカーらしいダイナミックな曲線基調の躍動感あるボリューミーなフォルムが特徴だった。


心臓部のロータリーエンジンは、「RX-7」に搭載された2ローター(13B型)をコンパクトにした高出力・低燃費のRENESISへと進化。排気ポートと吸気ポートの両方をサイドハウジングに配置した構造で、ロータリーらしい優れたレスポンスとスムーズな加速が実現された。
3つのグレードが用意され、標準グレードとタイプEが最高出力210ps/最大トルク22.6kgmを発揮するロータリーエンジンと5速MTおよび4速ATの組み合わせ、高性能グレードのタイプSが250ps/22.0kgmを発揮するロータリーエンジンと6速MTの組み合わせ。車両価格は、標準グレードが240万円、TYPE EとTYPE Sが275万円に設定された。
受注は3ヶ月で5000台を超えて好調に滑り出した。その後、販売台数は徐々に低下したものの唯一のロータリー車として多くのファンを魅了した。
NR-A指定部品を装備したワンメイクレース車「RX-8 NR-A」


RX-8・パーティレース用の「RX-8 NR-A」は、高性能モデル「RX-8 Type S」と6速MTの組み合わせがベースにされた。

「NR-A」カテゴリーのワンメイクレースは、日常生活で使用できるナンバー付車両によるレースで、ドライバーが互いの技量をほぼ同じ条件で競う。一般的に車両の改造範囲が小さく、低予算で本格的なレースに参加できることが特徴である。ちなみに、RX-8・パーティレースの参加料は3.5万円だった。
RX-8・パーティレース車両用のNR-A指定部品は、“マツダスピードブランド“のディーラーオプションとして同年1月から全国のマツダの販売店で販売。指定部品は、ロールバーセット(8.5万円)、ロールバープロテクター(2個×0.74万円)、ブレーキパッドセット(フロント1.9万円/リア1.8万円)、スポーツラジエーター(1.5万円)、オイルクーラーキット(5万円)、けん引フック(前後、各1万円)。さらに、上記指定部品に加えて、4点式シートベルトの装着が必須である。

そして、2004年5月この日に、筑波サーキットコースのスプリント15周で競う第1戦「RX-8・パーティレース」が開催された。ちなみに、この年には4戦が行なわれた。

マツダ初のワンメイクレースは“ロードスター・パーティレース”

マツダのワンメイクレースが初めて開催されたのは、ロードスター(NB型)をベースにした「ロードスター NR-A」による“ロードスター・パーティレース”であり、第1戦はRX-8・パーティレースのちょうど2年前の2002年5月のこの日に開催された。
ロードスター NR-Aは、そのベースとなる車両が204.8万円で販売され、この車両にディーラーオプションのマツダスピードNR-A パック(6 点式 ロールケージ、4 点式シートベルト/シートベルトアンカー、前後大型牽引フック)を装着すれば、ロードスター・パーティレースに出場できた。

ロードスター・パーティレースは、現在も開催されて多くの参加台数を集める人気レースとなっており、日本で最も長い歴史をもつワンメイクレースとなっている。
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ロードスター・パーティレースは、上記のように人気レースとして続いているが、RX-8・パーティレースはRX-8の生産終了とともに2012年に終了した。ただし、RX-8ファンを対象にした非公式の草レースやクラブイベントでは、さまざまなレースが存在するようだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。


