長引くコロナ禍も影響し、感染予防のために電車通勤からバイク通勤に切り替えたり、節約のために自動車通勤からバイク通勤に切り替える人が増加している。人気なのが50ccの原付一種よりも利便性が極めて高く、車体価格や維持費面でのコスパも良好な原付二種(排気量51cc~125cc)。ここでは原付二種の購入価格、利便性、税金、保険料、維持費などを利点を細かく挙げてみた。今アナタが乗っている自動車のガソリン代、税金、保険料と、原付二種の費用を比較してみてください。 REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki) ※下記の価格はすべて2021年3月4日現在のものです

「原付二種」が通勤・通学に重宝される5つのポイント

1:車両価格、税金、保険料が安い!


原付二種の税金や自賠責保険は、極めて機動性が高いながら、50ccの原付一種並みにリーズナブル。

●車両価格 原付二種(第二種原動機付自転車)は、排気量51cc~125ccまでの車両。現行モデルの主流である110ccや125ccクラスは人気も高く、新車の相場は20万円台前半〜30万円台中盤くらい。中古車のタマ数も非常に豊富で、車両によっては10万円の予算で購入可能だったりもする。 ●税金 1年に一度支払う義務のある税金(毎年5月頃に納付書が郵送)は、91cc~125ccまでの原付二種(ピンクナンバー)が年間2400円。51cc~90ccまでの原付二種(黄色ナンバー)及び50ccクラスの原付一種は年間2000円。なお、126㏄~250ccは年間3600円、251cc以上は年間6000円。年間、数万円は当たり前の自動車に比べ、バイクは非常にリーズナブル。 ●自賠責保険 必ず加入しなければならない自賠責保険の料金は、原付一種&原付二種が年間(12か月)一律7060円。なお、自賠責保険は1年(12か月)単位で最大5年(60か月)分まで加入することができ、長く契約するほどお得なシステムが導入済み。 ●任意保険 万が一を考え、任意保険にも加入しておきたい。基本的に自動車やバイクの任意保険は、年齢が上がるにつれ、保険料が安くなるのがポイント。原付二種の場合、もしも自動車を所有していれば(一般的に家族が所有している場合も適用)、自動車保険に付帯する「ファミリーバイク特約」への加入をオススメ。「ファミリーバイク特約」は、125㏄未満のバイクを対象としたもので、一般的に自動車の保険料にプラス1万円~2万円程度で加入でき、複数台の所有でも同一料金というパターンが多い。ファミリーバイク特約の場合、車両保険やレッカーサービスが無い、という保険会社もあるので、これらを重視する場合は一般的な任意保険の加入がおすすめだ。

2:燃費が良い!

クルマやバイクで気になるのが、ガソリンの消費量。つまり燃費性能だ。原付二種のポイントは、50ccの原付一種に匹敵する燃費性能の良さ。レギュラーガソリン1L=130円前後で40km以上走る、極めてお財布に優しいポテンシャルを秘めているのがポイントだ。 以前に姉妹媒体「最新スクーターのすべて 2018年」で行った実燃費テストでは、110ccモデルや125ccモデルの、驚異的な実燃費性能を実証してみせた。 【走行条件】 ・ストップ&ゴーを繰り返す都内の通勤走行 ・無駄にアクセルを開けない自然な走行 ・アイドリングストップ付きモデルはONで走行 実際の誌面は下記の通りで、いずれの車両もメーカーカタログ値(WMTCモード値)にかなり近い結果となった。なお、“燃費王”でおなじみのハイブリッド自動車「トヨタ プリウス(現行モデル)」の市街地での実燃費は、30km/L前後。約1600kgの車重を考えると驚異的な数値ではあるが、やはり原付二種クラスの方が全般的に燃費は優れている。


「最新スクーターのすべて 2018年」より。


「最新スクーターのすべて 2018年」より。

3:白バイによる理不尽な検挙もなし!原付一種(50cc)の足枷から解放


この標識がある交差点では、50㏄(原付一種)は二段階右折をしなくてはならず、標識がない場合でも片側三車線では行わなければならないなどのルールがある。

原付二種には白バイに違反切符を切られやすい、原付一種に義務付けられた「30km/hの速度規制」や「二段階右折の義務」がなく、スムーズに走行可能。また、原付一種は2人乗りNGだが、タンデムシートやタンデムステップを装備した原付二種ならば、2人乗りOK。 排気量の大きな110ccや125ccの原付二種は、50ccの原付一種よりもパワフルなため、周囲の車の流れに乗った余裕ある走行が可能。片道20kmを超える距離も、自動車並みにこなしてくれるのが特徴。

4:渋滞路もスイスイで、時間も節約!

通勤・通学における道路渋滞は、ストレス以外の何物でもない。しかし軽量・コンパクトかつパワフルな原付二種は、渋滞路もスイスイ走行可能。精神的疲労の軽減はもちろん、時間も節約できるのがポイントだ。

5:ゼロハン(50cc)並のコンパクトな車体!だから置く場所に困らない♪


原付二種は限られた狭いスペースにも駐車可能。

10インチや12インチの小径ホイールを採用した原付二種は、車種によっては自転車や50ccの原付一種並みにコンパクト。取り回しもラクなので、自転車1~2台のスペースがあれば、余裕で駐車可能。 また原付二種は、原付一種と同様に「駐輪場」が利用できる場合もあり(駐輪場により異なる)。大柄なミドルバイクやビッグバイクに比べ、街中でも利用しやすいのが特徴だ。

【都市部におけるバイク駐車場の月極価格】 都市部において、バイクは駐車違反の検挙対象になりやすいのが特徴。昔のように「空いた場所に駐車すればいい」とはいかないのが現実だ。従って、仮に勤務先にバイク置き場がない場合、近隣のバイク駐車場を借りる必要がある。(財)日本二輪車普及安全協会のHP(※注1)の「月極バイク駐車場」によれば、モーターファンJP編集部のある都営大江戸線・東新宿駅周辺(東京都新宿区内)のバイク駐車場の月極価格は、1ヶ月7000円~8000円が相場(単純計算で1日250円前後が目安)。なお、新宿区内における自動車の月極駐車場の相場は3万円~4万円。 ※注1:(財)日本二輪車普及安全協会 https://www.jmpsa.or.jp

原付二種を買う!

ここでは人気のバイク検索サイト「GOOバイク」から、人気の原付二種モデルをリサーチしてみた。なお、下記の「支払総額」とは、車両本体(10%税込)+税金+自賠責保険+登録手数料+整備費用の合計金額。つまりバイクを購入し、実際に公道走行出来るようになるまでに掛かる必要最低限の金額の事を示す。 ●写真/情報協力:GOOバイク https://www.goobike.com ※注:中古車商品は絶えず最新のものに更新されており、記事制作時での掲載物件となっており、現時点で閲覧、購入できるとは限りません。

タマ数も豊富で車体やエンジンも極めて頑丈……スズキ アドレスV125 支払総額:10万9000円 年式:不明 走行距離:23738Km 修復歴:なし


販売店:バイク屋ふぁーすと 神戸本店(兵庫県神戸市)

スズキ アドレスV125シリーズは、「通勤快速スクーター」として大ヒットした原付2種モデル。前後10インチの小径ホイールを採用した50cc並の軽量コンパクトな車体に、パワフルな4ストローク単気筒125ccエンジンを搭載。 アドレスV125は、国産125ccとして初めてのフューエルインジェクションを採用。2005年から2013年モデルまで生産された。 アドレスV125のポイントは、何といっても車体やエンジンの頑丈さ。超人気モデルだったアドレスV125はタマ数も豊富で、中古車市場では5万km以上走行している車両も多いが、それだけタフネスなモデルということだろう。 なお、たとえ低価格の車両でも、自ら知識を身に付け、基本的な工具を揃えれば、自分でエンジンや駆動系をメンテナンスすることで新車並の走りに復活させることも十分可能。


写真は「得するスクーターオールカタログ ’17-’18」より。

前後10インチホイールを採用したアドレスV125シリーズは、コンパクトな車体がポイント。前後14インチホイールを装備したDio110に比べ、全幅も55mmスリム。駐車スペースが狭い場合は、非常にアリガタイ。

アフターパーツも豊富でカスタムしやすい……ヤマハ シグナスX(キャブレター仕様) 支払総額:13万7000円 年式:2005年 走行距離:13943Km 修復歴:なし


販売店:SURFACE(大阪市天王寺区)

2003年に登場したヤマハのロングセラースクーター・シグナスX。人気モデルであるシグナスXのタマ数はとっても豊富だ。 写真はキャブレター仕様の初代モデル。2007年には2代目となるフューエルインジェクションを搭載モデルが登場。2013年にはテールランプをLED化するなどした3代目が発売……と進化を遂げているが、シグナスXフリークの中でも、初代のキャブレター仕様は「構造が簡単だから、自分で整備しやすい」「チューニングパーツが豊富」等の理由で、今でも人気が高い。

低燃費にトコトンこだわるのなら……ホンダ スーパーカブ110 支払総額:17万3000円 年式:2012年 走行距離:15032Km 修復歴:なし


販売店:バイクセンター 横浜(神奈川県横浜市)

2009年、スーパーカブ90の後継モデルとして登場したスーパーカブ110。空冷4ストローク単気筒OHC109ccエンジンにフューエルインジェクションを採用。2012年にはフルモデルチェンジされ、やや角張ったデザインに変更(写真)。2017年のモデルチェンジでは、再び丸目ヘッドライトが復活した。 スーパーカブ110のポイントは、車体やエンジンの耐久性の高さ。中古車の走行距離をチェックしてみても、3万kmや4万kmは当たり前。初代スーパーカブ50から培われてきた横型エンジンの信頼性は、スーパーカブ110にもきっちりと引き継がれている。 スーパーカブ110はミッション付きだが、クラッチ操作がないシーソー式ペダルを採用しており、小型AT限定免許で運転可能(詳しくは下記参照)。また、原付二種の中でも燃費性能は極めて高く、市街地走行でも50km/Lは当たり前。走り方次第では60km/L以上伸びるのがポイントだ。写真の物件は、通勤・通学はもちろん、買い物や趣味にも重宝する大型リヤボックス付き。

人気の125ccスクーター……ホンダ PCX(JF56) 支払総額:25万1000円 年式:2016年 走行距離:7557Km 修復歴:なし


販売店:ライダーズポイント FEEL 近大前店(大阪府東大阪市)

2010年に発売されたPCX。水冷4ストローク単気筒OHC124ccエンジンを搭載したこのモデルは、経済性に優れ、スタイリッシュな原付二種スクーターとして今でも人気。ビッグスクーターよりも一回りコンパクトで扱いやすい車体、タイ生産による求めやすい価格設定もヒットの要因だ。 街乗り用に開発された人気モデルのPCXは、中古車市場のタマ数も多く、スポーツモデルやレジャーモデルに比べて酷使された車両が少なく、程度の良い車両が多い。写真の走行距離は7557Kmと低めだが、中古車市場には4万kmや5万kmの車両も多く、PCXの耐久性の高さがうかがい知れる。

国内現行モデルの新車がお買い得……スズキ アドレス110(2021年モデル) 支払総額:19万9700円 年式:2021年 走行距離:0Km 修復歴:なし


販売店:SBS山本自動車(株)ASY(大阪府守口市)

街中での使い勝手の良さを追求した軽量な車体に、優れた燃費性能と走行性能を両立したSEPエンジンを搭載した110ccの原付二種スクーター・アドレス110。 空冷4サイクル単気筒SOHC 2バルブエンジンは、余裕の8.8ps/7,750rpmを発揮。前後ホイールは、安定した走行を実現する14インチの大径アルミ鋳造を採用。 20.6Lの大容量シート下トランクスペース、装備重量100kgの軽量な車体、左ブレーキレバーを握るとフロントブレーキとリヤブレーキが同時に作動し、効率よく制動力を得られるコンバインドブレーキシステムを採用。 メーカー希望小売価格は22万5500円(10%税込)。アドレス110は輸入モデルではなく、国内仕様ながら販売店によっては支払総額20万円前後で発売中。国内仕様で支払総額20万円前後の新車にこだわる人は、アドレス110に加え、ライバル車のホンダDio110も要チェック。

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