BMW 1 Series
FRでデビューした初代1シリーズ

2004年9月に日本に上陸した初代「BMW 1シリーズ」は、1.6リッター直列4気筒ガソリンを積む「116i」、2.0リッター直列4気筒ガソリンを積む「118i」と「120i」、そして3.0リッター直列6気筒NAエンジンを積む「130i」は、最高出力265PSを誇り、スムーズな吹け上がりを堪能できた。
2026年7月上旬現在、初代の中古車流通量は45台前後で、平均価格帯は約15万〜80万円(一部グレードを除く)となっているが、中心グレードの「116i」「120i」などのスタンダードなモデルは、車両本体価格が10万〜40万円前後のいわゆる底値になっていて、諸費用込みの総額でも50万円以下で狙える個体が揃っている。
初代の狙い目モデルと注意点

走行距離で最も多いのは、5万〜7万km、7万〜9万km、4万〜5万kmと続いている。年代の割にそれほど走っている印象はないが、エンジンオイルや冷却水の漏れ、カムシャフトセンサーVANOS(可変バルブタイミング機構)の不調、パワーウインドウの故障(いわゆる窓落ち)などの電装系、ABSコントロールユニットの故障などの足まわりのトラブルなど要注意ポイントはそれなりに多い。新車登録から13年超となっているため、自動車税、重量税も重税化もある。
2代目もFRを踏襲

2011年10月から2019年7月まで販売された2代目になると、中古車流通量は240〜250台程度と一気に増す。年代的(リスクやコンディション)にも物件数からしても現実味を増すのが2代目だ。
中古車流通量は240〜250台程度で推移している。平均価格は約100万〜120万円前後で、年式で多いのは2015年。平均走行距離は約5万kmで、100万~150万円台を中心に選択肢が豊富に揃っている。
2代目の狙い目のグレード

狙い目のグレードは、1.5リッター直列3気筒ターボを積む、後期のB38型「118i Mスポーツ」で、流通量が多く、総額約100万〜200万円で収まる個体が比較的多い。

2016年に追加された2.0リッターディーゼルを積む後期型の「118d Mスポーツ」も人気で、価格帯は約120万〜170万円。13年超の増税も回避できる。ディーゼルらしいトルクフルな走りと軽油ですむ点も魅力だ。一方で、EGRバルブ、EGRクーラーの詰まりなどの故障リスクもある。過去に何度もリコール、改善対策が出ているため、購入時にリコール作業が完了しているかは要確認だ。
3代目からFFに転向

FF化された3代目は、2019年8月から2024年10月まで販売された比較的新しいモデルであり、故障などのリスクは当然低い。中古車流通量は350台前後で、平均価格は240万〜250万円程度となっている。走行距離別では、1万〜2万kmが最も多く、2万〜3万km、3万〜4万km、5万〜6万km、5万〜7万kmと続いている。それ以上の走行距離物件はまれで、1万km以下の低走行距離の個体も多い。
3代目のおすすめのグレードと注意点

おすすめグレードは、1.5リッター直列3気筒を積む「Play(プレイ)」で、タマ数も豊富に揃っている。Playであってもアダプティブクルーズコントロールや液晶メーターなどのデジタルコクピットは標準装備されている。
直列4気筒の2.0リッターディーゼルターボを積む「118d Mスポーツ」もガソリン車に次ぐ物件数があり、2代目よりも音・振動面などの進化も著しい。分厚いトルクと低燃費によりロングドライブの機会が多いのなら狙い目だ。

ただし、ディーゼルエンジンだけに乗り方による煤の堆積リスクはつきまとう。ちょい乗りを繰り返しているような個体もあるだろう。購入時に整備記録簿でリコールの対応(EGR関連など)が済んでいるかを確認し、手厚い中古車保証をつけておけば、満足度の高い選択になるだろう。
4代目の中古車流通量も増加中だが

現行の4代目は、2024年10月に発売されたため今年の秋で2年が経つ。物件数も着実に増えている。現在は240〜260台程度流通していて、中古車平均価格は350万〜360万円前後だ。2万kmオーバーの個体も少なく、3000〜5000kmが最大のボリュームゾーンだ。大半が2万km以下に収まっている。つまり、その多くがディーラー在庫で、中古車市場に回っていると考えていいだろう。
4代目の狙い目は?

狙い目は、物件数の多さから1.5リッターガソリンターボと48Vマイルドハイブリッドを組み合わせる「120 Mスポーツ」。「Mスポーツ」らしいスポーティな内外装を350万~400万円台で狙える状態だ。
2.0リッター直列4気筒ディーゼルを積む「120d Mスポーツ」も狙い目。価格は約360万〜390万円とそれなりにするが、長距離走行が多く、長く乗るのなら軽油のメリットも見逃せない。

現行型を探す際は、アダプティブLEDヘッドライトやワイヤレス充電、BMWデジタルキー・プラスが含まれる「テクノロジー・パッケージ」も見逃せない。中古車市場でも比較的多く流通していて、高い利便性を享受できる。
1シリーズの悩みどころは、やはりFRにするかFFにするかだが、走りなら前者だがとくに初代はリスクもある。FRなら2代目が無難だ。FFは先代の3代目が中古車物流量、価格面からも狙い目なのが分かる。
