2026年6月のSUV販売台数トップ10

| 順位 | メーカー・モデル | 販売台数 | 前月比 | 前年比 |
| 1位 | トヨタ・ライズ | 12,208台 | 126.7% | 108.8% |
| 2位 | トヨタ・ランドクルーザー | 8,778台 | 247.2% | 218.1% |
| 3位 | ホンダ・ヴェゼル | 7,279台 | 209.2% | 151.4% |
| 4位 | トヨタ・RAV4 | 6,990台 | 141.3% | 280% |
| 5位 | マツダ・CX-5 | 4,668台 | 263.6% | 227.6% |
| 6位 | スズキ・ジムニー | 4,622台 | 109.3% | 110% |
| 7位 | トヨタ・ハリアー | 3,334台 | 122.6% | 94.9% |
| 8位 | トヨタ・bZ4X | 2,776台 | 136.3% | ― |
| 9位 | 日産・キックス | 2,392台 | ― | 292.1% |
| 10位 | スズキ・クロスビー | 2,248台 | 121.9% | 230.8% |
ライズが首位を堅持、SUV市場では前年超えのモデルが相次ぐ
2026年6月のSUV販売台数で首位となったのは、トヨタ・ライズである。販売台数は12,208台、前年比は108.8%だった。5月の9,633台からは2,575台増加しており、6月はSUV勢で唯一1万台を超えた。
SUV市場では大型モデルや高価格帯の車種も増えているが、日常での取り回しやすさを備えたコンパクトSUVが販売台数で首位に立っている点は興味深い。
2位にはトヨタ・ランドクルーザーが入った。販売台数は8,778台、前年比は218.1%となり、前年同月の2倍を超えている。
5月は3,551台だったため、6月は5,227台増加した。SUVトップ10のなかでも前月からの増加幅は特に大きく、順位も大きく押し上げている。
ランドクルーザーは、一般的なクロスオーバーSUVとは異なり、本格的な悪路走破性や耐久性を強みとするモデルである。価格帯や車体サイズを考えてもライズとは性格が大きく異なるが、6月は8,000台を超える販売台数を記録した。
3位にはホンダ・ヴェゼルが入った。販売台数は7,279台、前年比は151.4%だった。
5月の3,480台からは3,799台増加しており、販売台数は前月の2倍を超えた。前年同月比でも50%以上伸びており、6月は大きく販売台数を伸ばしたモデルのひとつである。
ヴェゼルは、都市部でも扱いやすいボディサイズとSUVらしいスタイルを両立したコンパクトSUVだ。首位のライズとはサイズや価格帯が異なるものの、日常使いを重視するSUVとして高い販売水準を記録している。
4位にはトヨタ・RAV4が入った。販売台数は6,990台、前年比は280%だった。
5月の4,947台から2,043台増加しており、前年同月比では約2.8倍となった。トップ10のなかでも前年からの伸びが特に大きい。
RAV4は、街乗りだけでなくレジャー用途にも対応しやすいミドルクラスSUVである。ライズやヴェゼルよりも大きなボディを持ちながら、6月は7,000台に迫る販売台数を記録した。
5位にはマツダ・CX-5が入った。販売台数は4,668台、前年比は227.6%だった。
5月の1,771台からは2,897台増加しており、前月比では263.6%となった。前年同月比でも2倍を超え、6月は販売台数を大きく伸ばしている。
CX-5はマツダのSUVラインアップを代表するモデルのひとつである。6月単月ではライズやランドクルーザーなど上位モデルとの差があるものの、前年同月・前月の双方を大きく上回った点は注目ポイントだ。
6位はスズキ・ジムニーで、販売台数は4,622台、前年比は110%を記録した。5月の4,230台から392台増加しており、前年同月も上回っている。
ジムニーシリーズは、本格的な四輪駆動性能や個性的なデザインを特徴とする。都市型SUVとは異なる性格を持ちながら、4,600台を超える販売台数で6位に入った。
7位にはトヨタ・ハリアーが入った。販売台数は3,334台、前年比は94.9%だった。
5月の2,720台からは614台増加したものの、前年同月比では100%に届いていない。今回のSUVトップ10では、前年同月を下回ったモデルとなった。
ハリアーは、上質感や都市型SUVとしてのデザインを強みとしており、販売台数では前年同月を下回ったが、6月も3,000台を超えSUVトップ10を維持している。
8位にはトヨタ・bZ4Xがランクイン。販売台数は2,776台で、5月の2,036台から740台増加した。
bZ4Xは、トヨタのバッテリーEVとして展開されるSUVである。今回のトップ10では唯一のBEVとなっており、ガソリン車やハイブリッド車を中心とするSUV上位陣のなかで8位に入った点は特徴的だ。
9位には日産・キックスが入った。販売台数は2,392台、前年比は292.1%となり、前年同月の約2.9倍まで伸びた。
キックスは、扱いやすいボディサイズを持つコンパクトSUVである。販売規模ではライズやヴェゼルに及ばないものの、前年比ではSUVトップ10のなかで最も高い伸び率となった。
10位にはスズキ・クロスビーが入った。販売台数は2,248台、前年比は230.8%だった。
5月の1,844台から404台増加しており、前年同月比では2倍を超えている。
クロスビーは、コンパクトなボディとSUVテイストのデザインを組み合わせたモデルである。ライズやヴェゼルとは異なる個性を持ちながら、6月はトップ10に入った。
異なる個性が競合するSUV市場、勢力図は多極化
2026年6月のランキングを見ると、SUV市場では特定の車格や用途に需要が集中しているわけではない。
首位のライズは日常で扱いやすいコンパクトSUV、2位のランドクルーザーは悪路走破性や耐久性を強みとする本格SUVである。さらに、ヴェゼルやRAV4、CX-5といったクロスオーバーSUV、上質感を打ち出すハリアー、BEVのbZ4Xもトップ10に入った。ボディサイズや価格帯、パワートレイン、用途の異なるモデルが上位に並んでいる。
販売動向を見ると、6月は前年同月を大きく上回ったモデルが目立つ。ランドクルーザーは前年比218.1%、RAV4は280%、CX-5は227.6%を記録し、キックスやクロスビーも前年同月の2倍を超えた。
一部モデルでは、新型車の投入など商品サイクルの変化も販売に影響しているとみられる。RAV4は2025年12月に新型が発売され、クロスビーも2025年10月に新型へ切り替わった。6月の前年比の伸びはSUV市場全体が一様に拡大した結果というより、モデルごとに異なる販売押し上げ要因が重なった可能性がある。
その一方、販売台数で首位に立ったのはコンパクトSUVのライズだった。前年比で大幅に伸びた大型SUVやミドルクラスSUVが並ぶなか、ライズは12,208台を販売し、SUV勢で唯一1万台を超えている。SUVらしいスタイルに加え、日常での取り回しやすさや使い勝手も、販売規模を左右する重要な要素であることがうかがえる。
2026年6月のSUV市場では、コンパクトSUV、本格SUV、クロスオーバーSUV、都市型SUV、BEVと、異なる価値を持つモデルがトップ10に並んだ。ユーザーがSUVに求める価値は一様ではなく、各モデルが車格や用途、走行性能、電動化といった異なる軸で競い合っている。
ライズが首位を維持する一方、その背後では性格の異なるモデルが鎬を削る群雄割拠の様相を呈している。新型車や商品改良の投入によって、今後の勢力図がどのように変化するのかも、SUV市場を見るうえでのポイントになりそうだ。