重心が低くて優しい乗り味 街乗りの使い勝手は期待以上

さまざまなメーカーから発売されている軽自動車を見渡した中でも「最もベーシックな存在」と紹介できる1台が、2017年にフルモデルチェンジを受けて2代目となったミライース。

エクステリア

低燃費スペシャル仕様らしく、シンプルで飽きのこないデザイン。最上級の「G“SA Ⅲ”」は、唯一の14 インチアルミホイールを装着し、「X“SAⅢ”」以上にはLEDヘッドランプを標準装備。最小回転半径は4.4m。

「売れ筋の軽自動車には必須」とされる際立って高い全高やスライドドアを採用しなかったことでFFモデルの重量は600㎏台。それゆえに排気量の小ささを補うターボチャージャーも必要ないという判断から設定されるエンジンは自然吸気式に限られている。

インストルメントパネル

インパネシフトとエアコンパネルをセンタークラスターに配置。「X“SAⅢ”」以上は、ツートーンインパネとブルーイルミメーターパネルが標準になる。プッシュボタンスタート、プッシュ式オートエアコンを「G“SAⅢ”」に標準装備。

実際、高速道路の長い上り坂などではやや苦しい場面もあるものの、いざ走り始めてみれば特に街乗りシーンを中心に期待以上にキビキビとした身のこなしが好印象。「しなやか」とまで表現をするとさすがに褒め過ぎ感はあるものの、低全高のプロポーションゆえに絶対的な重心も低いため転倒を恐れて無闇に固める必要のないサスペンションが優しい乗り味を提供してくれるという好ましい感触も見逃せない。

居住性

さらに見過ごすことができないのが、軽自動車でも200万円超えが珍しくない今の時代にあってスターティングプライスが100万円切りというその低価格だ。

うれしい装備

軽量な樹脂製を採用するバックドアは、軽い力で閉められる。内製化によりコスト削減にも寄与している。
前席中央下に配置されるトレーには、箱型ティッシュが収まる。内部にツメがあり、下側にスマホも置ける。
車両後方を確認できるバックカメラは、「純正ナビ装着用アップグレードパック」としてオプションで設定。
月間販売台数   4406台(25年7月~12月平均値)
現行型発表   17年5月(一部改良 24年9月)
WLTCモード燃費  25.0㎞/ℓ※FF車

ラゲッジルーム

背が高く、室内が広いほど価値があると評価されがちな現在の軽自動車界にあって、「本来の軽自動車とはこうあるべきではないのか?」と、そんなアンチテーゼを投げ掛ける貴重な存在とも言えそうなのが、〝小さなクルマ〞を得意とするダイハツから提案されているこのモデルでもあるのだ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.175「2026年 軽自動車のすべて」の再構成です。

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