快適さも大切にした広い荷室 用途に合わせてアレンジ自在

スペーシア兄弟の1台だが、〝ベース〞はかなりの変化球である。まず貨物車登録だということ。スペーシア(現行モデルではなく旧世代)をベースに商用車部門が開発した。

エクステリア

リヤクォーターパネルを備え、商用車らしいプロツール感を表現。「XF」にはルーフレールも標準装備される。ホイールはいずれも14 インチで「XF」がアルミ、「GF」がスチール。最小回転半径は4.4m。

貨物車登録だけに荷室が広い。理由は後席取り付け位置を前方へ移動しているからで、その代わり後席が狭い。ホンダN-VANのようなものだ。ただし「運転席以外は折り畳み重視の補助席」としたN-VANほど貨物車としての設計を徹底してはいない。例えばN-VANの助手席は小さく折り畳むことを前提に着座時の快適性は二の次としているが、スペーシアベースなら通常のスペーシアと同じものだから快適である。

インストルメントパネル

インパネはツールボックスをイメージしたグレーイッシュブルーで統一。「XF」だと全方位モニター用カメラをメーカーオプションで選択できて、ナビゲーションやディスプレイオーディオは販売店オプションから選ぶこととなる。

後席はスペーシアに比べるとスペースが狭いだけでなく構造もシンプルなので、後席に人を座らせることが多いユーザーには向いていない。荷室の数値をみると、N-VANの350㎏よりも最大積載量が軽いことに気が付くかもしれない。200㎏しかないのだ。実はこれにも理由がある。

居住性

N-VAN並みの積載重量を許容するには、乗用車用ではなく耐荷重の大きな貨物車用タイヤを履かなければならない。そのデメリットとして乗り心地が悪化してしまうのだ。具体的には路面のゴツゴツ感を多く拾うことになる。スペーシアベースはそれを嫌い、快適性を求めてあえて積載重量を抑えているのである。

うれしい装備

荷室には3段階の高さにセットできるマルチボードを装備。下段にセットすると車中泊モードにできる。
月間販売台数   369台(25年7月~12月平均値)
現行型発表    22年8月(一部仕様変更 23年11月)
WLTCモード燃費  21.2㎞/ℓ※FF車

ラゲッジルーム

つまり、荷物をガンガン積む人ではなく、広い荷室を趣味のために活用するようなユーザー向けのクルマというわけだ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.175「2026年 軽自動車のすべて」の再構成です。

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