ウイークポイントを守る衝撃緩和機能を搭載

「実戦のフィードバックを反映した新しいパフォーマンスクラッチ」がコンセプト。アイテムは、クラッチディスクとクラッチカバー、フライホイールで構成。
軽量コンパクトなNDロードスター。ライトチューンを施すことで、ストリートはもちろんサーキットでより楽しめる好素材だ。
ただし、軽量化を徹底した設計ゆえの弱点もある。そのひとつが、トランスミッションの弱さだ。純正仕様であれば問題は少ないが、クラッチを強化したり、ハイグリップタイヤを組み合わせたりすると、ダメージを受けるリスクが高まる。
実際、レースではミッショントラブルに泣かされたチームも多い。スーパー耐久レースに参戦する村上モータースもそのひとつだった。
ここで紹介するエクセディのシングルスポーツシリーズ『スペックR』(ロードスター用)は、その村上モータースのリクエストも盛り込んで生まれたクラッチシステム。
エンジンパワーをロスなく確実に伝達しつつ、ミッションに余計なストレスを与えない。改造範囲が限られるスーパー耐久などのレースにおいて、まさに“ベストパフォーマンス”といえる強化クラッチだ。
開発にあたり、エクセディが掲げたテーマは、「実戦のフィードバックを活かし、操る楽しさとタイムアップ、駆動系の保護を両立」。その実現のために、まずクラッチディスクに組み込まれるダンパースプリングを専用設計。容量を増やすことで衝撃吸収能力を大幅にアップ。
さらにロードスターの特性に合わせたフェーシング材を新採用し、変速時に発生するショックを、効果的に緩和している。
クラッチカバーの圧着力も最適化することで、ミッションに過度な負荷を掛けず、扱いやすさと耐久性を兼ね備えたクラッチシステムに仕上げている。
フライホイールとの併用でスポーツ性はさらにアップ

スペックRは、ディスクもカバーも、純正よりも軽量設計。低慣性によってシフト操作がスムーズになることも、大きなメリットだ。さらにエクセディでは、大幅に軽量化した専用フライホイールも用意している。
これをクラッチシステムと組み合わせることで駆動系の軽量化効果が一段と高まるのだ。クラッチのキレがよくなり、シンクロの入りも見違えるほど。タイム短縮に欠かせない「全開シフト」も、スムーズに決められるようになる。
軽量化によって操作性が損なわれることはない。半クラッチが自然に使え、低速トルクが痩せる心配も不要だ。ストリートからレースまで幅広く対応する、扱いやすく高機能な動力伝達システムを、誰もが構築することができる。
テスト車両は村上モータースS耐ロードスター

NDロードスター用スペックRの開発のきっかけにもなった、ST-5クラス参戦車両。室内をロールバーで補強した本格的なレーシング仕様だが、エンジンの改造は許されておらずパワーはノーマル同等。しかし、ハイグリップなスリックタイヤを装着するため、強化クラッチを導入するとミッション破損のリスクが高い。

テスターは、S耐で自身もステアリングを握る村上代表。

「扱いやすく、クラッチのキレもよい。操作感は純正とメタルの中間的なイメージで、シフトの入りは極めてスムーズ。全開シフトもとても決めやすく、スキルを問わず、オススメできます」とのコメントだ。
■エクセディ
■取材協力:村上モータース
愛媛県松山市安城寺町91-5
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