エンジンオイルのように
ダンパーオイルも定期交換を

オーリンズのショックアブソーバーは性能維持と長く愛用いただくために、走行1万km~2万km、または2年ごとを目安にオーバーホールを薦めている。
たまにサーキットを楽しむ程度、ハードには使っていない、そうであっても、走行中のショックアブソーバーはストロークを繰り返し、内部が相当の温度まで上昇する。
構成パーツの摩耗や疲労も多少起こるが、いちばんはショックアブソーバーの中に封入されているダンパーオイルへの影響だ。
熱によって、少しずつ機能が低下して汚れ出す。オーリンズのショックアブソーバーは、減衰力特性をバルブの構成でつくり出している。
ダンパーオイルの粘度に依存しないから、劣化の進行で特性がガラリと変わることはないが、クルマの動きをふわふわさせたり、姿勢が安定するまでの時間が遅れたり。そんな症状を招くきっかけになる。
高温にさらされるエンジンオイルやミッションオイル同様、定期的な交換が大切だ。提示された距離や期間が、ちょっと理解できたはずだ。
気になったら、行きつけのショップ経由で相談したい。現状よりサーキット指向にしたい、ストリートでの快適性を高めたいなど、同時に仕様変更も依頼できる。
ダンパーオイルの劣化は伸び側の特性に影響する?

オーバーホール作業前と作業後の減衰力特性をダンパーテスターのデータで見る。グラフの上側のラインが減衰力の縮み側、下側が減衰力の伸び側。横軸がピストンのストロークスピードだ。

赤線はオーバーホール作業前、黒線は作業後で、作業前は伸び側の減衰力が全般に低下していた。一方、縮み側はほぼ設定値。走行では伸び側の低下から、ふわふわした動きなどを感じていたはずだ。

赤線:オーバーホール作業前、黒線:完了後。伸び側は全般に、わずかだが減衰力の低下があった。縮み側はほぼ設定値。上の4年3万kmに比べるとよい状態でも、この先は落ちることが予想される時期。
後編 ラボ・カロッツェリアのオーリンズO/H

9月26日19:10~配信予定
■ラボ・カロッツェリア
TEL03-5851-1852

