ガソリンエンジンに加えてマイルドハイブリッドやフルハイブリッドを設定する可能性

マツダのコンパクトSUV「CX-3」が、約12年ぶりとなるフルモデルチェンジに向けて動き出した。これまで現行モデルの長期販売が続き、後継車の存在を含めてさまざまな憶測が飛び交っていたが、マツダが公開した資料から次世代モデルの存在と2027年の投入計画が確認された。

マツダ CX-3

現行CX-3が登場したのは2015年。2027年に次期型が発売されれば、実に約12年ぶりの世代交代となる。

興味深いのは、その車名である。一時はマツダのSUVラインナップに合わせ、「CX-20」など別の名称へ変更される可能性も取り沙汰されていた。しかし、公開された資料には「Next-generation CX-3」と記載されており、次期型でも「CX-3」の名称が継承される可能性が高まった。

もっとも、資料には気になる部分もある。CX-3の名称とともに掲載されたシルエットが、現行CX-3ではなく先代CX-5をベースにした画像ではないかと海外で指摘されているのだ。ただし、これは商品計画を示すためのイメージとみられ、2027年の次世代CX-3投入という計画そのものとは切り分けて考える必要がある。

では、12年ぶりに生まれ変わるCX-3はどのようなクルマになるのか。

マツダ SUV スケッチ

ひとつのヒントとなりそうなのが、タイで公開されたコンパクトSUVのデザインスケッチだ。そこにはマツダ最新世代のデザインを取り入れたSUVが描かれ、フロントは新型「CX-5」にも通じるシャープな表情となっている。リアにはクーペSUVを思わせるルーフラインや細身のコンビネーションランプが描かれており、次期CX-3のデザインにつながる可能性もある。

パワートレーンも注目ポイントだ。入手した情報によると、次期CX-3では新世代プラットフォームの採用が検討され、ガソリンエンジンに加えてマイルドハイブリッドやフルハイブリッドを設定する可能性がある。

現行CX-3が登場した2015年と現在では、コンパクトSUVを取り巻く環境は大きく変わった。トヨタ「ヤリスクロス」やホンダ「WR-V」など強力なライバルが存在し、電動化も避けて通れない。次期CX-3にとってハイブリッドの設定は、商品競争力を左右する重要なポイントになりそうだ。

一方、興味深い情報も入っている。非ハイブリッド仕様については、6速MTが引き続き設定される可能性があるという。電動化を進めながら、ドライバーが自ら操る楽しさを残すことになれば、ライバルとの差別化にもつながる。

生産はタイのAutoAlliance Thailand(AAT)が担い、日本やASEANなどへ輸出する計画とされている。現行CX-3も日本向けについて国内生産からタイ生産へ切り替えられており、次期型ではタイがグローバル供給の重要拠点となりそうだ。

そこでスクープ班では、現在判明している情報とマツダの最新デザインをもとに、次期CX-3の姿を予想CGとして制作した。

マツダ CX-3 次期型 予想CG

フロントには新型CX-5をイメージしたコンパクトなシグネチャーグリルを配置。ヘッドライトには鮮明なL字型LEDデイタイムランニングライトを組み合わせ、専用デザインのロアグリルと新形状のコーナーインテークによって、現行型よりワイドかつシャープな印象とした。

サイドビューではCX-3らしいスポーティなプロポーションを残しながら、キャラクターラインを整理。ボディ下部にはリアフェンダーへ向かって跳ね上がるラインを加えた。Dピラーはブラックアウト部分を拡大してフローティングルーフ風とし、ポップアップ式ドアハンドルも採用。新世代SUVらしいクリーンな造形を狙っている。

2015年の初代登場から一度もフルモデルチェンジすることなく生き続けてきたCX-3。その名前が次世代にも引き継がれるのであれば、マツダにとって異例のロングセラーモデルがようやく第2章へ進むことになる。

2027年に向け、ハイブリッドを含む電動化とマツダらしい走りをどのように両立させるのか。約12年ぶりとなるCX-3の全面刷新が注目される。