排気量アップで
NCECに対抗する速さを手に入れる
「ストリート仕様のまま、NC乗りの友人と変わらぬ速さを手に入れたい」
そんなカスタマーの相談を受けてフルステージが取り組んだのは、1.5LのP5エンジンが搭載されるND5RCに2LのPEエンジンをスワップして排気量アップを果たすもの。
「すでに吸排気チューンだけでなくハイカムやECUまで手が加えられていたこともありますが、2LのLFエンジンが搭載されているNCと競うには1.5Lだと根本的にポテンシャルが足りない。
耐久性やコストを考えてもエンジンチューンは非現実ですし、RFに搭載されているPEをスワップしての排気量アップを図りました」とは、ロードスターカップ in セントラルサーキットを主催している、フルステージの中西央代表だ。
スワップ時の注意点は別途紹介していくが、注目すべきはマツダが供給している新品エンジンの価格。補機類なしのPEが税込み34万円弱(取材当時)で手に入れられるので、必要な補器類調達や公認取得まで含めても、RFと同じ駆動系を持つNR-Aなら100〜120万円前後で2L化が完了(取材当時)。
ちなみに、気になる性能のアップ幅は単純なカタログ値比較でも、136ps/15.5kg-mに対して184ps/20.9kg-m! 車両重量差も合わせれば、吸排気チューンのNCECに並ぶどころか上回るスペックとなる。
耐久性、十二分なパワーアップ、そしてトルクが増して引き出される日常での乗りやすさ。PEスワップの2L化は新定番的に増えている。

フルステージ NDロードスターの仕様
■排気量2L PEエンジン換装
■フルステージ ECUセッティング
■ATS L.S.D.
■フルステージ オリジナル車高調(スピリットベース)
■エンドレス ブレーキキャリパー
■制動屋 RM551+
車両側無加工で済む2Lエンジンスワップ

ノーマル然とした雰囲気で1.5L幌車のエンジンルームに収まるRFのPEエンジン。補機類などの変更は必要とするものの、ボディ側は無加工で換装できる。
エンジン単体での重量計測で3kg増だったため、車両重量1100kg台となるNCやRFに対しても有利なスペックとなる。エンジンオーバーホールを考えているND5RC初期モデルのオーナーは2L化も選択肢の有力候補。
公認取得には排気系の刷新が必要
2L化を考えるカスタマーの大半はマフラー交換済みと思われるが、公認車検ではPE用の排気系が必須となる。中古品が手に入らなければ、アフターパーツでの排気チューンも同時に行いたい。
見た目は似通うが、補器類も細かく変更
1.5Lと2Lでポート間隔の異なるエキマニやインマニはいうまでもないが、換装ではエンジンマウントやサクションパイプなどさまざまな補機類変更も必要になる。
見た目は変わらなくとも、スロットル部のネジピッチが異なるなど、数多くの違いが見られたため、フルステージでは両車の部品番号を徹底的に調べて対処している。
ECUはそのままに
データ変更で対応

ECUはそのままでスワップできるが、燃調や点火時期などが異なるため、データの書き換えが必要。最小限の変更で性能アップを果たしたいなら、吸排気チューンを施した状態でECUの現車セッティングがベスト。

2L化でも車室内への影響はいっさいなし。エンジンハーネスも両エンジン共通となっているため、ECUデータの書き換えさえ施せば、不具合が生じないのもメリットだ。

NR-Aグレード以外のローターサイズはが14インチとなるが、ブレーキはエンジンスワップの公認取得に影響しない。そのままでもよいが、走りを楽しむならブレーキシステムも強化したい。

ベアリングやクラッチ変更は必要になるが、トランスミッション自体は両エンジンともに共通だ。そのため、シフトレバー位置は変わることなくエンジンスワップ前と変わらぬドラポジとなる。

公認取得時に2L仕様が必須となる駆動系はNR-AグレードだとそのままでOK。最新モデルのアシンメトリックL.S.D.装着車もNR-A同様に駆動系は2L仕様となっている。
2Lはトルクフルでストリートも快適

中西 央 代表
「排気量アップで得られるトルクは、サーキットだと、低速セクションでシフトダウンが不要になり、ストリートでは、楽にクルージングできるといった乗りやすさにつながります。ロードスターカップ in セントラルサーキットは2Lクラスがあるため、NCやNDのRFと楽しく競い合えます」と中西代表。
■フルステージ
大阪府羽曳野市広瀬110-3
TEL0729-50-0777
