そのノウハウを個人ユーザー向けにも展開すべく、NDロードスターで研究を重ねているのが、この日テストしたサスキットだ。コンセプトは「サーキットを軸にしながら、ストリートでも不快にならない」ギリギリのバランス。

ビルシュタイン製36mm径モノチューブダンパーをベースに、バルブシムやガス圧、伸び縮みの減衰特性を独自にセット。スプリングはフロント8kg/mm、リア4kg/mmとし、固有振動数はやや高めの約2Hzを狙う。減衰力調整機構に頼らず、決め込んだセットのまま街からサーキットまで走れるサスキットの実現を目指している。

眞野代表にお願いしたところ、この日のゲストドライバー谷川達也による試乗機会が得られた。テスト車はADVAN A052を装着。谷川達也のコメントは「乗りやすく、前後バランスも良好」とのことだった。

もっとも、プロドライバーのアタック領域での感想を求められ、それには「タイヤのグリップに対してやや軟らかく、ロールや荷重移動が大きい。さらに現状では伸び側ストロークが短く、立ち上がりで空転しやすい」と回答。一方で、「もう少しグリップが穏やかなタイヤなら現状でバランスは合っている」と話す。

それを受け、眞野代表はフロント9kg/mm、リア5kg/mm程度へのレートアップと、それに合わせた減衰特性の再設定を検討材料に加える。快適性を維持しながら『動かして使う』足まわりの完成度をさらに高める構えだ。

そのようにして培うビッツラインの技術とノウハウはビルシュタインの純正採用向けダンパー開発やアフター向けタンパー開発に活かされる。

■Bitsline開発中BILSTEIN製36mm径モノチューブダンパー

■HYPERCOスプリング F 8kg/mm R 4kg/mm

■ヘルパースプリング F/R 0.8kg/mm

■自作調整式スタビリンク

■WinmaXブレーキパッド

■ADVAN A052 205/50R16

■RAYS VOLK RACING ZE40/3mmスペーサー

■RECARO PRO RACER RMS

■OMP 6点式ハーネス

■PERSONALステアリング

■Works Bell RAPFIX

■4点式ロールバー


■取材協力:ビッツライン