NC1は個性拡大に NC2/NC3は性能突破へ
純正新品LF-VEエンジン換装。状況次第では、トランスミッションも新品にする。ノガミプロジェクト(以下NOPRO)では、つねにいずれも新品をストック。カスタマーの要望に応えている。
NCECはマイナーチェンジの区分から初期がNC1、中期がNC2、最終がNC3と呼ばれる。MT車のエンジン諸元を見ると、圧縮比10.8、最高出力170ps、最大トルク19.3kg-mの定格は全年式で共通の数値だ。
しかし、NC2以降は最高出力の発生回転数が6700から7000rpmになり、レブも7000から7500rpmに高まった。LF-VEはMT車用。NC2で内部が改良を受け、MT車とAT車とでは別のユニットになった。
NC1は鋳造クランクで、ピストンとコンロッドの組みつけが圧入だ。NC2からは高剛性の鍛造クランクとなり、フルフローである。500rpmのレブアップと加速性向上のために、メーカーが施してきた
もちろんNOPROがリフレッシュに選ぶのは、NC2以降のMT車用後期型エンジンだ。総じて走行距離の多いNC1にも、無加工で積める。燃料系とECUはNC1純正のままでも好調に走れる。
VF-VEはロードスターのエンジンでは珍しく、ショートストローク。吹けのフィーリングも上向いていて、ショートストロークらしさが増している。
当然、NC2以降は新品エンジンにすれば性能が回帰する。しかし、ECUのマップやエキマニの構造が、LF-VEの本領を封じている。NOPROでチューニングを施すと、その点も改善できる。
ハイカムにハイコンプ化、さらにLF-VEがMZRエンジン系ゆえに、大排気量化までメニューはあって、そんな魅惑の世界にも誘ってくれる。
NC1にもすんなり載る後期エンジン
載せ換えるのは内部の改良を受けたNC2/NC3のMT車用エンジン。メーカーから届く新品だ。NC1にも補機類やECUの変更なく積める。現時点で33万円ほどなので、オーバーホールよりお得だろう。NOPROでの費用は本体+ハーネス+工賃のメニューで80万円前後から(いずれも取材時の金額)。

NC後期の新品エンジン。単体なので補機類は現車から移す。電装系に排気系と、ある意味、消耗品もリフレッシュを考えたい。

アルミの肌がピカピカ。ブロックの排気側、ミッションとの接合部の端に原動機の形式を表すLFの文字とエンジン番号が刻まれる。

新品エンジンは厳重に梱包され、丈夫な箱に入った状態で届く。隅には、メーカーが管理する純正パーツナンバーのシールも貼られる。
NCで手を入れたいポイント&アイテム


NOPROのエキマニはノーマルエンジンでのパワーアップも確実という。完全等長の4-1構造で、φ45のパイプ径もポイントだ。LF-VEのヘッドはポート径がφ42、純正ガスケットがφ45。後者に合わせて拡げた径で、排気を外へ引っ張り出す。ポート拡大やL3/L5エンジン換装にも対応(競技用)。

ECUチューンも効果的。NC1は後期エンジンに合わせて7000rpmのレブをNC2以降と同じ7500rpmに上げられる。アクセルの踏みきりに8000rpm前後への設定も可能。パワーは定格に対し180㎰~。エキマニとハイカムで200㎰が目安。

NOPROではエンジン搭載時、新品ハーネスへの交換を必須とする。長くエンジンルーム内にあって、劣化の確率が高い。脱着で曲がりの癖や噛み合いが変わり、不調を招くことも。これは純正のNC1用で最新の設定のものだ。

左はノーマルのオイルフィルターボディ。アルミの鋳物で、フィルター取り付け部のネジが過酷な走行のストレスから折れることもある。NOPROの強化品はネジ部がスチールでつくられ、長さもある。新品エンジンに組みたい。

純正の水冷式オイルクーラーでは機能的に限界がある。空冷式の追加が最良。この車両も効果とマメなオイル交換でライフを保ってきた。また、LF-VEは0W-20の低粘度オイルに対応するが、油膜切れの防止にも使用は避けたい。
6速&5速ミッションも新品交換が狙い目

こちらも新品交換がオススメ。RS系に載る6速MTは1速から3速のギア比が近く、少し4速が離れる。RX-8後期の3速ギアを流用すると1速~4速間が均等に近づき、つながりが良好になる。また、6速MTから軽量なSグレードなどの5速MTへ、その逆の換装もプロペラシャフトほか、パーツの変更を併せれば可能となる。
S耐を戦う2.4LオリジナルL4仕様
系統に排気量2.3LのL3-VE、2.5LのL5-VEが存在する。FF用だが、LFとはマウント関係が同じで、NCにもFR用の加工を施すと積める。余裕の高出力化が望めるが、たとえばL5は100㎜のロングストロークで、高回転は鈍り出す。

そこでNOPROはL4仕様を考案。L5のボアとL3のストロークを合わせた、上まで回る2.4Lだ。スーパー耐久の特認を得て、NCECでST4クラスに参戦。FA24エンジンを積むGR86に挑んでいる。
■ノガミプロジェクト
神奈川県三浦郡葉山町長柄1334-1
TEL046-875-9813

