トルク&レスポンスが劇的にアップ! 街乗りからサーキットまで強い武器に

初代のNAを手に入れたことでロードスターにハマり、オリジナルのサスペンションやボディのレストアなど、専門店としての道を着々と歩み続けてきたラヴィッシュモーターワークス。近年はカスタムの要望が高まってきたNDの開発に注力し、車高調キットやマフラーからリリース。

その次に出してきたのが、オリジナルECUを軸とするセットメニューだった。

初期型のND5RCをデモカーに導入。早速サーキットを走らせてみたラヴィッシュの田中翔馬代表。第一印象は「パワーもトルクも足りず楽しくない」だったという。吸排気系や電子スロットルコントローラーでは対応しきれず、抜本的な解決にはECUを書き換えるしかないと考えた。

目指したのはいまもマイカーとして所有するNAロードスターとAE86のフィーリングだった。太いトルクを生み出す理由はRF(2018年6月一部改良以降)のスロットルだ。φ60とノーマルから径を拡大し、吸気量を大幅に増やしたうえ、ECUで各マップを最適化。

なお、スロットルはノーマルでECUのみも選択でき、ECUのレスポンスもハイ/ノーマルの2種類がある。最も人気が高い組み合わせは、RFスロットル+ノーマルレスポンスとのことだ。

ECUはレブリミットを8000rpm、スピードリミッターは300㎞/hに変更。とくにこだわったのは回転数とアクセル開度に応じた要求トルクで、ノーマルはアクセル開度が20%以上でしか反応しないところを、5%以上に設定したことで発進時を含む低速トルク、さらにアクセルのツキを劇的に改善できた。

試乗したところ、出足からスムーズで、結構な上り勾配でもシフトダウンせずとも加速していく。また、トルク重視といっても、パワーも伸びる。

可変バルブタイミングをインテーク側だけ調整した恩恵らしく、いわば、高回転域では擬似的なハイカムになる味つけを意識したとのこと。

そして、アクセルを踏み返したときのレスポンスも極めてよく、街乗りは当然としてサーキットでも大いに有効だろう。

もうひとつ特筆すべきはエアコンのON/OFFによる変化。ノーマルはスイッチを入れると明らかにパワーダウンするが、ラヴィッシュのECUでは明確な違いを感じないままだった。

コールドスタートのエンジン回転数を下げ、アイドリングの静粛性を高めた点にも注目。モニタリングにより、触媒の温度変化もノーマルとさほど変わらないことを確認済み。住宅密集地が多い日本の環境にマッチした仕様といえる。

デモカーはRFスロットル+ノーマルレスポンスという仕様。エアコンは当たり前に使えるし、ノーマル以上に扱いやすかった。

ラヴィッシュのオリジナルマフラーが備わっていたが、ノーマルも含めて、さまざまなマフラーに対応。エキゾーストマニホールドは純正だった。

RFスロットルとECUには純正のエアクリーナーも付属

RFスロットル仕様は21万5000円で、純正エアクリーナーなどもキットに含まれる。純正スロットル仕様は13万8000円だ。ND5RC全モデルだけでなく、NDERCのMT全モデルにも対応。NDERC 1~2型は20万6000円、NDERC 3型以降は17万6000円となっている。

ノーマルから約21psアップ!

パワーやトルクの向上はグラフを見れば一目瞭然。ノーマルの4500rpm付近にある落ち込みも解消。カスタマーの声によると、余計なアクセルワークが減り、燃費が平均で4~5㎞/Lも向上しているそうだ。

スロットル径の違いはφ5で、大半のユーザーはφ60を選んでいる。ジムカーナのような走りやコースがメインの人であれば、踏み返しのレスポンスに優れるノーマルもありだ。

オリジナルの変換アダプター

ND5RCとNDERC(1~2型)にそのスロットルを用いる場合は、オリジナルの変換アダプター(6578円)が必要となる。

足まわりはオリジナルの『マジックライドダンパー』で、グリップ/ドリフト/ストリートの3タイプを用意。価格は27万円2800円。

ラヴィッシュモーターワークス
田中翔馬 代表

ECU書き換えは出張サービスも行っている。詳しくはホームページをチェック。もしくは電話で問い合わせてほしい。


■ラヴィッシュモーターワークス

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