2022年に登場し、クラウンのイメージを大きく変えたトヨタ『クラウン クロスオーバー』。発売から4年を迎え、その先に控える次期型の動向も気になる時期になってきた。

現行モデルは16代目クラウンシリーズの第1弾として登場。その後、スポーツ、セダン、エステートが加わり、現在は4つのボディタイプが揃っている。

もちろん、すぐにフルモデルチェンジするというわけではないだろう。トヨタは2026年9月3日、クラウン クロスオーバーの一部改良モデルを発売したばかりだ。今回の改良では内外装や装備の商品力を高めており、現行型はまだ進化を続けている。
それでも気になるのが、その先に待つ次世代モデルだ。4モデルまで広がったクラウンシリーズのなかで、最初に登場したクロスオーバーは今後どのような役割を担うのだろうか。
現行クラウン クロスオーバーは、全長4930mm、全幅1840mm、全高1540mm。大径タイヤと、セダンをリフトアップしたような独特のプロポーションを組み合わせている。
パワートレインには2.5Lハイブリッドを設定するほか、RSには2.4Lターボエンジンとモーターを組み合わせた“デュアルブーストハイブリッドシステム”を搭載。“E-Four Advanced”と組み合わせ、歴代クラウンとは異なるスポーティな走りを打ち出した。
一方、2025年3月には最後発となるクラウン エステートが発売され、4モデルがすべて出揃った。
スポーツは走りとデザイン、エステートは実用性、セダンはフォーマル性と、それぞれのキャラクターは明確だ。だからこそ次期クロスオーバーには、「なぜ4モデルのなかからクロスオーバーを選ぶのか」という理由を、今以上にはっきりさせる必要がありそうだ。
そこで今回、入手した情報と現在のトヨタデザインの方向性をもとに、次期クラウン クロスオーバーの姿を予想CGとして製作した。
基本となるのは、現行型が確立したセダンとSUVを融合させたプロポーションである。ただしボディはさらに抑揚を強め、リヤフェンダーを大きく張り出させることで、ワイドで踏ん張り感のあるシルエットとした。
サイドにはフロントからリヤへ複雑に折れながら伸びるキャラクターラインを配置。面の変化を強調することで、約5m級のボディにスピード感を与えている。
最大の見どころはフロントマスクだ。
現在ではトヨタ車の象徴ともなったと言える、新たなクラウンの象徴である“ハンマーヘッド”をさらに薄くシャープに進化させ、その内部には縦型2連プロジェクターを配置。バンパー左右にはL字型のポジションランプを縦方向に組み込み、水平と垂直の光を組み合わせた新しい表情を描いた。
さらにアンダーグリルには鋭いエッジを与え、下端にはメッキ調のアクセントを配置。低いノーズ、ワイドな開口部、張り出したフェンダーを組み合わせ、現行型以上に低く構えた4ドアクロスオーバークーペをイメージしている。
次期型では、パワートレインの進化も大きな焦点となりそうだ。
トヨタは2024年、電動化時代を見据えた新世代エンジンの開発を明らかにした。開発中の1.5L/2.0L直列4気筒エンジンでは、モーターやバッテリーなどの電動ユニットとの最適な組み合わせを前提とするとともに、エンジン自体を小型化。低いボンネットや空力性能の向上など、車両パッケージそのものを変えることも狙っている。
もちろん、この新世代エンジンが次期クラウン クロスオーバーに搭載されると決まったわけではない。ただ、モデルチェンジのタイミング次第では、こうした新技術が採用される可能性も考えられる。現行の2.5Lハイブリッドや2.4Lターボハイブリッドがどのように進化するのかも焦点となる。
そして、もうひとつ気になるのが「4モデル体制」の今後である。
次世代でもクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートという現在のラインアップがそのまま維持されるとは限らない。それぞれの販売実績や世界市場での需要、電動化戦略によって、各モデルの役割が改めて整理される可能性もある。
従来の「クラウン=セダン」という常識を打ち破り、4モデル時代への扉を開いたクラウン クロスオーバー。
2026年9月に一部改良を受け、発売から4年。次世代でもシリーズを象徴する存在であり続けるのか、それともスポーツやエステートを含めて新たな役割分担が進むのか。次期クラウン クロスオーバーがどんな方向へ進化するのか、そろそろ気になる時期に入ってきた。





















