14インチのリトルカブをさらに低く! それでも“カブらしさ”は崩さない
ベースとなったリトルカブは1997年に登場。スーパーカブのエンジンやフレーム、基本デザインを受け継ぎながら、前後14インチの小径ホイールを採用。シート高は705mmと低く、足着き性や取り回しのよさを高めたコンパクトなスーパーカブだ。
そんな元から小柄なリトルカブを、ローダウンして仕上げたのが車両オーナー「ミニゴジラのパパ」さんの1台。
カブのローダウンでは、車高を落としたり太いタイヤを収めたりするために、リヤフェンダーを取り払ったり、フロントフェンダーを小型化したりする方法もある。ところが、このリトルカブはノーマルのボディラインをできるだけ残したまま、とことん低さを追求しているのがこだわり。
リヤには市販のリヤショックを240mm長へ加工して装着。リヤフェンダーも取り払わず、少し叩いて幅を広げることで2.75-14タイヤをすっぽり収める。横から見ると、タイヤどころかリムまでフェンダーへ潜り込みそうなほどだ。フロントもサスペンションを加工し、2.50-14タイヤと樹脂フェンダーが接触しないギリギリまで車高を落としている。
ここまで低ければ前後リジッドかと思いきや、そうではない。ストローク量はわずかながら、前後ともサスペンションはちゃんと動く。毎日乗るための機能を残しながら、この低さを作っているのである。

前後14インチというリトルカブ本来のサイズ感を生かしながら、タイヤがフェンダーへ潜り込むほどローダウン。ボディを大幅に切り刻まず、この低さを作り出している。

フロントは純正サスペンションを加工。2.50-14タイヤと純正樹脂フェンダーが接触しないギリギリまで車高を下げている。ピンストライプはKEN THE FLATTOP氏によるもの。
ボアアップしない! 49ccのままなのは毎日通勤するから
これだけ車体を作り込んでいるなら、エンジンも当然ボアアップ……と思いきや、そこは意外にもリトルカブのノーマル49ccをキープしている。
吸気にはPDΦ22mmキャブレターを組み合わせ、マフラーはワンオフ。ステップ後方から伸びたエキパイは、サイレンサー直前でグルッと1回転する“トグロ”形状となっており、低い車体のなかでも強い存在感を放つ。
それでも排気量を49ccのまま残しているのは、このリトルカブがイベント専用のショーマシンではないから。毎日の通勤に使う日常の足であり、排気音も控えめ。ノーマル排気量ならではの燃費のよさも、毎日乗るなら大切なポイントだ。
「低ければ低いほどヨシ!」だけではなく、実際に乗り続けることまで考えて仕上げる。前後サスペンションにストロークを残しているのも、49ccを維持しているのも、そのためだ。

エンジンはあえてノーマル49ccをキープし、PDΦ22mmキャブレターを組み合わせる。エアフィルターもカバーの付いた全天候型をチョイス。

ワンオフマフラーはサイレンサー手前でエキパイが1回転する“トグロ”スタイル。見た目のインパクトは強いが、通勤で使いやすいようサウンドは控えめ。
クルクルハンドルに花柄シート! カブらしさを残しながら自分流に
低く見せる工夫は足周りだけではない。ハンドルは折り畳み可能なモンキーの“クルクルハンドル”をベースに、絞り気味にしてチョップ。横方向への広がりを抑え、車体全体をさらにコンパクトに見せている。

ハンドルが折り畳める通称“クルクルハンドル”をベースに、絞ってチョップ。ローダウンした車体とのバランスもいい。
コブラシートはあんこを抜いて薄くフラットに加工。表皮には中国の通販サイトで見つけた花柄の生地を使って張り替えた。黒一色ながら、光が当たると模様が浮き上がる凝った仕上がりだ。

シートは花柄模様の表皮へ張り替え、さりげなく個性を加えている。
レッグシールドはブラックのリトルカブ用を装着。ローダウンカスタムだからと大胆に取り払うのではなく、あえて残しているのもポイントだ。フロントカバー側はレッグシールドのラインに合わせてカットし、低くなった車体とのバランスを整えている。さらにフロントフォークやボディへ入れたピンストライプは、TIKIなどハワイアンカルチャーをイメージしたもの。鮮やかなグリーンのボディともよく似合う。

ここまでローダウンしても、ひと目で「カブ」と分かる姿は健在。レッグシールドやフェンダーを残しているからこそ、この低さがさらに際立つのかも。
ちなみにオーナーの弟さんもカブ乗り。黄色いカブはさらに低く、こちらは前後リジッド仕様。それでいて毎日の通勤に使っているという。兄はサスペンションのストロークを残した超ローダウン、弟は前後リジッド。仕様は違っても、兄弟そろって“低いカブをちゃんと乗る”のがスタイルなのだ。

黄色いカブは弟さんの愛車。こちらはさらに低い前後リジッド仕様で、毎日約30km!の通勤にも使用。兄弟そろって超ローダウンカブ乗りだ。
このリトルカブ改を捕獲したイベントはこちら!

今回のリトルカブ改を撮影したのは、2026年7月19日に森の駅箱根十国峠で開催された「十国峠原付祭十周年」。今年で10周年を迎えた「十国峠原付ミーティング」には、関東・中部を中心に全国から100台を超える原付カスタムマシンが集合した。もともとはスーパーカブオンリーのイベントとしてスタートし、現在ではさまざまな原付カスタムが集まる定期開催イベントへとグレードアップ。気になる方は「十国峠原付ミーティング」で検索してみてほしい。十国峠で出会ったほかのマシンたちも、紹介しているのでぜひご覧ください。
次回の十国峠原付祭は2027年7月18日!
「十国峠原付ミーティング」は来年も開催予定。次回は2027年7月18日(日)10:00〜14:00、会場は今回と同じ森の駅箱根十国峠だ。参加費は1000円(記念品込み)。雨天時は中止し、秋へ順延予定となっている。
今回紹介したリトルカブ改のように、「そこまで下げて本当に乗るの!?」と思わず覗き込みたくなる原付カスタムに出会えるのも、このイベントの楽しみのひとつ。来年はどんなマシンが十国峠へ集まるのか、今から楽しみだ。
十国峠原付ミーティング運営公式サイト
https://1059mbm.wepage.com/
2026年11月22日は「二輪×四輪トランスポーターミーティング」!

2026年11月22日(日)にはバイカーズパラダイス南箱根で「二輪×四輪トランスポーターミーティング」を開催。時間は10:00〜14:00で、クルマにバイクを積んで参加するという、十国峠でも人気だった“トランポ遊び”を主役にしたイベントだ。車1台にバイクは複数台積載可能で、参加費は1000円となっている。エントリーも受付中!

さらに当日はカスタムコンテンツ「Champion’s Pick」も同時開催。こちらは車種・排気量不問で、自走参加もOK。
【モトチャンプ編集部】
![by Motor-Fan BIKES [モーターファンバイクス]](https://motor-fan.jp/wp-content/uploads/2025/04/mf-bikes-logo.png)