Aston Martin DBX GT
エレガンスを求めるユーザーをターゲットに

「アストンマーティン DBX」の新グレードとして発表された「DBX GT」は、パフォーマンスレベルを一切犠牲にすることなく、DBXシリーズに最高レベルのラグジュアリー、快適性、洗練性をもたらし、選択肢の幅を広げるモデルとして開発されたという。存在感、洗練性、そして日常における実用性を高めつつ、DBXならではのダイナミックなドライビングパフォーマンスも確保したと謳う。アストンマーティンのエイドリアン・ホールマークCEOは、DBX GTの導入について以下のようにコメントした。
「DBX GTは、スポーティなアグレシッブさよりも、揺るぎないエレガンスを好み、より高いレベルのラグジュアリーを求めるお客様をターゲットとしています。視覚的なドラマ性を洗練させ、クラフトマンシップによる新たな要素をインテリアに採り入れることで真のラグジュアリー体験を実現しました。そして、これはパフォーマンスを一切犠牲にすることなく提供されます」
アストンマーティンのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフ・クリエイティブオフィサーのマレク・ライヒマンは次のように付け加えた。
「アストンマーティンは、スーパーラグジュアリーとパフォーマンスを独自に融合できる立場にあります。すべてのモデルがその両方を兼ね備えていますし、それぞれのモデルはデザイン面でもダイナミクス面でも異なるバランスを見出しています」
「今回、DBX GTでは、より控えめなアプローチを採用しました。絶対的なパフォーマンスを前面に押し出すのではなく、静かなカリスマ性を漂わせているのです。エレガントで控えめでありながら、DBXに期待される同等のパフォーマンスとクラス最高レベルのダイナミクスを備えているのです」
ワイド感を強調した専用エクステリア

エクステリアは、新形状の「ダブル・ベイン・グリル」を採用。分割型メタル製グリルバーは「ブライト」と「ダーク」仕上げが選択可能で、デイタイム・ランニング・ライトを組み込んだ左右独立のアウターベントまで続き、水平基調のデザインによって視覚的なワイド感を強調する。さらにフロントバンパー下部もボリュームを増しており、より堂々とした存在感を手にした。
エレガンスを高めるため、フロントバンパー下部、サイドシル、リヤディフューザーは標準でボディ同色にペイント。サイドセクションは、2ピース構成のメタル製サイドストレーキが備わる。伝統的な時計製造で用いられる技法から着想を得て、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げを組み合わせたコントラストのあるデュアルフィニッシュが採り入れられた。
足元には、サテンチタニウムのダイヤモンドターンド仕上げが施された、新デザインの22インチ鍛造ホイールを装着。標準でオールシーズンタイヤを組み合わせ、乗り心地を最大限に高めるとともに、ロードノイズを最小限に抑えて日常での使いやすさを向上させた。より力強いスタイリングとパフォーマンスを重視するユーザーには、オプションで23インチのホイール&タイヤパッケージも用意される。
DBX GTのエクステリア変更を締めくくるのが、新形状の4本出しのエキゾーストフィニッシャー。2本ずつ横方向に並べることで、ボディ下部のワイドさを強調し、堂々としたスタンスを生み出している。外側は光沢のあるポリッシュ仕上げ、内側はサテンアノダイズ仕上げとし、彫刻的なテールパイプはボディ下部とディフューザーに囲まれるように配置される。
快適性を高めた新形状のシート

インテリアは、新たなシート形状に専用のステッチを施すことで、クラフトマンシップと快適性をさらに高めた。前後シートはクッション性を高め、サポート形状を見直すとともに、動的なサポート性能と日常での使いやすさを両立するよう、快適性を考慮したカーブ形状を入念に設計。シートの柔らかな座り心地を高めるため、クッション構造には厚さ10mmのメモリーフォーム層が追加された。さらにサイドサポートの形状を彫刻的に変更し、横方向のサポート性と快適性を高めている。
後席にも新開発の独立型リヤシートレイアウトを導入。5人乗りとしての柔軟性を維持しながら、後席空間のデザインと快適性を高めた。延長されたヘッドレストとサイドサポートによって横方向のサポート性を高め、後席のパッセンジャーの快適性を向上させている。また、パノラミックガラスルーフを標準装備し、キャビンに自然光を取り込み、さらに心地よい後席空間を実現した。
アノダイズド加工を施したメタル製ドライブモード・ロータリーコントローラーとセカンダリースイッチ類には、ジュエリーのような高品質な仕上げを採用。DBX GT専用のモノトーン、デュオトーン、トライトーンの内装カラーコンビネーションには、精緻なキルティングやパンチング加工、さらにDBX GT専用パターンによる複雑な刺繍ステッチが組み合わせられる。
ドアパネル、前後ホイールアーチ周辺、リヤの荷室スペースに遮音材を正確に配置し、さらにアコースティックラミネート加工を施したリヤサイドガラスを採用することで、外部からの騒音を低減した。毛足の長いカーペットは遮音性を高めるだけでなく、DBX GTの超高級な雰囲気をさらに引き立てる上質な要素となっている。
「DBX S」と同様に強力なパワーユニット

心臓部には、「DBX S」から導入された専用設計の4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。ミドエンジンスーパースポーツ「ヴァルハラ」と共通するターボチャージャー技術によって、最高出力727PSという強大なパワーを手にした。0-60mph加速は3.1秒、最高速度311km/h、900Nmの最大トルクにより、日常域での使い勝手に加えて、ワインディングロードにおいてもパフォーマンスを存分に引き出すことができる。
強大なパワーに見合う制動性能は、フロント420mm、リヤ390mmのカーボンセラミック・ブレーキシステムによって実現。ステアリングレシオもDBX Sと同様に高速化されており、俊敏性も大幅に向上した。必要な場面では、よりスポーティかつレスポンスのよいフィーリングが提供される。一方、最小回転半径は12.0mに抑えられた。
足まわりは、ダンパー設定を見直し、独自のダンパーバルブシステムを導入することで、荒れた路面での路面追従性を高めながら、ダイナミックな走行時にはボディコントロールを維持。新しい内部ダンパーバルブは、高周波・低振幅の入力時におけるオイルフローを制御する。スプリングレートは選択したドライブモードに応じて変化し、コーナリング中のロール剛性バランスを積極的に変化させることで、グリップとステアリングレスポンスを高めている。
アクセルペダルのフィーリングを洗練することで、力みのない加速感を実現。ドライバーにはより高い精度とコントロール感を与え、さらに、9速ATの変速フィールにも専用キャリブレーションを導入し、リラックスした低速の市街地走行から、フルスロットルでのスポーティな走行まで、あらゆる変速シーンで一貫性と滑らかさを高めている。
ヴァルハラから得られた知見を生かし、新しいトランスミッションマウントブッシュを採用。マウント剛性を高めることで、ボディに対するトランスミッションの動きをより適切に制御する。さらに2本の新しい縦方向ダンパーによってボディとリヤサブフレームの結合を制御し、大きなサスペンション入力が発生する状況において、構造的な一体感をさらに高めている。
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