前後17インチ化でリトルカブがワイルドなトラッカーに!

サンドベージュのボディに前後17インチホイールとトレールタイヤを組み合わせ、リトルカブをワイルドなトラッカースタイルへと変身させた。レッグシールドを取り外したスリムなフォルムも特徴的。

リトルカブといえば、小径14インチホイールを採用したコンパクトなスタイルが特徴。しかし、サットンさんのマシンはそのイメージを大きく覆す。前後ホイールを17インチへと大径化し、ボリュームのあるトレールタイヤを装着。レッグシールドを取り外したスリムなボディと相まって、トラッカーらしい精悍なフォルムを実現している。

製作を担当したのは、京都の18モーターサイクル。オーナーの希望を取り入れながら、単にパーツを交換するだけでなく、全体のバランスを考慮して仕立てられている。

注目したいのは、純正のボトムリンク式フロントフォークを残していること。大径ホイールと太いタイヤを収めるためにスプリングを強化し、干渉を抑える工夫が施されている。リヤには5cmロングスイングアームを組み合わせ、17インチホイールに対応。前後のバランスを整えることで、車体のコンパクトさを残しつつ、ひと回り大きなトレールマシンのような存在感を獲得した。

ワイドハンドルによって上半身のシルエットにも広がりを持たせ、車体全体はスマートな印象に。小さなリトルカブをベースにしながら、見た目の迫力と軽快さを両立させているのが面白い。

サンドベージュとマットブラックで無骨さを演出

車体の印象を大きく左右しているのが、サンドベージュのボディカラーだ。ミリタリーやアウトドアを連想させる落ち着いた色合いで、トラッカースタイルとの相性も抜群。そこにマットブラックのエンジンやマフラーを組み合わせることで、無骨な雰囲気を強調している。

エンジン本体から18モーターサイクルのオリジナルマフラーまで、メカニカルな部分はマットブラックで統一。さらにステップなどのラバーパーツにはブラウンを取り入れ、単調になりがちなカラーリングにアクセントを加えている。

外装をスッキリ見せるための工夫も見逃せない。フロントウインカーは一般的なハンドル周りではなく、エンジンブロックの左右にキタコ製の小型タイプを配置。ウインカーの存在感を抑えることで、ワイドハンドルからヘッドライトへと続くフロント周りをシンプルにまとめている。

また、シートにはステンシル風のロゴをあしらい、ミリタリーテイストをプラス。派手な外装パーツに頼らず、カラーリングと細かなパーツ配置によって世界観を作り上げている。

見た目だけじゃない! 林道まで遊びのフィールドを拡大

スクランブラーらしいルックスを追求したサットンさんのリトルカブだが、狙いは見た目だけではない。前後17インチホイールとトレールタイヤの組み合わせによって、林道まで行動範囲を広げているという。

フロントは純正のボトムリンク機構を残し、リヤはロングスイングアームによって大径タイヤに対応。リトルカブならではのコンパクトな車体を活かしつつ、未舗装路も視野に入れた構成となっている。ただし、純正とは異なるタイヤサイズや足周りの組み合わせだけに、実際の走行ではクリアランスやサスペンションの作動状態にも配慮が必要だ。

タンデム用ステップをリヤショックのアンダーブラケットに固定してウインカーステーとしても代用。シートのステンシルロゴやシンプルなリヤ周りなど、細かな部分までトラッカーテイストでまとめられている。

細部には、タンデムステップをリヤショックのアンダーブラケットに固定するというアイデアも盛り込まれている。必要な装備を残しながら、車体をできるだけスリムに見せるための工夫だ。

ハンターカブを選べば手軽にオフロードテイストを楽しめるが、あえてリトルカブをベースにすることで、独自のスタイルを追求できる。サンドベージュの落ち着いたカラーリングに、太いタイヤとワイドハンドル、そして無骨なブラックパーツ。派手な改造に頼らず、パーツの組み合わせと全体のバランスで魅せる、センスの光るカスタムだ。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.11」
■日時:2021年11月14日(日)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


【モトチャンプ】