クルマに欠かせない老舗ブランド
スパークプラグから、ブレーキパッド、ワイパー、エアコンフィルターまで。クルマの中には、ボッシュの技術が数えきれないほど息づいている。
創業は1886年。ロバート・ボッシュが1902年に「高圧マグネトー点火装置」を開発したことに端を発する。日本でも明治期に進出を果たした。
ボッシュの強みは、「電気で動くものすべてを手掛ける」というスケール感だ。自動車向け部品だけでなく、電動工具や家電製品、産業オートメーション、さらにはセキュリティカメラやビル管理システムまで、生活を支える“電気のインフラ”そのものも設計している。
自動車分野では、OEM供給に加え、アフターマーケット製品でも強い存在感を放つ。代表的な製品がワイパーブレード『エアロツイン』だ。1999年、メルセデス・ベンツSクラスに純正採用された“骨のない”ビーム型構造は、世界中のワイパーデザインを変えた。ガラス面への圧力を均一化し、拭きムラを抑えるこの設計は、素材のゴム開発からバネ鋼板の加工までを自社一貫で行なう、ボッシュだからこそ実現できたものだ。静粛性や耐久性も追求し、ユーザーからも高い評価を得ている。
そしてエアコンフィルター『アエリスト』シリーズも注目だ。PM2.5や花粉、ウイルス、臭いを除去する多機能。欧州では「ごみを取る」機能が主流だったが、日本の消費者のニーズに応える形で、脱臭・抗菌・防臭機能を付加。
近年は、自動運転支援(ADAS)や電動アシスト自転車用のモーターやABSなど、モビリティの枠を広げた電子制御技術にも注力。家電分野では日立製作所のエアコン部門(『白くまくん』ブランド)を傘下に収め、ドイツ品質と日本の生活感を融合させた新製品を展開している。



