オフ車用マフラーが活性化!

『目玉マーク』でお馴染みのスペシャルパーツ忠男(SP忠男)は、ご存じの通り国内屈指のマフラーメーカーだ。2026年で創業50周年を迎えた超老舗で、数々のマフラーを開発してきた。これだけ歴史が長いと流行や世代によってジェネレーションギャップを感じてしまうかもしれない(筆者はスーパーコンバットを愛用していました)。

さて、そんなSP忠男の開発状況を見ると、近年注力されていたのがオフロードやアドベンチャーモデルだ。同社というか創立者の忠さん(鈴木忠男氏)がモトクロス出身なので根底にあるものがやはりソコにある!

Vストローム250SXフルエキがリリース!

東京モーターサイクルショー2026では、新作のデザートボックス ボウケンのフルエキゾーストを装着したスズキ・Vストローム250SXを展示。さらにトレイル車向けのパワーボックスパイプも数本用意されていた。

デザートボックス ボウケンは従来のパワーボックスに見られる真円サイレンサー+テーパーエンドではなく、滑らかに拡大させたオーバル型サイレンサーを採用。耐熱エンブレムも“目玉マーク”はそのままにリデザインして大胆に主張している。

デザートボックスの持ち味は?

早速スタッフに話を聞いてみた。「車両の特性に合わせて、とことん走り込んでマフラーを開発しています。Vストローム250SXならサイレンサー容量を大きく取り、エンドキャップの効果もあってシングル特有の“パタパタ音”を抑えて落ち着いたサウンドに仕上がりました!」。

Vストローム250SXの純正マフラーは分割式ではないためフルエキでの販売となる(129,000円税抜)。

気分を高めてくれるエキゾーストノートはマフラーにおいて重要だが、デイリーユースなら“音量”も気になるところだ。Vストローム250SX用デザートボックス ボウケンの音量は加速騒音80dB、近接で90dBと比較的おとなしめだから住宅街での始動~発進もそこまで気に掛けることはないだろう。気になる走行性については、

「Vストローム250SXはフルエキゾーストということもあって低速から高速域まで大きく変化させられました。とくに2000~5000rpmでのワイドなトルクバンドが見どころですね。街中や高速道路はもちろん、オフロードでの使い勝手も考慮して設計しています。この車両で荒地を中心に走ることは少ないと思いますが、オフ走行時のトラクションのかかり方なども調整していますね。例えば砂地でリヤを流してみたり、山道で小枝が散乱していてフロントを少し浮かせたい時などはレスポンスよくパワーが出るようにしています」。

デザートボックス ボウケンはステンレス製でポリッシュ仕上げ。エンド部分はきめ細やかな梨地風の艶消しとなっている。

普段使いも、ツーリングも、オフ遊びもフォローするオールマイティな出力特性は、一見すると“ぼやけて”しまいそうだが、SP忠男は徹底したテスト試乗によってユーザーが『気持ちィー!』と思えるフィーリングを実現している。筆者もメーカーの試乗車を何度か乗らせてもらったことがあるけれど、純正との明確な違いはもちろん、欲しい時に欲しいだけのパワーが丁度良いタイミングで出てくれる。走っていて爽快なのだ!

エキパイの重要性を説く!

なおSP忠男のオフロード系の最新作は2026年4月に発売されたばかりのセロー250用デザートボックス(サイレンサー)だ。このセロー250のほか、KLX230/SMやCRF250L、WR250R&X用はセパレート式だからサイレンサーとエキパイ(パワーボックスパイプ)を別々に購入することもできる。SP忠男のおもしろいところは、スリップオンよりも先にエキパイを開発しているところにある。

「予算の都合などで迷っているなら、まずはエキパイ(パワーボックスパイプ)を試してみてください。低中速トルクが太くなってストレスなく乗れますよ。その後で、もっと中高回転域も伸ばしたいならサイレンサーとの併用がおすすめです」【スタッフ】。

社外マフラーと聞けばフルエキかスリップオンが定番だ。しかしSP忠男的には“逆スリップオン”としてエキパイの重要性を唱えている。排気効率の方向性を決定づけるのはエキゾーストパイプの太さや長さなどによるところが大きく、SP忠男では独自のサブチャンバーを設けて排気脈動をコントロールするなどエキパイ開発にも徹底している。また車体中央にあるエキパイが軽くなれば“マスの軽量化”が図られるため、動力性能や操作性にも影響してくる。信頼高いメーカーというのを前提にするなら、交換して損はないチューニングなのだ。

SP忠男では現在パワーグラフなどは公表していない。しかし、数値では表せない“フィーリング” は乗ってこそ真価を発揮するもの。SP忠男のマフラーで『気持ちィー!』を実現してみてはいかが。


(問)スペシャルパーツ忠男 tel:03-3845-2010  https://www.sptadao.co.jp/