メッキへ直接彫刻! 異次元エングレービング仕様のエスクァイア

ノア&ヴォクシーの兄弟車として登場したエスクァイア。そのなかでもひと際ラグジュアリー感を強く打ち出した存在として、ファンを魅了してきたモデルだ。KAZUQUIREさんも、そんなエスクァイア特有の存在感に惹かれたひとり。縦基調メッキグリルが生み出す迫力あるフロントフェイス、そして上質なインテリアに強く魅了され、気付けば愛車歴も6年目へ突入していた。

そんな愛車を唯一無二の存在へ押し上げるため選んだテーマが、“エングレービング”だった。

エングレービングとは、金属表面へ彫刻を施すカスタム技法。ローライダーやアメ車、さらにはハーレー系カスタムなどで見かけることはあるが、国産ミニバンへ本格導入する例はかなり珍しい。しかもKAZUQUIREさんの場合、単なる装飾では終わらない。純正メッキパーツへ直接施工するという、非常に手間とコストのかかるアプローチを採用している。

きっかけは、アメ車やバイク系カスタムを得意とするショップが提案していたエングレービング加工だった。友人の紹介を通じて相談を重ね、「ミニバンで本気のエングレービングをやったら絶対に面白い」と確信。そこから、この唯一無二の仕様作りがスタートした。

なかでも圧巻なのが、フロントグリル上部のメッキバーと、ヘッドライトからグリルへ繋がる逆L字形状のメッキガーニッシュ部分。これらは純正メッキパーツをベースに、一度加工してから再メッキ施工を施すという超本格派。施工工程も非常に複雑で、当然ながらコストも相当な額になったそうだが、その完成度を見れば納得しかない。

一般的にはボンネットへ施工したり、カッティングシートで“エングレービング風”に仕上げるケースはある。しかし、ここまで本格的にメッキへ直接彫刻を施すミニバンは極めて稀。その仕上がりはまさに芸術作品レベルで、会場でも圧倒的な存在感を放っていた。

さらに驚かされるのが、ピラーやテールレンズへの施工だ。ピラー部分にはアルミでワンオフ製作したメッキパネルを投入し、その上へエングレービング加工を実施。そしてヴァレンティ製テールランプにも、レンズ表面へ直接彫刻を施工している。

施工ショップ側も「レンズへの加工は初挑戦だった」と語るほど異例のチャレンジだったそうだが、その仕上がりは実に幻想的。特に夜間のランプ点灯時には、光によって彫刻模様が浮かび上がり、昼間とはまったく違う表情を見せてくれるという。

また、DIYで仕上げたヘッドライトも見逃せないポイント。純正ヘッドライトを殻割りし、内部のメッキハウジングをキャンディレッドでペイント。鋭い“レッドアイ”仕様へと変貌させ、強烈な目力を獲得している。派手さだけではなく、細部の作り込みまで徹底されている点も、このクルマの魅力だ。

現時点でも十分完成度の高い1台だが、オーナーの構想はまだ終わらない。今後はリアガーニッシュ部分へのエングレービング施工も計画中とのこと。進化を続ける“彫刻系ラグジュアリーミニバン”から、今後も目が離せない。

TOYOTA ESQUIRE(令和3年式)
グリル上部のメッキバーと、ヘッドライトからグリルへ繋がる逆L字形状のメッキガーニッシュ部分に施工されたエングレービング加工。職人がすべてハンドメイドで作業していくため、デザインも唯一無二。まさに芸術的な仕上がりだ。
ピラー部分も片面4本、すべてに施工させる。フロントマスクのように純正ベースに施工することができないので、ベースとなるピラーパネル本体から制作している。
施工ショップも初の試みだったというテールランプへのエングレービング加工。「もしかしたら割れるかもしれないよ」と釘を刺されたが、オーナーからの強い要望によって施工が実現した。
リアビューで一際目を引く存在が片側3本出しのワンオフマフラー。リア上部ではテールランプが存在をアピールし、下まわりではこのマフラーが圧倒的なインパクトを打ち出している。
純正のメッキハウジングをキャンディレッドカラーに変更。エングレービング加工されたメッキガーニッシュとともに目元のアピール力強化に大きく貢献している。
TOYOTA ESQUIRE(令和3年式)
OWNER/KAZUQUIREさん

SPECIFICAIOTN
⚫️ホイール:スーパースター・レオンハルトガイスト(19×8.5+28)⚫️タイヤ:ナンカン(215/35)⚫️エクステリア:F/S/R/ウイング=モデリスタ、グリル=純正OP、ヘッドライト=レッドアイ加工、テールランプ=エングレービング加工、各部エングレービング加工⚫️サスペンション:エアサス=KAZ-SUS⚫️チューニング:マフラー=ワンオフ6本出し、アクスルキット=ちび鬼、ブレーキキット=326パワー

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PHOTO:秋元栄二郎

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