Ferrari 12Cilindri Manuale

前世紀のグランツーリスモのドライビング体験

「フェラーリ 12チリンドリ マヌエーレ」の走行シーン。
フェラーリのフロントミッドシップ2シーターV12モデル「12チリンドリ」に、プリミティブなドライビング体験を実現した特別仕様車「12チリンドリ マヌアーレ」が導入された。

2026年7月3日、フェラーリは「12チリンドリ」の限定生産スペシャル仕様「12チリンドリ マヌアーレ」を発表。高いユーザビリティはそのままに、肉体的な没入感を味わえるドライビングエクスペリエンスを追求された。1950年代から1970年代のフェラーリ製グランツーリスモが備えていたドライビングの感動に、現代の最先端テクノロジーを融合。ドライバーと車両との意思疎通におけるダイレクト感を高めることを目的に開発された。

12チリンドリはフェラーリの後輪駆動グランツーリスモをインスピレーションに、フロントミッドシップ2シーターV12モデルとして、エレガンス、汎用性、パフォーマンスの完璧な融合を体現した。6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンは最高出力830PS、340km/hを超える最高速度を実現した。

12チリンドリ マヌアーレは2つの大きな革新技術、マニュアルシフトと新たなクラッチペダルで構成された「マヌアーレ・バイワイヤシステム」を採用。マラネロで完全に設計・開発された新システムは最先端のテクノロジーを活用し、精度、再現性、扱いやすさを確保しながら、現代的に再解釈したアナログなシフトレバーの操作体験を可能にした。

フェラーリによる集中的な設計・開発により、物理的な操作を電子信号に変換しつつ、そのアナログなフィーリングを自然な形で完全再現。これはフェラーリ社内の様々な部門の専門知識を結集する高度な統合プロセスによって実現した。同じ手法を用いて航海セクター向けの最先端バイ・ワイヤ・システムを開発したハイパーセル・プロジェクト担当チームが開発に参加している。

12チリンドリ マヌアーレは、わずか1499台の限定生産。この製造台数は、1947年に誕生したフェラーリ初の12気筒エンジンの排気量にちなんでいる。

純粋なアナログのシフト操作を実現

「フェラーリ 12チリンドリ マヌエーレ」に導入された「マヌエーレ・バイ・ワイヤ・システム」。
「マヌアーレ・バイワイヤシステム」は、フェラーリの伝統的なゲート式シフトと、クラッチペダルを備える。

「12チリンドリ マヌアーレ」は、6速MTモードと、ATモードを選択可能。革新的なシフトレバーとクラッチペダル、アクセルペダルが連動することで、ドライバーと車両の結びつきを深め、12チリンドリの潜在能力を最大限に引き出すことが可能になった。

マヌアーレ・バイワイヤシステムは、フェラーリ製8速DCTギヤボックスにゼロから再設計されたシステムコンポーネントとシフトレバーを導入。純粋なアナログのシフト操作を実現すべく、レバー式ギヤセレクター、操作パネル、バイワイヤ式クラッチペダルを備えたペダルアセンブリーで構成される。ドライバーはクラッチペダルを介してクラッチの締結・解放をコントロールすることが可能になった。

キャビンは、シフトレバーで操作するマニュアルトランスミッションを備えた往年のフェラーリ製スポーツモデルの室内を現代的に再解釈。センタートンネルコンソール、シフトレバー、シフトノブ、シフトゲート、ペダルが導入された。

シフトゲートは左上にリバースを配置した6速のシフトパターンを再現。オートマニュアル型シフトゲートのディスプレイには、6つのギヤ位置とドライビング・モード(オートマチック/マニュアル)を表示するバックライト付きのスクリーンが施された。

合わせて制御ユニットとギヤボックス/エンジン制御ソフトウェアもアップデート。機械的・電子的テクノロジーが融合した結果、ドライビングフィールを損なうことなく、極めて高い精度と操作荷重の制御を実現するという、ハイパフォーマンスカーの世界において唯一無二の技術が誕生した。

マニュアル制御システムは、先進的なキネマティック機構とセンサーを備えたメカニカルモジュールで構成。回転数の同期からギヤの締結・解放の各フェーズにおいて、フェラーリのマニュアルギヤボックスらしい機械的な操作荷重を再現することが可能になった。

あえて「クラッチペダル」を復活

「フェラーリ 12チリンドリ マヌエーレ」のインテリア。
マニュアルシフト操作の独特な感覚を実現するため、フェラーリはバイ・ワイヤによって操作されるクラッチペダルを開発した。

マニュアル操作によるギヤチェンジの独特な感覚は、シフトレバーだけに留まらない。これを実現するため、12チリンドリ マヌアーレでは完全に再設計された3ペダルレイアウトを採用した。クラッチはドライバーとパワートレインとの高精度なインターフェースとして機能し、ペダル圧を高精度に検出し、デジタル変換。バイワイヤシステムを介してDCT(デュアル・クラッチ・ギアボックス)の制御ユニットに送信する。

マヌアーレ・バイワイヤシステムは、開発段階においてキネマティック機構の精度、次に操作荷重の変化と忠実度が評価され、最終的にドライバーが完全に思いどおりに操作できるかを追求。キネマティック機構は2つの回転軸を持っており、システムの中心となる中空の剛直ブロックは、正確な動きを長期間保証するため、高強度スチールをリング加工して製造された。

また、ドライバーの必要に応じてATモードに切り替えることも可能。システムを切り替えることで、完全に自動化された8速DCTとして、パフォーマンスを楽しむこともできる。

インテリアは専用のレザー/アルカンターラがふんだんに使われ、パーソナライズ・プログラムによるエクスクルーシブなトリムやカラーで彩られる。足元には4種類の仕上げが選べる特別な鍛造アロイホイールを用意。エンボス加工の専用スクーデリア・フェラーリのエンブレムには、貴金属コインと同様の技術が用いられた。

Specification

フェラーリ 12チリンドリ マヌアーレ

ボディサイズ=全長4733mm×全幅2176mm×全高1292mm
ホイールベース=2700mm
車両重量=1565kg
タイヤサイズ=275/35R21(前)、315/35R21(後)
エンジン形式=V型12気筒自然吸気
排気量=6496cc
最高出力=830PS/9250rpm
最大トルク=678Nm/7250rpm
トランスミッション=8速DCT+マヌアーレ・バイワイヤシステム
駆動方式=RWD
最高速度=340km/h
0-100km/h加速=2.9秒

「フェラーリ 12チリンドリ マヌアーレ」を動画でチェック!

韓国文化を投影した「フェラーリ 12チリンドリ」のエクステリア。

【最新ワンオフフェラーリ】12チリンドリに青磁陶器やKPOPなどの韓国文化を融合

フェラーリは、パーソナライゼーションプログラム「テーラーメイド」を介して製作された「12チリンドリ(12Cilindri)を公開した。世界に1台の12チリンドリは、韓国を代表するアーティストによって内外装が仕立て上げられている。