サイドポート拡大加工仕様の13Bをスワップ!

あえてのキャブターボに拘るドラッグ仕様のSA22C

現在では絶滅危惧種と言えるほど珍しい存在となったキャブターボだが、そこに拘り続けるのがこの1983年式SA22Cのオーナー。RX-7一筋でドラッグ歴は30年以上というベテランだ。

エンジンルームを覗くと、懐かしすぎるHKS製のキャブカバー(サージタンク)が…。その他、MSD点火コイルやクロスしたインタークーラーのパイピングなど、実にアナログ的な、どことなく昭和を感じさせるメイキングだ。

エンジン本体はサイドポート拡大加工を施した13Bを換装。キャブにはウェーバーのダウンドラフトをセット。そこにHKSのT51-SPLタービンを組み合わせ、最大ブースト1.7キロ時に実測で687ps/90kgm(100オクタン)というとてつもないパワーを絞り出している。

タイヤはフロントがポテンザRE-01R(205/55-17)で、リヤにはフ―ジャーのドラッグスリック(26.0×10.0-15)を組み込む。トラクション重視の車高設定やファットなリヤタイヤが、いかにもドラッグマシンという雰囲気を醸し出す。

ベースがSEリミテッドということで、内装は高級感溢れるカラーが採用されている。当時の雰囲気をそのまま残しているが、ステアリング右下には追加インジェクターを制御するAICを、ダッシュボード下にはMFDの回転リミッターをそれぞれインストール。

センターパネルはアルミパネルで完全に作り直され、往年の大森メーターを6連でセット。デリケートなキャブターボらしいメカニカルパートだ。

「歳は重ねましたが、クルマに乗れば二十歳の頃に戻れます(笑)」と語るオーナー。なお、取材日のベストタイムは11秒992。当面の目標は10秒切りで、それが達成された暁にはF-CON Vプロでのインジェクション制御に切り替えてさらなるタイムアップを狙っていくという。過激なドラッグ仕様としてのステップアップが控えた、生粋のロータリーチューンドと言うわけだ。

●取材イベント:DRAG FESTIVAL WEST セントラルサーキット

「マツダロータリー研究室OBが作る究極の趣味車!」自作ブリッジポート仕様のFC3Sが熱すぎる…

「ロータリーは日本の宝」。そう語るのは、かつて東洋工業(現マツダ)のRE研究部で10Aや12Aの信頼性試験に携わった元開発者だ。退職後もロータリーへの情熱は変わらず、自ら組み上げたブリッジポート仕様のFC3Sでサーキットを楽しむ。その姿は、まさにロータリーと歩んだ人生そのものだった。