改良で燃費性能をさらに向上 乗り心地や動的質感も十二分

軽自動車の原点とも言える存在のアルト。現行モデルは2021年に発売された9代目。

エクステリア

撮影車両は2025年6月の一部仕様変更前で、現行はミリ波レーダーの搭載に伴ってグリルやパンパーの形状が変更されている。「ハイブリッド」系はルーフエンドスポイラーも装備。最小回転半径は4.4m。

標準仕様の「L」、装備を充実させた「Lアップグレードパッケージ」、量販グレードの「ハイブリッドS」、最上級グレードの「ハイブリッドX」、さらには主にフリート向けベースグレード「A」とある。興味深いのは後席のウインドウが開閉のできないはめ殺しだったり、運転席のハイトアジャスターまでないなど装備を思い切って省いた「A」で、発売当初の価格は94万3800円(現在は114万2900円)。それでも走らせてみると690㎏という軽量ボディのおかげで実に軽快に走るのだった。

インストメントパネル

インパネにもネイビーの加飾をあしらい、カジュアルな雰囲気を演出。「ハイブリッドX」には本革巻きステアリングやキーレスプッシュスタートが備わり、上質感と利便性が高められている。ナビゲーションは販売店オプション。

最も重い「ハイブリッドX」でもFFなら710㎏に過ぎず、軽快なことに変わりはない。タイヤやブレーキがベーシックなもので必要十分なのは軽さのおかげ。CVTの悪癖であるラバーバンドフィールになりづらいのも、その軽さゆえだ。

居住性

ベーシックで安価なモデルというイメージが強いアルトだが、乗り心地など動的質感は決して低くない。特にマイナーチェンジ後のモデルはボディがしっかりとしてサスペンションが綺麗に動く感覚が増している。また、静粛性も高く、セダンタイプならではの良さがある。

うれしい装備

「ハイブリッドX」はキーを携帯していれば、スイッチ操作で開錠と施錠ができる。
月間販売台数   2622台(25年7月~12月平均値)
現行型発表    21年12月(一部仕様変更 25年6月)
WLTCモード燃費  28.2㎞/ℓ※「ハイブリッド」系のFF車 

ラゲッジルーム

燃費が良いのもアルトの特徴だが、マイナーチェンジでは0.5㎞/ℓの改善を果たして最良値で28.2㎞/ℓとなった。パワートレインはそのままだが、ルーフエンドスポイラーを始めとする空力性能の向上と転がり抵抗を抑えたタイヤによるものだ。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.175「2026年 軽自動車のすべて」の再構成です。

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