WALD
SPORTS LINE BLACK BISON EDITION
LX600

世界に衝撃を与えたジャパニーズ・チューナー

スポーツライン・ブラックバイソン・エディションは、WALDを象徴するコンプリートカーに与えられる称号だ。“漆黒の猛牛”という名を冠した威風堂々たる存在は、世界を虜にした。アメリカはおろか、ドバイをはじめとする中東からも熱い視線が絶えない。

WALDは生粋のジャパニーズ・チューナーであり、ルーツはVIPカーを軸としたJDMカスタムカルチャーにある。時は2007年。全米はおろか世界最大級のカスタムカーショーであるアメリカ・SEMAショーで、WALDは初めてブラックバイソンの称号を掲げたメルセデス・ベンツを披露した。当時、上品かつ重厚な歴史を持つヨーロピアンチューナーによるコンプリートカーが地位を確立していたカスタムシーンで、アグレッシヴなデザインとプレミアム性を両立させたWALDは、世界中のビルダーたちに鮮烈な衝撃を与えた。

いまや手がける車種は実に幅広い。日本車は当然のことながら、メルセデス・ベンツやBMW、ポルシェといったドイツ車から、アストンマーティンにベントレー、さらにはロールス・ロイスといった英国車も、己の感性で自分色に染めている。

迫力の中に繊細さが宿る仕上がり

この日、出会った「LX600」は、いかにもWALDらしい世界観を体現した存在だった。柔と剛を織り交ぜたかのようにメリハリを効かせたボディパーツに、まるでバンプアップしたかのように張り出したオーバーフェンダー。これこそまさに、漆黒の猛牛と呼ぶにふさわしい。

見るからに個性的な造形ながら、しかし迫力一辺倒ではない。細やかな造形技巧を駆使するからこそ、全体が上品な雰囲気に満ちている。その艶っぽさは、ラッピングによる上質なツートーンカラーによってより際立ってみえる。

ABSを採用してメーカークオリティを実現

これらボディパーツはすべてABS樹脂で成型されている。WALDはいままで、少量生産対応など小回りが利くFRPや、レーシーなイメージを持つカーボンなど、多種多様な素材を扱いこなしてきた。それでも昨今は率先してABS樹脂製を選ぶ。もともと自動車メーカーの純正エアロパーツなど大規模生産品に使われる素材である。いかに生産過程におけるハードルが高くても、柔軟性があって寸法安定性に優れ、加工や仕上げの品質が高く、かつリサイクル性や歩行者保護安全性に優れるABS樹脂に活路を見出している。もはや自動車メーカークオリティと思えるほどの仕上がりを持つには、こうした理由もある。

24インチ新作ホイールを装着

この重厚感のある肉体を支えるのは、エルドランテと呼ばれる新作ホイールだ。サイズは堂々たる24インチながら、いかにも切削鍛造製法を感じさせるシャープなスポークを持ち、極限まで駄肉処理が施されているため、軽やかな印象を受ける。もちろん、LX600にふさわしい強度や剛性はきっちり確保され、組み合わされるPARADA Spec-X(295/35R24)との相性も抜群だ。現在、10.0J×24インチの発売が予定されているが、この開発車両はさらなる挑戦としてファットな10.5Jを履きこなす。この新しい足もとに象徴されるように、「今日の完成品は、明日になったら未完成だ」とWALDは己に言い聞かせ、さらなる理想像を追求している。

 

REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/真壁敦史(Atsushi MAKABE)
MAGAZINE/GENROQ 2026年9月号

PRICE LIST

フロントスポイラー:19万2500円
フロントバンパーガーニッシュ:10万1200円
オーバーフェンダー:38万5000円
リヤスカート:17万9300円
リヤゲートスポイラー:12万4300円
リヤルーフスポイラー:10万7800円
6Pキット:107万300円
サイドマフラー:52万8000円~
フロアマット:6万9300円
ラゲッジマット:5万8300円

 

【問い合わせ】
WALD.INTERNATIONAL
TEL 072-673-3000
https://www.wald.co.jp