今回の二社間の契約は単なる充電インフラ提携ではなく、バッテリースワップ技術・規格の共同開発/双方の充電インフラを接続/充電・交換事業への相互投資/Geelyがバッテリー交換対応車を開発/NIOが交換サービスを提供というかたちで、異なるメーカーの車両・電池交換網を共通化していく構想。NIOは9月27日時点で中国に4,126のPower Swap Stationと5,307の充電ステーションにおいて30,598基の充電器を展開し、累計で1億2500万回超のバッテリー交換を実施したとしている。
注目点は「バッテリー交換」という車両側のハードウェア仕様を、メーカー間で共通化しようとしていることである。
これまでNIOの交換システムはNIO車を中心としたエコシステムだった。今回の構想は、Geelyが交換対応車を開発してNIO Power側のサービスを使うというもの。つまり、車両メーカーごとに充電・交換インフラを囲い込む従来モデルからインフラを共有するために、車両側のバッテリースワップ技術・規格を共同開発するという新しいモデルを二社は提示したことになる。
NIOの創業者兼会長兼CEOであるウィリアム・リー氏は次のように述べている。「NIOと吉利汽車による充電およびバッテリー交換における協業は、より広範な業界に開かれています。私たちは、より多くの業界関係者が参加し、ユーザーにとってより良い充電体験を創造し、業界の低炭素・グリーンエネルギーへの移行を支援し、持続可能で明るい未来を形作っていくことを期待しています」
吉利控股集団のCEO、アン・アン・コンフイ氏は次のように述べている。「充電ネットワークは社会全体に貢献する公共インフラです。利用者が最終的に最大の恩恵を受けられるよう、共同で構築し、オープンに共有し、ネットワーク間で接続する必要があります。吉利控股集団は、長年にわたり新エネルギー車のコア技術におけるイノベーションを推進し、充電とスワップを組み合わせたあらゆるシナリオに対応する充電ネットワークを構築してきました。今回の提携は、中国のインテリジェントコネクテッド新エネルギー車産業の質の高い発展に向けた新たな一歩となります」
両社のコメントからもわかるように、今回の提携のポイントは、単にNIOとGeelyが互いの充電設備を利用可能にすることではない。バッテリースワップについても技術・規格を共同開発し、異なるメーカーの車両と交換ネットワークを接続することにある。
さらに充電では、NIOがGeely傘下Haohan Energyに10%出資し、両社の充電インフラを接続するとしている。
