従来のカラーと主要諸元を継承

カワサキモータースジャパンは、フラッグシップツアラー「Ninja H2 SX SE」の2027年モデルを2026年10月1日に発売する。スーパーチャージドエンジンの力強さに、長距離移動を支える快適装備と電子制御技術を組み合わせたモデルだ。スポーツライディングの楽しさと、ツーリングで求められる扱いやすさを追求している。

2027年モデルは、従来モデルからカラーとグラフィック、主要諸元を変更せずに継続する。車体色にはメタリックカーボングレー×メタリックディアブロブラックを採用し、一部にハイリーデュラブルペイントを使用する。落ち着いた色調を基調とした外観と、充実した装備構成を引き継ぐ年式更新となる。

メーカー希望小売価格は消費税込み313万5000円で、販売はカワサキプラザに限定される。価格には二輪車リサイクル費用を含む一方、保険料や消費税以外の税金、登録などに伴う諸費用は含まれない。購入時には車両価格に加え、乗り出しに必要な費用の確認も必要となる。

パワーと燃費の両立を狙ったスーパーチャージドエンジン

Ninja H2 SX SEの核となるのが、排気量998 cm³の水冷4ストローク並列4気筒バランス型スーパーチャージドエンジンだ。過給によるパワーを生かしながら、燃費性能との両立を目指して開発された。最高出力は200 PSを発揮し、低中回転域を重視したチューニングによって、街中での使い勝手にも配慮する。

長距離ツーリングでは、高速道路から一般道、市街地まで走行環境が変化する。そのため、エンジンには力強さとともに、さまざまな速度域で扱える特性が求められる。Ninja H2 SX SEは、こうしたツアラーとしての用途を踏まえ、日常的なライディングから遠出までを視野に入れた構成としている。

車体側では、大型ウインドシールドとフルフェアリングが走行風への対策を担う。風の流れを考慮したボディワークは、高速道路を使うロングライドでの快適性に貢献する。シートはライダーと同乗者の双方に配慮した設計で、前後ともに幅を確保。フロントシートには、長時間座る際の快適さと、スポーツ走行時に体を動かしやすい形状を持たせている。

電子制御サスペンションと走行支援で多様な場面に対応

走りを支える電子制御も、このモデルを特徴付ける要素だ。6軸を計測するIMUを基盤に、エンジンマネジメントや車体の制御を行い、ライダーの操作を支援する。走行中の安全支援を担うARASも搭載し、動力性能だけでなく、周囲の交通環境に対応するための機能を備える。

ARASには、アダプティブクルーズコントロール、前方衝突警告、ブラインドスポットディティクションを用意する。速度や前方の状況、死角に関わる情報など、それぞれ異なる側面からライダーを補助する仕組みだ。長距離走行で利用する高速道路を含め、さまざまな環境での運転を支える。

足まわりには、電子制御サスペンションのKECSを採用する。路面やライディング状況に応じてショックアブソーバーの減衰力を調整し、変化する走行条件に対応する。さらに、ショーワのスカイフック式EERAテクノロジーを組み合わせ、タイヤの接地感とコーナリング時の安定性を高める。

夜間の視界確保には、LEDコーナリングライトとオートハイビームが貢献する。コーナリングライトは車体の傾きに応じて点灯するライトが切り替わり、コーナー内側の視認性を補う。日中から夜間まで走り続ける旅を想定した装備といえる。

アプリ連携と購入後のケアまで備えるツアラー

情報表示には6.5インチのフルカラーTFT液晶を採用する。「Kawasaki SPIN」に対応した「RIDEOLOGY THE APP Kawasaki SPIN」によって、車両のディスプレイにアプリケーションを表示できる。スマートフォンとの連携も、ツーリングを支える機能の1つだ。

ETC2.0に加え、グリップヒーターも標準装備する。さらに、純正アクセサリーのパニアケースに対応するクリーンマウントパニアシステムを採用。ケースを装着した際の一体感と、取り外した際に取り付け部分が目立ちにくい外観を両立させている。

購入後のサポートでは「カワサキケアモデル」の対象となる。1か月目の点検に加え、3年間の定期点検と、オイルフィルターを含むオイル交換を無償で受けられる。走行性能や装備だけでなく、継続して乗るための整備支援も含めた商品構成だ。

2027年モデルは、既存の性能と装備を継承し、カワサキの上級ツアラーとして販売される。過給エンジンを味わいながら、快適に距離を重ねたいライダーに向けた1台となる。

主要諸元

型式:8BL-ZXT02P
全長×全幅×全高:2175 mm×790 mm×1260 mm
軸間距離:1480 mm
最低地上高:130 mm
シート高:820 mm
車両重量:267 kg
エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC 4バルブ
過給機:カワサキスーパーチャージャー
総排気量:998 cm³
内径×行程:76.0 mm×55.0 mm
圧縮比:11.2:1
最高出力:147 kW(200 PS)/11000 rpm
最高出力(ラムエア加圧時):154 kW(210 PS)/11000 rpm
最大トルク:137 N・m(14.0 kgf・m)/8500 rpm
燃料供給方式:フューエルインジェクション
始動方式:エレクトリックスターター
変速機:常時噛合式6段リターン(ドッグリング)
クラッチ:湿式多板
駆動方式:チェーン
フレーム:高張力鋼トレリス
フロントサスペンション:43 mm倒立テレスコピックフォーク(KECS制御)
リヤサスペンション:スイングアーム式ニューユニトラック(KECS制御、BFRC lite)
フロントブレーキ:外径320 mmダブルディスク
リヤブレーキ:外径250 mmシングルディスク
フロントタイヤ:120/70ZR17M/C(58W)
リヤタイヤ:190/55ZR17M/C(75W)
燃料タンク容量:19 L
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃料消費率:18.4 km/L(WMTCモード、クラス3-2、1名乗車時)
乗車定員:2名
メーカー希望小売価格:313万5000円(消費税込み)

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