「Sugomi」をまとった2モデルを発売

カワサキモータースジャパンは、スーパーネイキッド「Z900」と「Z900 SE」の2027年モデルを、2026年10月1日に発売する。メーカー希望小売価格は、Z900が148万5000円、Z900 SEが166万1000円。いずれも消費税込みで、全国のカワサキプラザで取り扱う。
シリーズを象徴するのが、カワサキ独自の「Sugomi」という考え方だ。見る人に強い印象を残す造形と、走る楽しさをもたらす性能を一体として追求している。車体は前方へ身を低く構えるような姿を基本に、低いヘッドまわりと持ち上がったテールを組み合わせた構成。引き締まった輪郭が、停車中にも躍動感を感じさせる。
車体色は、Z900がエボニー×メタリックカーボングレー、Z900 SEがメタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックマットカーボングレー。いずれも落ち着いた色調を採用し、立体的な車体の造形を際立たせる。価格にはETC2.0とカワサキケアが含まれる一方、保険料や登録に伴う諸費用などは別途必要となる。
948cm³の並列4気筒と、細部まで整えた車体

Z900の中心となるのは、948cm³の水冷4ストローク並列4気筒エンジンだ。中低速域の力強さと高回転へ向かう吹け上がりを両立させ、アクセル操作に応える特性を追求している。電子制御スロットルによって出力を滑らかに伝え、ライダーが操作しやすい走りにつなげる設計だ。
車体には高張力鋼のトレリスフレームを採用。エンジンも強度を担う構造の一部として利用し、軽さと剛性の両立を図っている。エンジンの力を受け止める車体と足まわりを組み合わせることで、加速だけでなく、曲がる際の軽快さも重視した構成となっている。
外装では、コンパクトなLEDヘッドライトや導光技術を用いたテールライトが特徴だ。車体側面にはヘアライン加工を施したアルミニウム部品を配置し、シャープな造形に素材の質感を加えている。
シートも日常の使いやすさに関わる部分として工夫されている。前方を細く、後方を広くした形状に加え、後部のクッションを厚くすることで座り心地に配慮。スポーツ走行での体重移動と、巡航中の姿勢変更のしやすさを考えた仕上がりだ。
電子制御とスマートフォン連携で幅広い走行を支援

走りを支える装備として、車体の動きを把握するIMUを搭載する。コーナリング時の制御を担うKCMFや、後輪の駆動力を管理するKTRCなどと組み合わせ、路面や走行状況に応じたライディングを支援する。パワーモードとライディングモードも備え、用途に合わせて車両の特性を選べる。
また、変速操作を補助するカワサキクイックシフターに加え、一定速度での巡航を助けるクルーズコントロールも装備。曲がりくねった道で操作を楽しむ場面から、高速道路を使って移動する場面まで、異なる走行環境を想定している。
情報表示には5インチのTFTカラーメーターを採用し、車体の傾きを示すリーン角インジケーターも備える。さらに、スマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」との連携により、ターンバイターン方式のナビゲーションにも対応する。
音声コマンドとナビゲーションの利用には、機能を有効にするライセンスが必要だが、ライセンスは無料で取得できる。利用する機能に応じてスマートフォンやインカムなどの環境を整えることで、移動中の利便性を高められる。
上級仕様のSEは足まわりを充実

Z900 SEは、足まわりの装備を充実させた上級仕様となる。ブレンボ製のブレーキ部品とオーリンズ製リアサスペンションを採用し、操作に対する応答や乗り味を重視。フロントフォークにはゴールドのアウターチューブを用い、圧側と伸側の減衰力を調整する機構も備える。
シートには本革を思わせる表情を与え、太ももに沿う下部には手縫い風のステッチを配置した。フロントカウル内にはUSB Type-C電源を標準装備しており、外観の質感と実用面の双方で標準仕様との差を設けている。
なお、SEの2027年モデルで示された主な変更点は、ブレンボ製M4.32ラジアルマウントキャリパーの外観だ。メーカーは性能面への影響はないとしており、この変更を制動性能の向上と捉えるものではない。
両モデルはカワサキケアの対象で、1か月目の点検に加え、3年間の定期点検とオイル交換、オイルフィルター交換を無償で受けられる。走行装備やデザインだけでなく、購入後の維持管理まで含めて検討できる点も、Z900シリーズの特徴となっている。
主要諸元
※【 】内はZ900 SE
全長×全幅×全高:2,065×830×1,075mm【2,065×830×1,110mm】
軸間距離:1,450mm
最低地上高:145mm
シート高:810mm
車両重量:214kg【215kg】
エンジン形式:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
総排気量:948cm³
内径×行程:73.4×56.0mm
圧縮比:11.8:1
最高出力:91kW(124PS)/9,500rpm
最大トルク:98N・m(10.0kgf・m)/7,700rpm
燃料供給方式:フューエルインジェクション
トランスミッション:常時噛合式6段リターン
クラッチ形式:湿式多板
駆動方式:チェーン
フレーム形式:高張力鋼トレリス
フロントサスペンション:φ41mm倒立フォーク、伸側減衰力・プリロード調整可能【圧側・伸側減衰力・プリロード調整可能】
リアサスペンション:ホリゾンタルバックリンク式【オーリンズ製S46ショック採用】
フロントブレーキ:φ300mmダブルディスク、ラジアルマウント対向4ピストンキャリパー【ブレンボ製ディスク・M4.32モノブロックキャリパー】
リアブレーキ:φ250mmシングルディスク
フロントタイヤ:120/70ZR17M/C(58W)
リアタイヤ:180/55ZR17M/C(73W)
燃料タンク容量:17L
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃料消費率:20.5km/L(WMTCモード、クラス3-2、1名乗車時)
乗車定員:2名
型式:8BL-ZR900S
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