SVとの差を維持しながら20ps程度上乗せされる可能性

ランボルギーニのレヴエルトが発表されたのは2023年3月。ランボルギーニ初のV12プラグインハイブリッド(PHEV)として登場してから約3年だが、今回目撃された車両には現行型とは異なるディテールが確認できる。

一見すると、直近に発表された高性能仕様『レヴエルトSV』の開発車両にも見える。しかし、大型リアウイングを装着しておらず、ホイールもSVのセンターロック式ではなく一般的な5穴タイプだ。このことから、SVではなく標準レヴエルトの改良型である可能性が高い。
フロントでは、中央のエアインテークを拡大した新デザインのバンパーを装着しているようだ。さらにSVを思わせるY字型のデイタイムランニングライトも確認できる。ただし、撮影したカメラマンによれば、このライトはデザインを隠すためのステッカーである可能性もあるという。
リアにも手が入っている。バンパーやディフューザーの形状が変更されている一方、Y字型テールライトやボディ後方の高い位置から突き出すエキゾーストのレイアウトは現行型を踏襲している。
今回の改良はエクステリアだけにとどまらない可能性がある。
現行レヴエルトは、6.5リットルV型12気筒自然吸気エンジンに3基のモーターを組み合わせ、システム最高出力1015psを発揮する。これに対し、高性能仕様のSVは1065psまで引き上げられている。
ランボルギーニは過去にも、V12モデルにSVを投入した後、標準モデルを改良して出力をわずかに高める手法を採ってきた。このため今回の改良型でも、SVとの差を維持しながら20ps程度上乗せされる可能性が指摘されている。
もっとも、すでに1000psを超えるレヴエルトだけに、わずかな出力向上が加速性能を大幅に変えるとは考えにくい。
現行型の0-100km/h加速は2.5秒。SVは2.4秒とされており、改良型が現行モデルから0.1秒短縮できるかどうかも注目される。
最高速度では事情が逆転する。SVはダウンフォースを高めた空力パッケージによって空気抵抗も増えるため345km/h。一方、標準レヴエルトは最高出力で劣るものの350km/hに達する。
もうひとつ注目されるのがバッテリーだ。
SVには容量7.3kWhの新しいリチウムイオンバッテリーが採用されており、ランボルギーニによれば、標準モデルの3.8kWhバッテリーと比べて最大4倍のパフォーマンス一貫性を確保するという。この新型バッテリーが改良版レヴエルトにも採用される可能性がある。
基本的なハイブリッドシステムの構成は継承されるとみられる。フロントアクスルに2基のモーターを搭載し、リアはV12エンジンと8速デュアルクラッチトランスミッションに組み込まれた3基目のモーターによって駆動する。
今回のプロトタイプが改良型レヴエルトなら、ワールドプレミアは2026年秋から2027年初頭になる可能性がある。大幅なデザイン変更というより、SVで投入された技術やデザインの一部を標準モデルへ落とし込むアップデートとなりそうだ。










