【準備編1】天候の急変に備える

秋は、天候が変わりやすい季節でもある。前線や低気圧などの影響で雨が降る日もあり、山間部では局地的な雨に見舞われるケースもある。

そのため、ツーリングに出かける際は、事前に天気予報を確認しておくことが大切だ。最近はスマートフォンの雨雲レーダーなどを利用すれば、雨雲の接近状況なども確認できる。出発前だけでなく、走行中も休憩などのタイミングで天候をチェックしたい。

また、急な雨に備えてレインウェアを携行することも重要。雨に濡れると体温が奪われやすくなるうえ、路面も滑りやすくなるため、雨が降り始めたら無理をせず、速度を落として慎重に走行したい。

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秋も急な雨が降ることもあるため、雨具などの準備も必要

【準備編2】朝晩と日中の寒暖差に注意

秋は、昼間こそ過ごしやすい気温の日が多いものの、朝晩は冷え込むことも多く、1日の寒暖差が大きくなる傾向にある。

特に、早朝に出発したり、夕方以降まで走行したりするツーリングでは、日中の気温だけを想定した服装では寒さを感じることもある。また、山間部や標高の高い場所では、平地よりも気温が低くなることにも注意したい。

そのため、秋のツーリングでは、体温調節がしやすい服装を選ぶことが大切だ。例えば、ライディングジャケットの下に防寒インナーを着用したり、気温に応じて脱ぎ着できる重ね着を取り入れたりするのもおすすめだ。

また、ネックウォーマーや防風インナー、使い捨てカイロなどの防寒アイテムを携行しておけば、急な冷え込みにも対応しやすい。

寒さによって体がこわばると、操作がしにくくなったり、集中力が低下したりすることもある。快適に走行するためにも、気温の変化に合わせた服装や装備を準備しておきたい。

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使い捨てカイロなども携行すると、いざというときに便利

【準備編3】日没が早い秋は薄暮時間帯に注意

秋になると、夏に比べて日没の時間が早くなる。特に、日没前後の時間帯は薄暮時間帯と呼ばれ、周囲が急速に暗くなるため、視界が悪くなりやすい。

また、この時間帯は歩行者や自転車などの発見が遅れやすくなるほか、クルマのドライバーからもバイクが見えにくくなる。特に、夕暮れ時は周囲の明るさが刻々と変化するため、昼間と同じ感覚で走行するのは危険だ。

そのため、秋のツーリングでは、あらかじめ日没時刻を確認し、余裕を持ったスケジュールを立てることが大切。できれば、早めに帰路につくなど、薄暮時間帯には走行しないような計画を立てた方がいいだろう。

また、やむを得ず暗くなる時間帯に走る場合は、周囲のクルマから自分の存在を認識してもらいやすくすることも重要だ。反射材付きのライディングウェアやヘルメットなどを活用し、被視認性を高める工夫を取り入れたい。

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薄暮時間帯にも注意したい

【出先の注意点1】落ち葉や濡れた路面によるスリップ・転倒

秋のツーリングでは、山間部のワインディングなどで美しい紅葉を楽しめるのも醍醐味だ。ただし、こうした道路では、路面に落ち葉が堆積していることも多く、走行時には注意が必要となる。

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秋は、山間部のワインディングなどで、美しい紅葉を楽しめるのも醍醐味。だが、路上の落ち葉には注意したい

特に、雨が降った後などに濡れた落ち葉が路面に張り付いていると、タイヤが滑りやすくなる。さらに、落ち葉の下に砂などが隠れているケースもあり、思わぬスリップや転倒につながる危険性もある。

基本的には、落ち葉が多い場所はなるべく避けて走るのが無難だ。もし安全に避けられず、どうしても通過しなければならない場合は、急ブレーキや急ハンドルなどを避け、できるだけバイクを起こして慎重に走行したい。

特に、見通しの悪いブラインドコーナーなどでは、手前で十分に速度を落としておくことが大切。コーナーの途中に落ち葉があっても、落ち着いて対処できるような速度で進入することを心掛けたい。

また、路肩に積もった落ち葉にも注意が必要だ。停車時に足を着いた場所が滑りやすくなっていると、立ちごけの原因にもなる。休憩などでバイクを止める際も、足元の路面状況を確認することが重要だ。

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コーナー途中だけでなく、路肩の落ち葉もじつは危険。停車時に出した足が滑ってしまい、立ちごけの原因にもなりうる

【出先の注意点2】山間部では濃霧にも注意!

秋のツーリングでは、濃霧にも注意が必要だ。特に、山間部や湖の周辺などでは、気温や湿度などの条件によって霧が発生することがある。

もし走行中に濃霧に遭遇した場合は、速度を十分に落とし、車間距離を確保するなど安全運転を心掛けたい。前方が見えにくいからといって、安易にハイビームを使用すると、霧に光が反射してかえって視界が悪くなる場合もある。基本的にはロービームを使用し、視界が確保できない場合は安全な場所に停車して、霧が晴れるのを待つことも検討したい。

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ツーリング先で霧が発生した場合は、スピードを落とすなどで安全な運転を心掛けたい

【出先の注意点3】熊や猿など野生動物の出没にも注意

最近は、熊などの野生動物が住宅地や市街地に出没するニュースも相次いでいる。特に秋は、冬眠に備えて餌を求める熊の活動が活発になる時期でもあり、山間部などへツーリングに出かける際には注意が必要だ。

例えば、山梨県は2026年11月2日時点、公式WEBページで、県内の熊の出没マップや目撃情報を公開している。また、「秋の行楽シーズンはクマとの遭遇に注意」と呼び掛けており、ツーリングに出かける前には、目的地周辺の出没情報を確認しておきたい。

また、山間部や田舎道では、熊だけでなく、鹿やイノシシ、猿などの野生動物が道路に飛び出してくる可能性もある。特に、動物との衝突は、バイクの場合、転倒や重大な事故につながる危険性も高い。

野生動物の出没が多いエリアでは、速度を控えめにして周囲の状況に注意を払うことが大切。動物が道路脇にいる場合も、急な飛び出しを想定して走行したい。

なお、野生動物を見かけても、興味本位で近づいたり、写真撮影のために停車して接近したりするのは避けるべきだ。特に熊の場合は、刺激すると人身被害につながる危険性もある。食べ物を与えたり、餌となるものを放置したりしないことも重要である。

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秋は、特に、野生動物が道路に飛び出してくる可能性は十分にある

秋のツーリングを安全に楽しむために

紅葉や旬の味覚など、秋にはツーリングを楽しむ魅力がたくさんある。一方で、日没の早さや路面状況の変化、野生動物の出没など、この季節ならではの注意点も少なくない。

せっかくのツーリングで思わぬ事故に遭わないためにも、事前の情報収集や装備の準備をしっかり行い、無理のないスケジュールで走ることが大切だ。秋ならではの景色や味覚を楽しみながら、安全運転を心掛け、無事に帰宅したいものだ。

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各地で旬の食材なども味わえる秋のツーリングだが、油断は禁物。安心・安全を心掛けたい

【関連リンク】
山梨県「ツキノワグマ出没に対する注意について」
https://www.pref.yamanashi.jp/shizen/kuma2.html?gid=35.63873_138.95426_20261029