満を持して登場した電動二種モデル!

ヤマハ原付の主力となっている「NMAXシリーズ」。定番の125モデルをはじめ、電子制御のYECVTを備えた155モデルの二台体制で励んでいるが、ここに電動モデルが仲間入りを果たす! この「NMAX E(エヌマックス イー)」はグローバル展開の車両で、日本での発売は2027年を予定している。

機関部が異なるためフレームから設計が見直されているが、外観を見ると角ばったスタイリングと、フロントフェイスの意匠が少し異なる程度で全体的には従来のガソリン車を踏襲していて違和感なく乗車できそうな気配。

ベストバランスの重量配分

軽さと高剛性を両立する専用フレームは重量のあるバッテリーやモーターを車体中央に配置することでマスの集中化と低重心化、そして軽快なハンドリングを達成! 一般的なスクーターはエンジンが後方にマウントされるため、リヤヘビーになりがちだがこれは電動化の恩恵と言えるだろう。なおNMAX Eもベトナムで生産される。

航続距離は104km

注目のパワーユニットは新開発の“eAxle(イーアクスル)”を搭載して電動ならではのリニアな加速感を実現。メンテンナンスフリーのベルト駆動で静音性にも優れている。

また、バッテリーも新たに開発された車両固定式のリチウムイオン(3.5kWh)を採用。WMTCモード値で104kmと、日常の足として必要十分な航続距離を叶えている。充電は自宅での充電に加えて、クルマ用の公共ステーションでもOKだ。

走りに変化を。3つの走行モードを搭載!

ライディングについては切り替えできる走行モードを採用しているのがトピック! 現行のNMAX155もT(タウン)及びS(スポーツツーリング)モードの2種が備わるけれど、NMAX Eでは「T」、「S」、「E」モードの3種類を設定。スポーティな走りからエコランまでシチュエーションに応じてチョイスできる。

当たり前と言えばそれまでだが、スロットルはYZF-R1やTMAX560などと同じマグネットとセンサーでアクセス開度を検出するワイヤレスのアクセルポジションセンサーグリップ(APSG)を採用してナチュラルな操作感に仕上げられている。

回生ブレーキシステムを新採用

足周りではリム径やタイヤサイズは従来と同じだが、フロントフォーク径は3㎜太い33㎜に。ブレーキディスクは230㎜から245㎜に拡大されたうえ、電動コミューターらしく回生システムを備えている。従来のバイクのエンジンブレーキに似た、自然なコントロールとなっている。

また、リバース機能があるのも特筆点。駐車スペースが狭かったり、坂道での移動など取り回しの際に役立つぞ。

見やすい液晶メーター

メーターは5インチTFTメーターを採用し、EV専用のグラフィックを表示。専用アプリ「Yamaha Motor On」と連携すればナビゲーションや現在の車両位置、走行距離、バッテリー残量などが確認できる。

ヘルメット+αの収納は可!

スクーターの要であるシート下ラゲッジは、正式な容量が公表されていないが、フルフェイスヘルメットと小物が収まるスペースは確保されている。現行のNMAXだと容量23Lなので、同程度の広さはあるだろう。

次世代の電動モビリティに興味はあるけれど、どれを選べないいかわからないという人もいるのでは? 2026年夏に正式に全国販売された「JOG E(ジョグ イー)」同様、馴染みのあるNMAXシリーズのEVモデルならとっつきやすいし、注目されること請け合いだ。あとは日本での発売価格が気になるところ。続報に待とう。

主要諸元

・Electric motor type:Excitation 3 phase synchronized motor

・Nominal power:6.7 kW @ 3500 rpm

・Maximum power:7.5 kW @ 3500 rpm

・Maximum torque:33.3 Nm @ 500 rpm

・Battery voltage, capacity:50.4V / 70.2Ah (5HR)

・Charging time (0-100%):5.5 hours

・Frame type:Backbone

・Overall length:1980㎜

・Overall width:795㎜

・Overall height:1235㎜

・Seat height:770㎜

・Wheelbase:1425㎜

・Minimum ground clearance:135㎜

・Vehicle weight (without battery):121kg