BMWから450ccクラスのアドベンチャーモデルだって !?「|F450GSコンセプト」発表。2025年に発売予定。EICMA2024

イタリア・ミラノで開催された国際モーターサイクル博覧会・EICMA2024でBMWからミドルクラスのアドベンチャーモデルF450GSが発表された。2025年に市販化が予定される魅力的なモデルだ。
エクステリアデザインはGSファミリーの最上級モデルR1300GSのイメージを踏襲

2024年11月5日、イタリア・ミラノで開催された国際モーターサイクル博覧会・EICMA2024において、BMWが新たなアドベンチャーモデル「F450GSコンセプト」は発表した。

F450GSはGSシリーズの末弟G310GSと兄貴分に当たるF800GSの間を埋めるミドルクラスで、ヨーロッパではA2ライセンスで乗れるモデルとして発表された。エクステリアデザインは先に発売されたR1300GSをイメージさせ、X形状のLEDヘッドライトやアグレッシブなカウルデザインなどを受け継いでいる。

X形状のLEDヘッドライトはR1300GSに似たイメージで特徴的な顔つきになっている

エンジンはF310GSの単気筒ではなく、車名にあるFの名称が示す通り、新たに開発された水冷並列2気筒エンジンを搭載。特殊な点火オフセットによって軽快な吹け上がりと低回転での優れたトルクを発揮するという。出力はA2クラスに準規した48psをフルに発揮する。マグネシウムなどの軽量な素材を使用し、コンパクトで軽量なエンジンに仕上がっている。

エンジン、フレームともにゼロから新設計され、このクラスとしては軽量に仕上がっている。

シャシーもゼロから新設計され、このセグメントに新たな基準を打ち立てる目標をたてた。ラリーやエンデューロで培ったテクノロジーを活用し、優れたオフロード性能を実現すると同時に、オンロードでの機敏かつ正確なハンドリングを実現。フロントフォークは調整が可能な倒立フォークを採用し、リヤには減衰力調整機能を備えたショックアブソーバーを装備。フレームの構造も強度を保ちながらも軽量化され、A2クラスの最小重量要件である175kgに近い驚くほど軽量に作られている。

フロントは倒立フォークを採用。前後ともに調整式でオフロード走行にも適している。

兄貴分のR1300GSと同様に6.5インチTFT液晶ディスプレイを搭載し、スマートフォンや様々なアクセサリーとのネットワークが可能となっている。

このコンセプトモデルを基にした市販車両は2025年に発売を予定している。量産バージョンではフロント19インチ、リヤ17インチのスポークホイールに代わり、軽量な鍛造アルミホイールも検討されている。

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