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バイクに乗り始めるキッカケは人それぞれ。
私NANA-KOの場合、当時の通勤に使っていたクルマが低燃費でしかもハイオク車。
ガソリン代を浮かそう♪なーんて軽い気持ちで二輪免許を取ったんでした。
通勤にツーリングに、とバイクを楽しんでいたけれど、それだけじゃないのが「バイク」
楽しみ方、遊び方、奥が深いのが「バイク」であったりする。
ハナ選手がモトジムカーナに出会ったのも「カッコよく」走れるようになりたかったから。
友人から、「モトジムカーナやると上手くなるらしいよ」と言われてピンときた。
せっかくなら『上手くのれたらカッコイイ』じゃない。SNSやネットを探し、大会を見学。
その場で、初心者歓迎の大会の申し込みができると聞き、その1ヶ月後に行われる、関東事務茶屋杯にエントリーした
回転なにそれ?の状態で出場を決めた初心者向けの大会から選手生活がスタートし、気が付けば10年が経過。
その間、嬉しいことはもちろん悔しい辛いことも多く経験している。
以前の記事でも書いたが、「女性は男性よりも体格が小さく、男性の体格に合わせて設計されたバイクには不利」(言い方違うが)なのだ。
同じように操作したとして、バイクは同じように動いてくれない。
「こうやればいいんだよ」と男性選手に言われても、バイクはそう動かないのだ。
そんなことが多くあって、何度も何度も、人よりも多く練習の時間をかけ距離を走ったハナ選手だ。
「当時、こう言ってくれればわかったしできたのに!が多くて」と笑いながら話すのだ。
しかし、モトジムカーナの世界は閉ざされた世界でもあり、知らない人にはよくわからない競技でもある。
ある選手は「ジムカーナをやっている人は、自分が身に着けた技術をほかの人に教えたりしないんだ」という。
が、ハナ選手は伝えていきたいとハッキリいう。
こうして伝えてくれているのが「モトジムカーナレディースディ」なのである!!
私たちは先にやっていたから技術があるんであって、それを伝えていかなきゃもったいない。
もしかしたら教えたらその人たちが私たちよりも上手くなるかもしれない。そのチャンスは作りたいよね
そんな気持ちでレッスンを行っているモトジムカーナレディースディ。
女性ライダーはもちろん、パートナーや知り合いで上手くなりたいライダーがいる人に届くよう、この記事を書きたい。
1.一人でも多く安全に走れるようになってほしい
モトジムカーナはライディングの基本
教習所を卒業して公道に出たとして、そこで安全に走れるとは限らない。
バイクに乗れることはできても、不安なく走れる人はそんなに多くはないだろう。
特に小柄な女性は重いバイクを相手に慣れるまで苦労することは安易に想像できる。
(身長167㎝あるNANA-KOも、足つきがよくても力がないので重たいバイクには苦労しますw)
前述した、男性の体格に合わせて設計されたバイクに、体重が軽い女性(男性も軽い方いますね)が乗る場合、そのままでは思うように動いてくれない。
じゃあどうするか。
バイクに意思を伝えることをする=リアタイヤに荷重をしっかりかける
この考えで編み出された伝え方が、「エビ」だ。
魚介類のエビ、海老。
海底にいるときのまっすぐの姿ではなく、筋切りをしないで火を通して「丸まった加熱後のエビ」
そのほかたくさんの手法を使ってリアタイヤに的確に荷重をかけられるようレクチャーする。
2.自分たち選手のスキルアップ
ハナさんのレッスンには特徴がある。
それは、「感覚で話すのではなく、言語化された言葉で伝えて受講者の理解を深くする」こと。
長嶋茂雄さんの話し方がわかりやすいと思うのだが、上手い人、最初からできる人って「言葉で説明する」ことがお得意ではないことが多い。
「曲がるときにクイッと肩を入れて…」「力を入れすぎないで」「アクセルワークをもっと丁寧に」
これ、私NANA-KOが過去に言われたことです。
言っていることはわかるけれど、じゃあどれくらい肩を入れる?丁寧にってどんな?
全部抽象的なんです。
こういった部分を的確に「わかる言語」で説明をされたら、しっかりと腑に落ちるのです。
女性同士の強み!遠慮ないボディタッチも交えつつ言葉で説明をされるので、受講者のライディングが一気に変わるのが目に見えます。
そしてこれがどうしてハナさんたち選手のスキルアップにつながるのか?
経験ないでしょうか。
学生時代、学友に勉強を教えてくれ、と頼まれて教えているうちに自分もより深く理解した、ようなこと。
もしくは仕事で後輩に教えているうちに、自分もその作業が効率よくできるようになった、とか。
そういった効果を狙っています。
言語化し、教えることで自分たちにも理解を深くし、腑に落とす。
腑に落ちたことは容易には消えず、脳裏に刷り込まれる。
この積み重ねが彼女たちコーチのスキルアップにもつながる目的も担っている。
レディースディの前にはミーティングを重ねて、コーチたちの知識や情報を共有する。
誰に教わっても同じ効果を得られるようにしているという。
コーチ陣はみんな愛機の車種は違うが、やることは同じ。そして車種が違うからこそ参加者にフィードバックする情報が増える。これも参加者にも嬉しいこと。
こういった積み重ねを重ねた結果、2021年9月に開催されたダンロップ杯において、
ハナ選手、見事B級に昇進!!
現役女性選手として、ただ一人のB級選手。
長らく女性のB級選手は不在だったのだが、ハナ選手が躍り出た。
このニュースは多くのモトジムカーナ選手を震撼させたに違いないのだ。
3.バイク業界で経済を回す
ここまで考えているライダーってどれほどいるんだろうか。
バイクを所有して乗ることは経済を回すことにつながっている。
バイクを購入して税金や保険料を払う。
ガソリンを買い、高速代を払う。オイル、フィルター類、タイヤなどの消耗品。
ドレスアップやより自分好みにしようと思ったらカスタムを施す。
タイムアップを狙ってマフラーやスプロケットを交換したり…
ライダーがバイクに乗ることって、けっこうお金がかかるじゃないですか(笑)
でも、お金がかかるから経済が回る。
パーツを買うことでお店にお金が落ちる、それを運ぶ運送業者、パーツを作る人、デザインする人、etc。
モトジムカーナ選手で、どノーマルで大会に参加している人はまずいないだろう。
バンパーを付けるところから始まり、タイヤはものすごく消耗するし、高回転でエンジンを回すからオイル交換はけっこうマメ。
タイムを突き詰めれば突き詰めるほど、経済を回していく。
モトジムカーナに限ったことではないけれど、関わっているモトジムカーナでこういったことをハナ選手は狙っている。
そうそう。私NANA-KOもまんまとこの策略に乗っかりました。
当初はホンダCBR250Rで練習会に参加していたのですが、あらたにモトジムカーナレディースディ用としてバイクを購入!(笑)
KTM 125DUKEを迎えてしまいました~!
125㏄ならば増やしても維持費は少ない。
そしてほかの所有バイクとタイヤサイズが変わらない、と選びました。
これ以上増やさないつもりだったんですが。。。
CBRのオドメーターをすすめないため、と言い訳です(笑)
モトジムカーナレディースディの今後
直近では2022年4月13日に茨城県かすみがうら市トミンモーターランドでレディースディを予定。
4月24日には神奈川県厚木市にできた、神奈川バイク自主練習場において、貸し切りレッスンを開催する。(こちらは男性枠もあるがすでに満席、キャンセル待ち)
トミンモーターランドでのレディースディは年3回を予定しているが、プチと称した少人数での開催がそれ以外の月につくば市で開催予定だ。もっと練習したい!という声が多く実現。
開催予定の詳細はモトジムカーナレディースディ公式サイトを参照してほしい。
このサイトにもより安全にバイクに乗るヒントが多くある。
https://sites.google.com/view/umigamechallenge/home