【神奈川県横須賀市】 バイクで行きたいツーリングスポット|相模湾越しに富士山を望む「荒崎海岸」。

好評連載中、“徳永茂、旅の写真コレクション”。今回ご紹介するのは、東京や神奈川在住のライダーにとって身近な位置にある三浦半島です。座標ポイントは同半島の西側、つまり相模湾を望み、小田和湾を過ぎたあたりにある「荒崎海岸」。そこで注目される海辺の奇岩風景をお届けします。

PHOTO●徳永 茂(TOKUNAGA Shigeru)
編集●近田 茂(CHIKATA Shigeru)

海岸沿いに展開される大自然のアートが美しい。

ツーリングコースとして、東京や神奈川からは気軽に行ける三浦半島。三浦三崎港周辺で海鮮ランチを楽しみにするライダーは多い。今回お届けする「荒崎海岸」は、三浦半島をぐるりと巡る国道134号線。鎌倉を起点に案内すると逗子・葉山、森戸海岸を抜けて相模湾側を行くと、鎌倉市からは約23km。45分ほどで到着出来る位置にある。横浜横須賀道路(有料)を使う場合は、衣笠インターチェンジを出て、林インターチェンジまで県道26号(三浦縦貫道・横須賀三崎線)を利用すると早い。陸上自衛隊・武山駐屯地のT字路を左折すると、そこからは5km足らず、8分程度で到着できる。
横須賀市にある荒崎海岸は、きちんと管理された遊歩道が設備され、海岸線に続く奇岩の景色が堪能できる。長年、波の浸食で造られた岩場の風景は、まさに大自然が創り出したアート。その美しさと珍しい造形には目を奪われる。
荒崎海岸の入口には駐車場があり、トイレも完備。クルマの場合夏場の休日は有料だが、バイクは年中無料。冒頭の富士山はもちろん、丹沢や箱根、伊豆半島の天城山、そして伊豆諸島までビューポイントは実に豊富。長浜海岸や、ソレイユの丘、荒崎公園等ハイキングを楽しむことができる。夕日の丘から望む日没時(夕景)の美しさも見逃せないところだ。周辺はキャペツの産地としても知られ、新鮮な野菜が格安で販売されていたりする。前述の林インターチェンジ近くにはには「ひまわり畑」もある。足を伸ばして城ヶ島や劒崎を巡るのも良いし、湘南あるいは横浜あたりに立ち寄るコースもオシャレ。
国道を離れてから荒崎海岸へ向かう道が狭いのと海岸線は風が強い点に注意が必要だが、気候的には1年を通して楽しめる。天気の良い日に気軽に訪れてみるのにお勧めです。

相模湾を挟んで丹沢や箱根、伊豆半島や伊豆諸島も眺められる。

神奈川県横須賀市長井6丁目31(京急久里浜線「三崎口」駅から車で約14分/約6km)

海辺ならではの強風には注意が必要だが、絶景を楽しみつつ潮風と日光を浴びるひと時は気持ち良い。

紺碧の海原と空を眺められるウッドデッキがある。
荒崎・潮騒の道「荒崎海岸」を解説する案内看板。

荒崎公園や潮騒の丘、そして海と日没が一望できる夕日の丘がある。

海岸淵には散策路がある。快晴で風が弱い天候下での散歩は気分爽快。写真は荒崎弁天島。

荒崎公園・横須賀市観光情報
URL:https://www.cocoyoko.net/spot/arasaki-park.html

硬さの異なる凝岩、砂岩、泥岩が長年の波で浸食されてご覧の模様が出来ている。
独特の景観を造り出している岩石と荒崎の歴史が解説されている。

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著者プロフィール

近田 茂 近影

近田 茂

1953年東京生まれ。1976年日本大学法学部卒業、株式会社三栄書房(現・三栄)に入社しモト・ライダー誌の…