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FUTURE board 2……オープン価格
実質航続距離は最大200km
女性レーサーとして活躍した井原慶子氏が代表取締役を務めるFuture株式会社は、新型のEVバイク「FUTURE board 2」を発売した。
電動キックボードなどにあたる特定小型原付に分類されるEVバイクで、ナンバー取得のうえで公道走行が可能になる。
航続距離は100kmだが、バッテリーは2個まで搭載可能(オプションで用意)なので実質構造距離は200kmとなる。充電に要する時間は最大5時間/本。
特定小型原付なので最高速度は20km/hとなるが、特定原付なので16歳以上を対象に運転免許不要で乗れるのがメリット。ヘルメットの着用義務もないためより気軽に乗ることが可能だ。ただ、安全面を考えるとヘルメットを着用するに越したことはない。
最大の特徴は座れる点にある。サドルが標準でついているため、電動キックボードではあるが普通のバイクのように座って乗ることが可能だ。大径のタイヤに加えて前後サスペンションを備えているため快適性も考慮されている。
航続距離も長いため、日常利用はもちろん配達といった業務用に使用しても良いだろう。車体後部の荷台のような部位も活用できそうだ。ボディはスチールおよびアルミニウム合金で作られているので耐久性も心配がないだろう。
ちなみにモーターの定格出力は48V/600Wとなっている。モーターは後輪一体型となっているインホイールモーターなので、駆動をダイレクトに後輪に伝えられる。スロットルレスポンスが良さそうだ。
ボディカラーは、ベーシックがホワイト・ブラックの2色。それ以外にプレミアムカラーとしてブルー・グリーン・レッドの3色が用意されている。
実際に乗ってみると……
「第一印象は足回りがふんわり、ぽわんぽわん。46kgの車重は電動アシスト自転車以上、50ccバイク以下。かつて販売されていたスズキのスクーター、チョイノリを彷彿とさせる軽やかさ。加速感はまろやかでスイーッ。過激さを一切感じることはなかった」(編集部山田)
原付は変貌している
従来の原付一種が125ccに統一(新基準原付)される流れがある。しかし従来の原付がなくなるというわけではなく、こういった特定原付という形に変貌した。
免許不要で乗れるため交通ルールの再整備などが課題となっているが、電動キックボードは新たな原付として徐々に認められていくだろう。“座れる電動キックボード”は、特定原付の今後の主流となるのかもしれない。