【メタル門松】バイク&クルマの廃材を使った3作品|アップガレージ主催のアートコンペティション・最優秀賞と優秀賞が決定!【東京オートサロン2025】

バイク用のスラッシュカットマフラー、ワイドホイール、ディスクローター、ドライブスプロケット、ドライブチェーン、タイヤなどを使ってお正月の門松にアレンジ。
2025年1月10日(金)~1/12(日)に千葉県・幕張メッセで開催された東京オートサロン2025。写真は「アップガレージ」のブースに展示された、アップガレージ主催の「アートコンペティション」最優秀賞受賞作品。バイク・クルマ好きのために製作された、独創的で卓越したセンスが光る3作品に注目!
PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
アップガレージ https://www.upgarage.com/
アートコンペティション公式HP https://www.upgarage.com/25th/artcompetition/

【最優秀賞】 バイク・クルマ好きのためのSDGsメタル門松/作成者:金子 誠さん

最優秀賞に輝いたのは、金子 誠さんが作成した『バイク・クルマ好きのためのSDGsメタル門松』。

クルマ用品やバイク用品の買い取り・販売を全国に展開する「アップガレージ」。同社のリユース事業は、製品や資源を再利用し、廃棄物の削減や資源の有効活用を促進することが最大の目的。昨今では 環境問題への意識の高まりや、持続可能な社会に対する関心の増加に伴い、人々の認識も着実に向上しつつある。

今回アップガレージが主催した「アートコンペティション」は、本来の業態と異なる場面において、パーツを活用することへの可能性を発見し、 新しい形でのSDGsの明示につながることを目的としているのが特徴。

最優秀賞に輝いたのは、金子 誠さんが作成した『バイク・クルマ好きのためのSDGsメタル門松』。バイク用のスラッシュカットマフラー、ディスクローター、ドライブスプロケット、ドライブチェーン、ワイドホイール、タイヤ。またクルマ用のワイヤーブレードなどを使い、お正月の門松を表現。

「日本古来からの正月の門松は、松の内(1月7日や15日)までの短期間だけのために毎回ゼロから作り直し。 我が家に多数あるアメリカンバイクのスラッシュカットマフラーが竹に似ていることから、中古部品を利用し、簡単にバラして翌年も再度組み立てられるメタル門松を思い付きました」とは作成者のコメント。

【優秀賞】 スペインの画家 ver.UP GARAGE/作成者:森川 裕也さん

◇作成者のコメント
わたしはリサイクルショップで収集した郷土品や工芸品、工業製品などを焼き物に置き換え、組み合わせた作品を展開。元の価値がなくなったものから新しいものを生み出すことをテーマに、廃材や中古品を収集し焼き物で作品にしています。

コンペのテーマである「Connect UP to the Future」と廃材を使用して新しいものを創出するという内容が、私の作品テーマにとてもマッチしていると思い応募しました。

今回のコンペではクルマやバイクのタイヤとマフラー、ホイールカバーなどと、伝統工芸品である常滑朱泥(とこなべしゅでい/粘土を焼いて作る赤褐色の陶器)の干支物(えともの)から牛をモチーフに、陶製のオブジェを製作。廃材と中古品といった元の価値を失ったモノたちから創造される新しい表現を、ご高覧いただければ幸いでございます。

【優秀賞】 Meadow of Flowers【花畑】/ In the grove of trees【木立の中で】/ Star【星】/作成者:林 利行さん

◇作成者のコメント
テーマの「Connect UP to the Future(未来へ繋ぐ)」からサスティナブル・アートというお題と、オートサロンという会場、華やかなイベントに必要なレースクィーン、その関連した女性のイメージから「廃棄パーツで作る服飾アート」を製作しました。

・ヘッドフォン型オブジェ 「Meadow of Flowers【花畑】」
・眼鏡型オブジェ 「In the grove of trees【木立の中で】」
・クラッチバック型オブジェ 「Star【星】」

3点の作品は、小さな廃棄パーツから芽を出し花を咲かせ木々が成長し、その命が未来へと永遠につながるイメージで、星に願いを込めた表現をしています。

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北 秀昭