ダイゾーが手がけた電動トゥクトゥク、最高速は50km/h|「NEO-ONE」が販路を拡大!

ワイヤレス給電事業のメーカーがEVバイクに参戦

ビー・アンド・プラスは、ダイゾーが開発した電動三輪車「NEO-ONE」の取り扱いを開始した。

「NEO-ONE」は、3人乗りが可能な完全電動のトゥクトゥクで、普通自動車免許で運転できる。ヘルメットの装着義務がなく、車検や車庫証明も不要である。充電は家庭用100VおよびEVステーション(200V)の両方に対応し、利便性が高い。

車両には専用のレインガードが装備され、雨風を防ぐことができる。使用しない際は上部に巻き上げて収納可能である。また、ヒルホールドコントロールを標準装備しており、坂道発進時の後退を防ぎ、安全な発進をサポートする。視認性の高いディスプレイも搭載され、バック時にはバックモニターに切り替わる機能も備えている。

最高出力3kW・最高速度50km/h

「NEO-ONE」の主な仕様は以下の通りである。登録区分は側車付き軽二輪で、乗車定員は前1人、後2人の計3名。一充電あたりの航続距離は100kmで、最高速度は50km/h。バッテリーにはリン酸鉄リチウムイオンを採用し、充電回数は約2000回(約5~6年)となっている。車両サイズは高さ1630mm、長さ2245mm、幅1150mmで、車両重量は320kg。モーターは3000W(3kW)で、前後ディスクブレーキの制動システムを採用している。

異業種の参戦が相次ぐ小型Eモビリティ

株式会社ダイゾーは、造船を祖とし、多岐にわたる事業領域を開拓してきた企業である。新たな小型EV事業への挑戦として「e-NEO」シリーズを立ち上げ、「NEO-ONE」はそのフラッグシップモデルとして位置づけられている。同社は「e-NEO」を通じて、新しい価値と選択肢を提供することを目指している。

「NEO-ONE」は、都市部での移動手段としての利便性や、環境負荷の低減を図ることができる。また、車検や車庫証明が不要であることから、個人だけでなく、企業の業務用車両としての活用も期待される。さらに、家庭用電源での充電が可能であるため、充電インフラの整備が進んでいない地域でも導入しやすい。これらの特長から、今後の普及が期待される。

株式会社ビー・アンド・プラスは、ワイヤレス給電の開発・製造・販売を手掛ける企業であり、今回の「NEO-ONE」の取り扱い開始により、電動モビリティ分野への事業拡大を図っている。同社は、今後も新たな技術や製品の提供を通じて、社会のニーズに応えていく方針である。

「NEO-ONE」の導入により、都市部での短距離移動や観光地での新たな交通手段としての活用が期待される。また、環境意識の高まりや電動モビリティへの関心が高まる中、同車両は新たな選択肢として注目されている。今後、さらなる普及と活用の広がりが期待される。

主要諸元

登録区分:側車付き軽二輪
乗車定員:3名(前1人後2人)
航続距離:100km(一充電)
最高速度:50km/h
バッテリー:リン酸鉄リチウムイオン
充電方法:普通100V、普通200V
車両サイズ:高1630mm×長2245mm×幅1150mm
車両重量:320kg
モーター:3000w(3kw)
バッテリー寿命:充電回数約2000回(約5~6年)
制動システム:前後ディスクブレーキ

画像ギャラリー

キーワードで検索する

著者プロフィール

磐城蟻光 近影

磐城蟻光