ツーリングツーリングライダー目線で感じた、ヤマハYZF-R1M の美点と欠点。┃1000kmガチ試乗③

サーキットを前提に開発されたリッタースーパースポーツを、ストリートで使ったら、ある程度の不満が感じるのは当然のこと。事実、R1Mの各部をツーリングライダー目線でじっくり検証してみると、意外に多くの不満が出て来たのだった……。

REPORT●中村友彦(NAKAMURA Tomohiko)
PHOTO●富樫秀明(TOGASHI Hideaki)

※2020年8月25日に掲載した記事を再編集したものです。
カラーバリエーションなどが現在とは異なる場合があります。
価格間違いを訂正しました。
ヤマハ・YZF-R1M
2014年以前はミシュランがメインで、2015年にはピレリとブリヂストンを併用したけれど、近年のYZF-R1/Mの純正指定タイヤはブリヂストンのみ。2020年型は同社の最新ハイグリップタイヤとなるRS11を採用。

主要諸元

車名:YZF-R1M
型式:8BL-RN65J
全長×全幅×全高:2055mm×690mm×1165mm
軸間距離:1405mm
最低地上高:130mm
シート高:860mm
キャスター/トレール:24°/102mm
エンジン種類/弁方式:水冷4ストローク並列4気筒/DOHC 4バルブ
総排気量:997cc
内径×行程:79.0mm×50.9mm
圧縮比:13.0:1
最高出力:147kW(200PS)/13500rpm
最大トルク:113N・m(11.5kgf・m)/11500rpm
始動方式:セルフスターター
点火方式:バッテリー&コイル(フルトランジスタ点火)
潤滑方式:ウェットサンプ
燃料供給方式:フューエルインジェクション
トランスミッション形式:常時噛合式6段リターン
クラッチ形式:湿式多板
ギヤ・レシオ
 1速:2.600
 2速:2.176
 3速:1.842
 4速:1.478
 5速:1.578
 6速:1.250
1・2次減速比:1.634・2.562
フレーム形式:ダイヤモンド
懸架方式前:テレスコピック倒立式 オーリンズNPX Smart EC
懸架方式後:スイングアーム オーリンズTTX36 Smart EC
タイヤサイズ前後:120/70ZR17 200/55ZR17
ホイールサイズ前後:3.50×17 6.00×17
ブレーキ形式前:油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式後:油圧式シングルディスク
最小回転半径:3.8m
車両重量:202kg
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量:17L
乗車定員:2名
燃料消費率国交省届出値:21.6km/L(2名乗車時)
燃料消費率WMTCモード値・クラス3-2:15.2km/L(1名乗車時)

中村友彦

1996~2003年にバイカーズステーション誌に在籍し、以後はフリーランスとして活動中。1900年代初頭の旧車から最新スーパースポーツまで、ありとあらゆるバイクが興味の対象で、メカいじりやレースも大好き。バイク関連で最も好きなことはツーリングで、どんなに仕事が忙しくても月に1度以上は必ず、愛車でロングランに出かけている。

現在の所有車は、1974年型モトグッツィV850GT、2006年型H-D XL883、1985年型ヤマハTZR250など。

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著者プロフィール

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中村友彦

1996~2003年にバイカーズステーション誌に在籍し、以後はフリーランスとして活動中。1900年代初頭の旧車…