トルク不足の弱点をShift Camで解消しました。|BMW・R1250RT試乗レポート

BMWを代表するビッグツアラーの「RTシリーズ」。2019年にモデルチェンジして登場したR1250RTは、バルブ可変機構を採用してよりユーザビリティを重視! 生粋のBMWファンが試乗して新型の奥深さを徹底レポート!

REPORT●川越 憲(KAWAGOE Ken)
PHOTO&EDIT●佐藤恭央(SATO Yasuo)

※2020年7月24日に掲載した記事を再編集したものです。
価格やカラーバリエーションが現在とは異なる場合があります。
フロントサスペンションはBMW独自のテレレバーシステムを採用。操舵を担うフロントフォークとクッション性を担うサスペンションをそれぞれ独立させ、ブレーキ時のノーズダイブの解消や路面追従性を高める。中央に配置されたモノショックには電子制御機構「ダイナミックESA」も搭載。サスペンションストローク量は120mm。
スクーターからツアラー、スーパースポーツまでBMWのアイデンティティとなっているスプリットフェイス。デザイン自体はR1200RTから継承されている。
試乗した車両にはオプションのHPスポーツマフラー(アクラボヴィッチ製)サイレンサーが装着されていた。ノーマルより500gほど軽量化するとともに、よりパワフルなサウンドが楽しめる。

無段階調整式の電動スクリーンを装備。左側スイッチボックスにあるボタンで走行中でも操作できる。

ライダー側とパッセンジャー側に分割されたシートはどちらにもシートヒーターを装備。シート下には積載スペースはほぼ無いが、車載工具をライダー側のシート裏に収納する。

ライダー側とパッセンジャー側に分割されたシートはどちらにもシートヒーターを装備。シート下には積載スペースはほぼ無いが、車載工具をライダー側のシート裏に収納する。
前後ホイールのエア注入バルブは、ガソリンスタンドに設置されているタンク式空気入れ(エアインフレーター)の口金にも合わせやすい。
フロントにボリュームがあるデザインは乗車してみると、バイクと言うより四輪に近い感覚でライダーに安心感を与える。左右に張りだしたバックミラーが低い位置に配置されるのも特徴。
中央にマルチファンクションディスプレイを配し、丸型メーターを左右に配置したデザインはR1200RTから継続。ダイナミックESAなどの電子装備が追加されたことでディスプレイ表示は若干変更されている。試乗車には純正オプションのナビシステムが搭載されていた。
左のキー付きグローブボックスにはUSB対応の電源コードを備える。スマートフォンなどの電子デバイスの充電・利用に便利。
電熱ウエアなどに対応しやすい位置を想定し、外部電源ソケットは右サイドカウルに装備。
オーディオやラジオの音量調節など、細かい設定は左サイドカウルインナー部のスイッチで行う。
スイッチボックスのボタンとジョグダイヤルを操作して、多彩な機能が楽しめる。

主要諸元

■車体寸法・重量
全長:2,235 mm
全幅(ミラーを除く):990 mm
全高(ミラーを除く):1,580 mm
シート高:805 / 825 mm
インナーレッグ曲線:1,810 / 1,850 mm
車両重量:290 kg
許容車両総重量:516 kg
最大積載荷重(標準装備時):226 kg
燃料タンク容量:約25 L(リザーブ約4 L)

■エンジン
エンジン型式:空水冷4ストロークDOHC水平対向2気筒4バルブ
ボア×ストローク:102.5 mm x 76 mm
排気量:1,254 cc
最高出力:100 kW ( 136PS ) / 7,750 rpm
最大トルク:143 Nm at 6,250rpm
圧縮比:12.5 : 1
点火/噴射制御:電子制御エンジンマネージメントシステム(DME)、燃料カットオフ機能付
エミッション制御:三元触媒コンバータ、排ガス基準EU4をクリア
燃料消費率(WMTCモード値クラス3 ※1名乗車時):21.0 km/L
燃料種類:無鉛プレミアムガソリン

■電装係
オルタネータ:508 W
バッテリー:12V / 12Ah(メンテナンスフリー)

■パワートランスミッション
クラッチ:湿式多板、アンチホッピング
ミッション: 6速
駆動方式:ドライブシャフト式

■車体・サスペンション
フレーム:トラス構造スチールパイプフレーム、アルミ製リアフレーム
フロントサスペンション:BMW Motorradテレレバー(モノショック)、電子制御式ショックアブソーバー付き、センタースプリングストラット
リヤサスペンション:BMW Motorrad パラレバー、センタースプリングストラット、アルミキャストシングルスイングアーム、電子制御式可変リバウンドダンピング調整
サスペンションストローク:
フロント120 mm
リヤ: 136 mm
軸間距離:1,490 mm
キャスター:99.6 mm
ステアリングヘッド角度:64.1°
ホイール:アルミキャストホイール
ホイールサイズ:
フロント:3.50'' x 17''
リヤ:5.50'' x 17''
タイヤサイズ:
フロント:120 / 70 ZR 17
リヤ:180 / 55 ZR 17
ブレーキ:
フロント:フローティングダブルディスク、4ピストンモノブロックキャリバー
リヤ:固定式シングルディスク、2ピストンフローティングキャリバー
ABS:BMW Motorrad Integral ABS(パーシャリーインテグラル)

ライダープロフィール

川越 憲

1967年生まれ。有限会社遊文社・代表取締役にしてバイク誌を中心に活動するフリーライター・編集。現在所有するバイクはBMW R1150GS・BUELL XB9SX・TZR250(1KT)・NSR250R(MC18)etc.。 趣味は草野球、バレーボール、映画鑑賞(16mm映写技師免許所持)。

著者プロフィール

川越 憲 近影

川越 憲

1967年生まれ。有限会社遊文社・代表取締役にしてバイク誌を中心に活動するフリーライター・編集者。現在…