ガソリン満タンでどこまで走れる? 実際に試してみた。【ホンダPCX・2日目】 東京・日本橋から京都をめざす東海道ガス欠チャレンジ第4弾!

バカ売れ原二スクーター、ホンダ PCX。AFO RIDERタカハシが、PCXで東京・日本橋から京都を目指し、満タンきっちり使い切りの東海道ワンウェイ・アタックに挑む。アヒルの小田原、霧の箱根を踏み越え、いよいよ静岡へ!

REPORT●AFO RIDER タカハシ(AFO RIDER Takahashi)
PHOTO●高橋克也(KATSUYA Takahashi)
ILLUSTRATION●高橋克也(KATSUYA Takahashi)

箱根越え

AFORIDER ホンダ PCX 東海道 ガス欠
2日目のスタート、まずは10km南の東海道へ。

2日目の朝、秦野の宿を出発したのは10時半。東海道を北にはずれて泊まったので、まずは県道71号でまっすぐ南へ、西湘二宮で国道1号に戻り、西をめざした。

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国道1号、小田原市前川付近。西湘バイパスの向こうに青い海が広がる。
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トリップメーターが100.0kmに。

小田原へ向かう途中、トリップメーターが100.0kmに到達した。
前日の走行終了時88.1km地点では残7まで減っていたフューエルメーターの目盛りが、そこから10km以上も進んだこの地点では、なぜか1目盛り戻って残8に回復している。が、そこから102km地点まで進むと、ふたたび1目盛り減って残7に。見やすくよくできたフューエルメーターだが、残量表示にはまあまあフラつきがあるようだ。

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海を見ようと国道1号をはずれたが、工事中の西湘バイパスにさえぎられてほぼ見えず。
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小田原城の堀には謎のアヒル風船が浮きまくり、凶悪なまでにカワイイ風景を現出していた。バルーンアーティスト 北川純氏による期間限定の野外展示だが、取材後すぐに終了してしまったので、残念ながら今はもうアヒルはいない。
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箱根へ向かう国道1号は、観光シーズンには大渋滞して走りづらい。江戸の昔からすっかり様変わりした現代の箱根八里も、ライダーにとっては相変わらず東海道の難所なのだ。

国道1号は小田原を過ぎて箱根の上りにさしかかる。平地から芦ノ湖へ向かって国道1号が高度をあげるにつれ、ガンガン気温が下がってゆく。快晴だった空には、いちめんに灰色の雲がわき、小雨までぱらつきはじめてやたら肌寒い。

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国道1号、芦之湯。走行130.8kmでフューエルメーターが3目盛り減って残6に。ここまでの平均燃費は44.2km/ℓ。

芦ノ湖へ向かうほどに気温はますます下がり、国道1号最高地点、標高854mを通過するあたりでは歯の根が合わない寒さになった。厚い雲がどんより空を覆い、強風が吹き、路上には冷たい霧まで這い出してきた。

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15時半、芦ノ湖は雲が低く垂れこめてどんよりと暗く、遊覧船の幽霊船っぽさが際立つ。
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芦ノ湖畔のシンボル、箱根神社の第一鳥居。コロナ禍で遠のいていた客足も徐々に戻ってきて、なかなかの賑わいぶりだ。
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箱根から西へ下る国道1号。行く手に青空が覗く。

湖畔のコンビニの駐車場でエナジーバーをかじって昼飯をすませた。国道1号で箱根山の西南麓を三島市へ走り降りる。空をおおう黒雲が切れ、少しずつ頭上に戻ってくる青空を眺めながら走る爽快なダウンヒルだ。

小さな快適クルーザー

AFORIDER ホンダ PCX 東海道 ガス欠
真上から見たPCX。迫力のフロントビューを演出する頭でっかちのデザインには、その見た目以上に大きな意味がある。

125クラスのスクーターで100km超えのツーリングというと、なんとなく苦行っぽく聞こえるかもしれないが、ことPCXに関しては、そんな感じはまったくない。東京・日本橋から箱根を越えて走ってきても、まだまだ余裕でラクチンだ。
PCXの頭でっかちのスタイリングも、じつは快適ポイントのひとつ。ライダーは巨大なフェアリングに守られているようなものだから、胸から下にはほとんど走行風が当たらず、そのぶん疲れも少ない。

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たっぷり厚手のシートは、まさに乗用四輪車の座り心地。
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前後に長く、傾斜に細かく変化がつけられたフットスペース。ライディングポジションの自由度が高いので、走りの性能を引き出しやすく、疲れにくい。ぴょこんと飛び出しているのはタンデムステップ。もちろん簡単に出し入れできる。
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500mℓのペットボトルがきっちり入る蓋付きフロント・インナー・ボックス。USB Type-Cソケットも付いていてめちゃくちゃ便利だ。どうせなら右側にも同じボックスがほしいと願うのは、タカハシが欲張りすぎるせいなのか、それとも荷物が多すぎるせいなのか。

快適装備と親切設計は、東海道なら、たいてい箱根を超えたあたりからジワジワきいてくる。PCXは、いうまでもなく街乗り向きの手軽なコミューターだが、そのいっぽうで、ロングツーリングを走る旅バイクとしても優秀だ。

AFORIDER ホンダ PCX 東海道 ガス欠 高橋克也 イラスト
タカハシのPCXお気に入りポイントのリスト。これであとは暑さ寒さと雨に強ければ、もはやただのクルマといっても過言ではない快適さ。

駿河湾岸を静岡市へ

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沼津バイパス一本松西交差点付近でフューエルメーターが4目盛り減って残り5に。トリップは169.1km。

三島からの国道1号で駿河湾岸を西へ。沼津を抜け、ところどころでけっこうヘヴィな渋滞につかまりながらも、静岡市街を目指して走り続ける。

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駿河湾をスカッと見晴らす富士由比バイパス。
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桜えび漁で知られる由比港で小休止。モニュメントの桜えびは、残念ながらあまりウマそうに見えない。もうちょっと本物のツルツル感を再現できると食欲をそそるかも。
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空をそめる金色の夕焼け、静岡市街は近い。
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清水区で走行終了。トリップメーターは203.3km、到着直前にフューエルメーターが動いて残4目盛りに。ここまでの平均燃費表示は47.7km/ℓ。

日没直後、静岡市清水区のホテルに転がり込んだ。近所のコンビニで買った晩飯の弁当をかきこみ、シャワーを浴びてすぐに眠ってしまった。

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■東海道ガス欠チャレンジMAP/PCX/日本橋~清水

著者プロフィール

AFO RIDER タカハシ 近影

AFO RIDER タカハシ

イラストレーター、カメラマン、ライター、ムービークリエイターなど、世間をあざむく幾つもの顔をもつが…