目次
ホンダ・CB1300 SUPER BOL D’OR SP 30th Anniversary……2,068,000円(消費税込み)
パールサンビームホワイト
ホンダ・CB1300 SUPER FOUR SP 30th Anniversary……1,958,000円(消費税込み)
パールサンビームホワイト
ネイキッドスポーツの王道を歩む、CBの最高峰。
違いはひと目でわかる。全体から漂うゴージャスな佇まいは、いかにもプレミアム。その頂点を極めた雰囲気を醸すにふさわしい特別仕立てのカラーリングが奢られていた。
生誕30周年を記念した特別仕様としてCB1300SUPER FOUR SP 及び同BOL D’OR SP に30th Anniversaryモデルが登場したのは、10月21日のことである。
受注期間限定で来る12月15日から発売される。発表と同時にHonda Dream店で受注開始され、受け付け期限は2023年1月9日まで。CBフリークはもちろん、スペシャルな「限定仕様」にそそされるユーザーにとっては、かなり気になる存在となるだろう。
簡単にその歴史を振り返っておくと、もともとはCB1000 SUPER FOUR として1992年11月にデビュー。「プロジェクトBIG-1」というコンセプトを掲げて開発され、直列4気筒エンジンを搭載するトラディショナルなネイキッド・スポーツ。ごく簡単に言ってしまうと、誰の目にも大きく立派な堂々たる車格を誇っている。かつて1960年代末期に、ホンダが投入したCB750FOURが世界のバイクシーンを震撼させたのと同様に、再び大きなインパクトを込めて開発されたホンダ・CBの最上位に君臨するモデルなのである。
1998年2月には、現モデルの初期型となるCB1300 SUPER FOURを投入。シリンダーに放熱フィンを持つ水冷エンジンは、基本的に1997年12月に新発売された「X4」と共通。リアサスペンションには、ホンダ市販車初のダブルプロリンク機構が採用されていた。
その後熟成を重ねながら、2003年1月にフルモデルチェンジ。DOHCのバルブ駆動型式はローカーアーム式から直打方式の新エンジンを搭載。冷却フィンを無くした新エンジンは単体重量で8kg、フレームでも7kgという大胆な軽量化を果たす。
その後もカラーリング変更や小変更こそ続けられたが全体的なフォルムと堂々たる車格感はキープ。カラーリングのオーダープランやスーパーツーリングの投入。2009年11月の変更では前・後連動ブレーキシステムとABSを組み合わせたコンバインドABSを標準装備したことでも話題を集めた。
2014年のフルモデルチェンジではそれまで5速だったトランスミッションを6速化。感動を呼ぶ「威風堂々」のフラッグシップCBとして全てに磨きがかけられた。またボルドールはハンドル位置を9mm手前にそして高く変更されて、若干ながらも上体の起きたライディングポジションに変更。当時先進のLEDヘッドライト採用も注目された。
そして2018年10月には、よりスポーティーで上質な豪華装備を施した「SP」モデルが追加投入された。またETCやグリップヒーターにアクセサリーソケットも標準装備化されたのである。
ちなみにSPにはオーリンズ社と共同開発された前後サスペンションを装備。フロントブレーキには、ブレンボ製モノブロックの対向4ポットキャリパーがラジアルマウントされた。
今回掲載のモデルは、そんなSPをベースダブルクレードルフレームを艶のあるメタリックレッドに塗装。車体カラーにはゴールドのラインをあしらい、10スポークのキャストホイールもゴールドに輝く。そして燃料タンク上にはAnniversaryモデルであることを示す「PROJECT BIG-1」の30周年記念マークが誇らしげなのである。
なお同車は12月4日(日)まで、Honda ウエルカムプラザ青山で記念展示される他、11月26日(土)13時~14時と14時半~15時半までの2回、デザイナーズトークショーが開催される予定。
CBファンにとって、魅力的な1 台をチェックできる良いチャンスになるだろう。
足付き性チェック(身長168cm/体重52kg)
ご覧の通り、両足の踵は少し浮いてしまう。シート高は790mm。それほど高いわけではないが、車体幅にはそれなりのボリュームが感じられる。ただ、片足付きの場合は、踵までベッタリと地面を捉えることができ、バイクを支える上での不安感は少ない。