街乗りにちょうどいいバイクなんです。ダックス125インプレッション!|T型プレスフレームがなかなかイイかも。 【動画・モトチャンプTV】

2022年のモーターサイクルショーで発表され大いに話題となったホンダ・ダックス125。7月末に予定されていた発売が大幅にずれ込んでしまったけれど、ようやく試乗する機会に恵まれた。早速モトチャンプTVの動画にもなっているので紹介しよう。
2022年9月22日に発売されたホンダ・ダックス125。

世界的な半導体不足や物流の滞りにより新車供給が間に合わない事態が続いている。そのアオリを受けて2022年春に発表されたホンダ・ダックス125の発売時期が2カ月も延期されてしまった。発表と同時に予約を入れた人には我慢の時期だったことだろう。ようやく2022年9月に発売され、すでに街を走る姿がチラホラ見受けられるようになった。そうなると俄然、気になる存在になったダックス125。そこでモトチャンプでは発売決定と同時に試乗会で取材をしている。

右からチャボ、中村友彦、サンタサンの3人で紹介している。

もちろん、誌面だけでなくユーチューブで無料配信している「モトチャンプTV」でもダックス125の市場インプレッションを紹介している。それが今回の「話題のダックス125、ついに試乗しちゃいました!」という動画だ。いつものように司会進行役を編集長のチャボが務め、ジャーナリストの中村友彦と編集部サンタサンの3人で紹介している。ここでは動画で語られている新型ダックス125の姿をダイジェストに紹介していこう。

新型ダックス125の特徴をおさらい

T型バックボーンフレームを新規開発。
燃料タンクや吸気系を収めてなおスリムなフレーム。

ホンダの遠心クラッチ式125ccモデルはモンキー125、スーパーカブC125、CT125・ハンターカブに続きダックスで4機種にもなった。ここに通常のクラッチを備えるグロムや排気量の若干小さいスーパーカブ110とクロスカブ110まで存在するわけで、どのモデルを選ぶべきか非常に悩ましいことになった。ただし、ダックスの優位性は専用設計されたT型プレスバックボーンフレームにある。他機種はフレームに互換性があるが、ダックスだけは専用フレームを新たに開発しているのだからコストがかかっている。しかもフレーム内に燃料タンク、吸気系、バッテリーまで収納しているのに、とてもスリムな形状を実現。これだけでもスゴいことなのだ。

足回りはグロムと共通。
エンジンはC125に近い?

ただし足回りはグロムからの流用でフロントフォークや前後キャストホイール、前後ディスクブレーキなどは共通部品で構成されている。新型車なので当然、フロントにABSを装備している。またエンジンはロングストロークになった新型で、トランスミッションは4速を採用する。これはスーパーカブC125に近い仕様だが、前後の減速比はダックス専用とされている。走ると出力特性が違うように感じられるはずだ。

タンデムシートを標準装備。

モンキーなどに比べて長いホイールベースを採用しつつ、タンデムシートを標準装備したことも新型ダックスの特徴。2人乗りすることを重視した設計になっており、前後に長いシートはカブシリーズにない特徴といえるだろう。

試乗インプレッション!

早速街中を試乗!

試乗はジャーナリストの中村友彦が担当している。実際に走ってみるとどのような特徴が感じられたのだろう。まず開口一番エンジンについて触れている。吸排気系が専用設計にされているためか、遠心クラッチ式の他機種と比べてマイルドさが強調されている。もちろん1速で全開にすればフロントが浮き上がるくらいパワーは出ているのだが、低いギアで引っ張るような走りより高めのギアで息の長い加速を味わうことが似合っているのだ。

組み合わされたミッションは4速だがギア比が的確なため、5速の必要性をあまり感じないことも特徴。ギアチェンジが少なくて済むようなギアレシオになっているのだ。イージーライドを可能にする遠心クラッチとともに、ダックスの穏やかな特性を強く感じるところだろう。

意外に軽快感のあるハンドリング。

タンデム走行を重視した設計なので、軽量モデルだとリヤサスペンションが硬めになっているのでは?と不安を感じることもあるだろう。ところが走り出すといい意味で裏切られる。リヤの突き上げはほぼ感じられず、サスペンションが硬いと思う場面はあまりなかった。専用設計されたバックボーンフレームの効果でもあるのだろう。パイプ式のフレームと比べて違和感は全く感じられず、モンキーなどよりホイールベースが長いにもかかわらず軽快なハンドリング特性まで備えている。ヒラヒラとマシンを左右に振ることが苦にならず、むしろ楽しめるのだ。全体には穏やかなマシンではあるものの、ダルな走りではないということ。

男性2人でもなんとかタンデム可能。
唯一の不満はメーター?

タンデム走行を重視したシートとなっているが、むしろ1人で乗車している時のライポジに自由度が高まる効果が大きい、中村友彦は身長182センチあるため、前後に動けるシートは大歓迎とのこと。シングルシートの他機種だと「あと10センチ動けたら」と感じる場面が多々あるのだ。実際に男性2人が着座してみると、やはり余裕はないものの十分にタンデムが可能だとわかる。ただし、股間も密着するため男性2人乗りはオススメしない。チャボも「見るに堪えない」と語っている。非常に良くできた新型ダックスだが、唯一の不満点がメーター。シフトポジションインジケーターが装備されていないのだ。とはいえこれはモンキーやC125、CT125も同じことなので大きな欠点とはいえないだろう。

悩ましい新車価格。

遠心クラッチ125ccモデルが4機種になったわけで、どのモデルを買えばいいのか非常に悩ましいことになった。おまけにダックス125の新車価格は44万円(税込)で、これはC125、CT125、モンキー125と全く同じ価格設定。価格で選ぶことが事実上できないから、スタイルや走りで選ぶしかないのだ。確実にいえるのは、新型ダックス125に44万円出す価値は確実にあるということ。今回は3人揃って「買いでしょう」との結論になった。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…